27, 28

27. GENERAL CAR REQUIREMENTS

27.1
2.0から2.7GHzの間の電磁放射は、FIAの書面による同意によって禁止される。

27.2
アクシデントのデータ記録:
a) 各車両は、各イベントと複数チームが参加するテストの間、FIAアクシデントデータレコーダーを装着していなければならない。チームは、レコーダーが常に使用可能であることを確実とするために、最善の努力をしなければならない。このユニットの唯一の目的は、以下の事柄の一つ以上をモニター、記録、コントロールすることである。
– アクシデントまたはインシデントに関するデータ
– 車両の減速警告灯
– ラップトリガー
– レースのスタート時、車両の発信を開始するために使用された、ドライバーが入力したシグナル

b) 以下のアクシデントまたはインシデントの場合はいつでも、コンペティターは、使用可能で利用できるデータレコーダーをFIAに提出しなければならない。(訳注:アクシデントやインシデントに)関係のあるチーム代表は、アクシデントまたはインシデントに関連のあるデータがレコーダーからアップロードされるとき、立ち会わなければならない。データのコピーはチームへも提供される。

c) アクシデントの原因と推定される物事、またはアクシデントに関連するデータは、関連チームとFIAの間で合意を得たリポートの形でのみ公表される。

27.3
全車両は、FIAが指定したサプライヤーによって、FIAが決定した仕様に基づき製造されたカーポジショニングシステムを装着しなければならない。同等の機能を実行できるというFIAの意見がある場合以外は、他のパーツを装着してはならない。

27.4
イベント全体の間は、スクリーン・カバー・その他どんな形であれ車両の一部を覆うものは、そのようなカバーが単に機械的な理由(例えば防火など)のためだけに必要とされることが明らかでない限り、パドック・ガレージ・ピットレーンまたはグリッドで常に許可されない。
上記に加えて、以下は特に認められない。
– エンジンを交換している最中またはガレージ周辺で移動させている最中の、エンジン・ギアボックス・ラジエーターカバー
– スペアウイングのカバー。ピットレーンのスタンドに置いてあり、使用されていないとき。
– スペアのフロア・燃料リグ・ツールトロリーのような部品は、障壁として使用してはならない
以下は許可される。
– 損傷した車両またはパーツを覆うカバー
– 奥行き50mmに満たない透明なツールトロリーを、リアウイングの上に置くこと。
– グリッド上での、エンジンとギアボックスのための加熱または保温カバー
– 発火を機械的に防止するよう特化してデザインされたリアウイングカバー
– タイヤブランケット
– タイヤマニュファクチャラーのコード番号のカバー(FIA bar code numbersではない)
– パルクフェルメで夜間に保管する時の車両カバー
– 降雨時、ピットレーンまたはグリッド上に車両がいるときのカバー

28. SPARE CARS, ENGINES AND GEARBOXES

28.1
各コンペティターは、イベントの間はいつでも、使用できる車両は2台のみである。
エンジン・フロントサスペンション・ボディワーク・ラジエーター・燃料タンク・熱交換器を付けている物体は、部分的に集められた緊急用のものであっても、この文脈において車両であるとみなされる。

28.2
他のの車両を使うことに決めた、あるいはqualifying practice sessionの後で緊急時の変更を行ったドライバーは、38.2項のプロシージャに従って、レースをピットレーンからスタートしなければならない。これらの状況下で:
– 関連車両は、34項の要求事項を満たさなくてよい
– ピットレーンがレースに向けてオープンされたとき、車両は1周のレコノサンスラップを行ってよい

28.3
レースのスタート後、車両の変更は許されない。ドライバーが一度でも彼の新しい車両に着席したら、車両の変更が行われたとみなされる。そのような変更はチームに指定されたガレージエリア内でのみ行ってよい。

28.4
a) チャンピオンシップシーズン中、各ドライバーは8基をこえるエンジンを使用してはならない。8基を超えるエンジンを使用するドライバーは、各追加エンジンが使用される最初のイベントにおいて、スターティンググリッドから10グリッド降格される。そのような追加エンジンが1イベントの間に2基使用される場合は、ドライバーはそのイベントと、その次のイベントのスターティンググリッドから10グリッド降格される。エンジンは、車両のタイミングトランスポンダーが、ピットレーンを離れたと示したら、使用されたとみなされる。

b) チャンピオンシップシーズンのどの時点でもドライバーが交代する場合は、交代したドライバーは、オリジナルドライバーとみなされてエンジン使用(訳注:エンジン使用規定の基数カウント)を考慮する。

c) エンジンサプライヤーと協議の上、FIAは、重要なパーツが再構築あるいは交換されないことを確実とするため、そのエンジンが最初に使用されるイベントでシールを貼付する。
レースが終了して2時間後以内に、イベントとイベントの間はエンジンを動かせないことを確実とするために、ブランキング(訳注:遮断)プレート(シリンダー1つにつき直径10mmの検査穴を1つつけたもの)が開けられ、全ての使用済みエンジンに更なるシールが貼られる。
FIAに申請をすることによって、これらの追加シールは、次にそのエンジンが必要となるイベントの初回の車検が始まった後に、剥がすことができる。このような全てのエンジンは、車両に装着されていない時もチームに指定されたガレージ内に残っていなければならない。また、イベントに参加する資格がある車両に装着されている時以外は、イベントの最中にエンジンをスタートさせてはならない。

d) エンジンが初めて使用された後に、FIAシールのいずれかが損傷しているあるいはエンジンから剥がれている場合、それがFIAの指揮下で剥がされるまでは、そのエンジンは再度使用してはならない。

e) 34.1項に従ってエンジンが交換されたときは、チャンピオンシップの最終イベントを除き、交換された方のエンジンをその後のqualifying sessionあるいはレースに使用してはならない。

28.5
Appendix 4に従ってFIAにホモロゲート(承認)されたエンジンのみ、2008-2012年のチャンピオンシップシーズン中に使用してよい。

28.6
この項に限り、イベントはP3, qualifying practice session, raceから成るとみなされる。
a) 各ドライバーは、1つのギアボックスを、彼のチームが参加する、4つ5つを超える連続したイベントで使用してはならない。交換したギアボックスを使用するドライバーは、そのイベントのスターティンググリッドから5グリッド降格され、更なるギアボックスを使用するごとに5プレイスが追加される。
交換されたギアボックスは、以下のd)で宣言されるように、同一のギアレシオに装着されなければならず、そのイベントの残りのみを完了することを要求される。d)のもとで宣言されるギアレシオへの変更は、更なる5グリッドの降格を招く。どのケースでも、新しい4レースシーケンス5レースシーケンス(訳注:ギアボックスを続けて使用しなければならない5連続レースのこと)が、続くイベントから開始される。
ドライバーがレースをフィニッシュできなかった場合(以下を参照または、スチュワードによって科されたペナルティ以外の理由でレースをスタートできない場合)、イベントの終わりの時点で車両に装着されていたギアボックスは、残りの3つのイベント5レースシーケンスの残りのためにそのままでなければならない。チームまたはドライバーがコントロールできないと技術委員が認めた理由によって、4つのイベント5つのイベントのうち1, 2, 3, 4つ目のレースでリタイアしたドライバーは、残りのイベントをペナルティなしで新しいギアボックスでスタートしてよい。
ギアボックスは、車両のタイミングトランスポンダーが、ピットレーンを離れたと示したら、使用されたとみなされる。

b) 5イベントピリオドのうち1, 2, 3, 4つ目のレースをフィニッシュした状態でドライバーが交代した場合は、交代したドライバーは、元のドライバーが使っていたギアボックスを使用しなければならない。

c) 関連チームと協議の上、FIAは、d)で特別に許可された場合を除いてパーツが再構築あるいは交換されないことを確実とするため、各ギアボックスにシールを貼付する。

d) 各イベントでは、FIAの指揮下で、かつ2日目のプラクティスの前までのいつでも、ギアレシオの変更とドッグリング(最終駆動装置または減速ギアを除く)を変更するという唯一の目的のために、シールを一度剥がしてよい。遅くともP2終了後の2時間後までに、コンペティターは、どのレシオを変更するつもりであるか、FIA技術委員に知らせなければならない。しかし、レシオとドッグリングの1度の変更は、P2が終了する前のプラクティスの初日にギアボックス変更が必要である場合に許可される。
ギアレシオとドッグリング(最終駆動装置または減速ギアを除く)は、問題となっているパーツへの物理的ダメージが明白であることと、そのような変更がシステマティックな原則で実行されていないことにFIA技術委員が納得した場合、イベントの間いつでも、同一の仕様に基づく監視下で変更してよい。

e) d)の状況下以外では、FIAシールが破損、または初回使用の後に元のギアボックスから剥がされた場合、交換するギアボックスが使用されたとみなされる。

f) 2011年のみ、チャンピオンシップの最終イベントを除き、各ドライバーは、シーズンの間に必要になった場合、最初の1回目だけはペナルティなしで新しいギアボックスを使用することができる。そのような状況下では、交換したギアボックスは、そのイベントの残りを完了することのみ要求される。

28.7
a) 以下の各パーツの1つの仕様は、チャンピオンシップシーズンの最初のイベントの前にホモロゲート(承認)されなければならない。
– survival cell
– 1つ目と2つ目のロール構造
– フロント・リア・サイドインパクト構造
– フロントホイール
– リアホイール

一旦ホモロゲートされたら、これらのパーツに対する変更は、安全性または信頼性のための理由によるものであることが明確でなければならず、FIAの文書による承認がなければならない。

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