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16. INCIDENTS: インシデント

16.1
「インシデント」とは、1人以上のドライバーもしくはドライバーによる行動が関係している出来事、または連続した出来事を意味する。これはレースディレク ターによってスチュワードに報告される(またはスチュワードにより指摘され、調査のためにレースディレクターに任されるその後調査される)。この出来事とは:
– 41項によってレースの停止を必要とした
– スポーティングレギュレーションまたはthe Codeに違反した
– 1台以上の車両にスタートを失敗させた
– 衝突を起こした
– ドライバーをトラックから離れさせた
– ドライバーによる合法的な追い越し操作を、違法に妨害した
– 追い越しの間、他のドライバーを違法に妨害した
レースディレクターの意見でドライバーが上記の違反をしたことが完全に明らかでない限り、複数の車両を含むインシデントは通常、どれもレースの後に調査される。

16.2
a) レースディレクターから報告または要求を受けたら、インシデントに関係するドライバー(達)がペナルティを受けるべきかどうかの決定は、スチュワードの裁量に委ねられる。
b) インシデントがスチュワードによって調査中である場合、どのドライバー(達)が関係しているかについて、全てのチームにメッセージが通知される。メッセー ジはタイミングモニターに表示される。レース終了の5分後までにそのようなメッセージが通知された場合、関係するドライバー(達)はスチュワードの同意な しでサーキットを去ってはいけない。

16.3
スチュワードは、3つのペナルティのうちひとつを、インシデントに関係するドライバーに与えるかもしれない。
a) ドライブスルーペナルティ:ドライバーは、ピットレーンに入り、ピットストップを行うことなく、レースに戻らなければならない。
b) 10秒停止ペナルティ: ドライバーはピットレーンに入り、自分のピットで少なくとも10秒間停止し、レースに戻らなければならない。
上記のペナルティ2つが、最終5ラップの間に与えられた場合、もしくはレース後に与えられた場合、16.4b)は適用されず、上記a)に関係するドライバーには20秒、上記b)に関係するドライバーには30秒がレースタイムに加算される。

c) タイムペナルティ
ed) 懲戒
以上の4つのペナルティが与えられた場合、不服を申し立てることはできない。

de) グリッド降格: ドライバーの次のイベントで、グリッドポジションをいくつか降格される。
f) リザルトからの除外
g) 次回イベントへのドライバーの出場停止
しかし、a)とb)のペナルティは、最終5ラップまでの間に課されなければならない。レース終了後は、16.4bは適用されず、a)の場合は20秒が、b)の場合は30秒が、それぞれ関係するドライバーのレースタイムに加算される。

16.4
16.3a)または16.3b)によって、ペナルティを与えることを決定した時は、以下の手順に従う:
a) スチュワードは、関係するコンペティターに、書面でペナルティを通知し、この情報がタイミングモニターにも表示されるようにする。
b) スチュワードの決定がタイミングモニターに表示された時から、関連するドライバーは、ピットレーンに入る。入る前に、トラックのthe Lineを二回超えてもよい(= ペナルティが表示されたら3周以内にやりなさい)。 16.3b)の場合は、停止ペナルティの間に留まるガレージまで進む。しかし、ペナルティを受ける目的でドライバーが既にピットレーン入り口にいた場合を 除き、SCが配備された後はペナルティを実行できない。SCの後ろでドライバーがthe Lineを超えた回数は、トラックでthe Lineを横切ってよい最大回数に加算さ れる。ピットレーンでクルマが動かない間、結果としてタイムペナルティを招くことになっても、作用を及ぼしたことにはならない。しかしエンジンが停止した ときは、停止ペナルティの時間が経過した後、スタートさせてよい。
c) 停止ペナルティの期間が経過したら、ドライバーはレースに合流してよい。
d) 16.4b)または16.4c)の適用に違反もしくは失敗があれば、該当車両は除外されるかもしれない。

17. PROTESTS AND APPEALS: 抗議・上訴

17.1
抗議は、the Codeに従って、手数料2000ユーロを添えて行わなければならない。

17.2
以下に関する決定に対しての上訴はしてはならない。
a) Article 16.3a, b, c, dに基いて下されたペナルティと、最終5ラップ以内、もしくはレース終了後に下されたこれらのペナルティ
b) Article 28(訳注:スペアカー・エンジン・ギアボックス関連)に基いて下されたグリッド降格
c) Article 31.6に基いて下されたペナルティ(訳注:プラクティス中のドライビング違反に関するグリッド降格)
d) Article 36.1(訳注:予選後の公式タイム提示)に関してスチュワードが下した決定
e) Article 38.4(訳注:3分前シグナルでホイール装着)もしくは42.3(訳注:レース中断時の3分前シグナルでホイール装着)に基いて下されたペナルティ

18. SANCTIONS: 裁定

18.1
スチュワードは、本スポーティングレギュレーションに加えられていないペナルティ、または、スポーティングレギュレーションのペナルティの代わりのほかのペナルティを、the Codeに従って与えるかもしれない。
18.2
1チャンピオンシップシーズン中に3つの懲戒を受けたドライバーは、3回目の懲戒と同時に、そのイベントで10グリッド降格ペナルティを与えられる。3回目の懲戒がレース中のインシデントの後に与えられる場合は、10グリッド降格ペナルティはそのドライバーの次のイベントで適用される。10グリッド降格ペナルティは、少なくとも2つの懲戒がドライビング違反によって与えられたものである場合のみ、与えられる。

19. CHANGES OF DRIVER: ドライバーの変更

19.1
a) シーズンの間、各チームは4人のドライバーを使用することが許可される。変更は、その日の16時00分の車検がスチュワードの同意を受けた後、qualifying practice session( P3?)のスタート前であれば、いつでも行ってよい。不可抗力上の理由による更なる変更は、別に考慮される。新しいドライバーは誰でも、チャンピオンシップで得点できる。

b) 上記の場合に加えて、各チームはP1とP2の間に更なるドライバーを走らせることができる:
– 初回の車検の前に、スチュワードには各セッションでどの車両とドライバーを使うつもりであるかを知らされる。この時間の後の変更はスチュワードの同意がある場合のみ行われる。
– 1つのセッションで、2人より多くのドライバーは使用できない。
– 彼ら(= 代わりに走る人)は、登録してあるドライバーのカーナンバーを引き継ぐ。
– 彼ら(= 代わりに走る人)は、登録してあるドライバーに割り当てられているエンジンとタイヤを使用する。
– 彼ら(= 代わりに走る人)は、スーパーライセンスを所持していること。

c) チームが登録したドライバーの一人が、初回の車検後のどこかのステージで走れなくなった場合、かつスチュワードがドライバーの変更に同意した場合、代わり のドライバーは、オリジナルのドライバーに割り当てられたエンジン・ギアボックス・タイヤを使用しなければならない(25.3と28.4 25.4, 28.4, 28.6参照)。

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