25, 26

25. SUPPLY OF TYRES IN THE CHAMPIONSHIP AND TYRE LIMITATION DURING THE EVENT

25.1 Supply of tyres
単一のタイヤマニュファクチャラーのみが、チャンピオンシップにエントリーした全ての車両へタイヤを供給する入札により、2011, 2012, 2013年シーズンに向けて、FIAにより選定されている。
以降のシーズンには、単一のタイヤマニュファクチャラーが、チャンピオンシップにエントリーする全車へのタイヤ供給の入札により、FIAによって選定されることになっている。
指定されたタイヤサプライヤーは、以下を提供することを約束しなければならない:
– 各イベントにつき2スペックのドライタイヤ。各タイヤはホモロゲートされた一つのコンパウンドで、車両がトラックにいる間も視覚的に互いと区別ができなければならない。特定のイベントにおいては、指定されたタイヤサプライヤーからFIAに対する勧告に従い、評価目的のために、更なる1スペックのドライタイヤが全チームに対して供給されるかもしれない。そのような追加スペックについて、チームにはイベントが始まる少なくとも1週間前に通知される。
– 各イベントにつき1スペックのインターミディエイトタイヤ。ホモロゲートされた一つのコンパウンドでなければならない。
– 各イベントにつき1スペックのウェットタイヤ。ホモロゲートされた一つのコンパウンドでなければならない。

25.2 Quantity of tyres during an Event
a) 下記d)の場合を除き、イベントの間、ドライバーは11セット(6つのプライムスペックと、5つのオプションスペック)以上のドライタイヤを使用してはならない。
b) 下記e)の場合を除き、4セット以上のインターミディエイトと、3セット以上のウェットを使用してはならない。
c) 4タイヤのセットは2本のフロントと2本のリアタイヤから成ると考えられ、そのすべてが同一のスペックでなくてはならない。
d) 指定サプライヤーからのFIAに対する勧告に従い、1セットのプライムまたはオプションスペックタイヤが全ドライバーに対して供給されるかもしれない。チームはこのような追加セットを、イベント開始の少なくとも1週間前に知らされる。
e) P1かP2がウェット宣言された場合、全ドライバーに対して1セットのインターミディエイトが追加供給される。この追加セットは、P3開始前までにタイヤサプライヤーへ返却されなければならない。

25.3 Control of tyres
a) イベントで使われることになっている全てのタイヤの外側のサイドウォールには、独自の識別がマークされていなければならない。
b) 不可抗力(スチュワードの会合で同意された場合)以外のときは、イベントでの使用を目的とする全てのタイヤは、最初の車検の終わりまでにFIA 技術委員に提出されなければならない。
c) イベントの間はいつでも、FIA技術委員は、彼の絶対的な判断で、どんなチームあるいはドライバーのタイヤストックの中から、指定されたサプライヤーがイベントで提供した代わりのドライタイヤを選んでよい。
d) 1つの未使用タイヤを、他の同一の未使用タイヤと取り換えたいコンペティターは、双方のタイヤをFIA 技術委員へ提出しなければならない。
e) 適切な識別のないタイヤを使用することは、グリッド降格ペナルティもしくはレースから除外されるかもしれない。
f) 許可されたタイヤ加熱装置は、抵抗発熱体を使用したブランケットのみである。発熱体は外側のタイヤ表面にのみ作用してよい。

25.4 Use of tyres
車両のタイミングトランスポンダー(無線中継器)がピットレーンを離れたと一度でも示したら、タイヤは使用されたと考えられるのみである。

a) 3セット11セットのドライタイヤが、FIA tachnical delegateによって、ノミネートされた各ドライバーに割り当てられる。P1とP2の間に、プライムスペックが2つ6つとオプションスペックが1つ5つ。これらは、このセッションで使用してよい唯一のドライタイヤである。プライムスペックの1セットは、P2が開始される前にタイヤサプライヤーへ返却されなければならない。更に、1セットのプライムスペックと1セットのオプションスペックは、P3が開始される前に返却されなければならない。25.2(c) 25.2(d)が実施される場合(※訳注:25.2(d)の誤りだと思われます→やっぱりそうだった!)、プライムまたはオプションの追加1セットは、各ノミネートドライバーに対して、P1とP2の間に使用できる。1セットのプライムがP1の後に、2セットのプライムと1セットのオプションがこの1セットは、P3開始前に、タイヤサプライヤーへ返却されなければならない。
追加ドライバーが使用される時(19.1(b)参照)は、(本来)ノミネートされている彼が交代したドライバーに割り当てられたタイヤを使用しなければならない。

b) 25.1(a)に従って、ドライの追加スペックが使用可能である場合は、2セットが、P1とP2で使用するために各ドライバーに割り当てられる。これらのタイヤは、P3開始前にタイヤサプライヤーへ返却されなければならない。

c) イベントの残りの間に使用する各スペック4セットずつ、計8セットのドライタイヤが、FIA技術委員によって各ノミネートドライバーに割り当てられる。
残りのドライタイヤのうち、各スペックのそれぞれ1セットずつは、qualifying practice sessionの前に返却されなければならず、残りのイベントの間に使用できない。

d) qualifying practice sessionの前に、インターミディエイトとウエットタイヤは、レースディレクターによるトラックウエット宣言の後にのみ使用してよい。その後では、インター、ウエット、ドライタイヤを残りのセッションで使用してよい。

e) レースのスタート時、Q3に参加した各車は、グリッドタイムを記録したタイヤを装着しなければならない。これはグリッドタイム記録時にドライタイヤが使用された時、かつ、レーススタートにドライタイヤが使用される時のみ必要である。
Q3の間にダメージを負ったタイヤは、FIA 技術委員によって、彼の絶対的な判断により、交換してもよいかどうかにかかわらず調査される。そしてもしそう(交換が必要)であれば、どのタイヤをそれと交換すべきかを決定する。
予選タイムを記録したタイヤを装着していない車両のドライバーは、FIA 技術委員の承認によって損傷したタイヤを交換した場合を除き、16.3(b)に基くペナルティを受ける。

f) レースの間にインターまたはウエットタイヤを使用しなかった場合に限り、各ドライバーは、ドライタイヤの各スペックをレース中に1セット以上使用しなければならない。レースが中止されてリスタートできない場合は、レース中に両方のドライスペックを使用できなかった全てのドライバーのタイムに30秒が加算される。しかし、ドライタイヤの両方のスペックを使用することなくレースを完走したドライバーはレース結果から除外される。

g) 激しい雨によりレースがSCスタートした場合(40.1440.16参照)あるいは42.5(a)によって再開された場合は、SCがピットに戻るまでウエットタイヤの使用が強制される。
そのような時にSCがトラック上にいる間、ウエットタイヤを装着していないドライバーは、16.3(b)に基くペナルティを受ける。

25.5 Testing of tyres
a) コンペティターに供給されたタイヤは、トレーラーまたは車両(F1カーがF1認可のトラックで使用する場合を除く。全てのロードシミュレータの類を除く)で使用してはならない。
その車両とは: チームが所有しているもの、借りているものを問わず、ユニークな垂直の力、タイヤ回転抵抗、エアロダイナミクスドラッグ以外の、フルサイズのF1タイヤの回転によってもたらされる力 and/or 回転能率の測定ができるもの。

b) タイヤは、力のコントロールとモニタリングをF1リムマニュファクチャラーが提供するテストトレーラーで使用されてもよい。彼らの製品の試験を証明する唯一の目的のためだけに。

26. WEIGHING: 計量

26.1
a) qualifying practice sessionの間、以下の通りに車両は計量される:
1) FIAが計量器具を、計量プロシージャに使用される1st pit garage(FIAガレージ)に入れる。
2) Q1とQ2に参加する車両が、計量プロシージャを行うためにランダムに選択される。
3) 計量を行うと示されたとき、ドライバーは直接FIAガレージに進んでエンジンをとめる。
4) 車両はドライバーと一緒に計量され、結果はドライバーまたはチーム代表に書面で与えられる。
5) 予選セッションの終わりに、Q3に参加した全ての車両が計量される。もし計量前にドライバーが車両を離れたいときは、彼は自分の体重を車両の重量に加えるよう、technical delegateに申告しなければならない。
6) FIAガレージに自力で辿り着くことができない車両は、マーシャルが排他的制御をして計量する。
7) 車両あるいはドライバーは、FIA 技術委員の同意なしで、FIAガレージを出てはならない。
8) 車両がサーキットでストップし、ドライバーが車両を離れた場合、体重を確立するために、彼はピットレーンへ戻る途中で直ちにFIAガレージへ行かなければならない。

b) レース後、完走した車両は全て計量される。計量前にドライバーが車両を離れたい時は、彼は自分の体重を車両の重量に加えるよう、technical delegateに申告しなければならない。

c) 上記のa)またはb)の計量で、テクニカルレギュレーション4.1章に定められた重量を下回った車両は、その不足分が車両のコンポーネントの偶然の損失から生じる場合を除き、除外されるかもしれない。

d) 計量の対象に選ばれた後、もしくはレースか計量プロシージャを完了した後に、車両に物を付け加えたり、置いたり、あるいは物を取り外したりしてはならない。(検査人が彼の公式的能力で行う場合を除く)

e) 検査人とオフィシャル以外は誰も、FIA 技術委員の特定の許可なしにFIAガレージに入る、または残っていてはならない。

26.2
計量に関するこれらの規定のどんな違反に対しても、スチュワードは、ドライバーのグリッドポジションを彼らが適切と考えるだけ降格してよい。もしくは、ドライバーをレースから除外してよい。

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