34, 35

34. POST QUALIFYING PARC FERME

34.1
各車は、qualifying practiceで最初にピットレーンを離れた時からレースのスタートまで、パルクフェルメにあるものとみなされる。qualifying practiceの間にピットレーンを離れることに失敗した車両は、Q1の終わりにパルクフェルメにあるものとみなされる。
この期間では、夜間に各車両がパルクフェルメへ戻された時以外、以下の作業を行ってもよい:
a) エンジンをスタートさせてよい
b) 燃料を補給あるいは抜去してよい。燃料ブリーザー(訳注:燃料を注入する際の吹き返しを防ぐためタンク内のベーパーを車外に排出。wikipediaより)を装着してよい。
c) ホイール・wheel fasteners(訳注:たぶんホイールナット)・タイヤの取り外しと再調整、タイヤ圧力のチェックを行ってもよい。
d) 内部エンジンの点検とシリンダー圧縮チェックのために、スパークプラグを取り外してもよい
e) 許可された加熱もしくは冷却デバイスを装着してもよい
f) ジャンプバッテリー(訳注:バッテリーケーブルを使って他車から電源を供給してもらう始動補助の事をバッテリージャンプというらしいです)を接続してもよい。車載の電気ユニットへは、車両への物理的接続を通じて自由にアクセスしてよい。
g) KERSエネルギーストレージデバイスへのチャージまたは放電
h) KERSエネルギーストレージの取り外し。FIA技術委員に一度マークされたら、夜間はチームで保管される。
i) メインの電気バッテリーと無線バッテリーの交換をしてよい
j) ブレーキシステムの抜き取りをしてよい
k) エンジンオイルを抜いてよい
l) 圧縮ガスの抜去あるいは追加をしてよい
m) 比重が1.1に満たない液体の抜去あるいは補充。しかし補充のために使用する液体は、元の液体と同一のものでなければならない
n) フロントウイングのエアロダイナミックセットアップは、既存のパーツを用いて調整してよい。パーツを付け加えたり、取り除く、あるいは交換してはならない。
o) FIA技術委員が、天候により車両の仕様に変更が必要であると納得した場合、フロント周りのエアダクト、リアブレーキ、ラジエーターダクトに変更を行ってよい。これらの変更は、”CHANGE IN CLIMATIC CONDITIONS”のメッセージがタイミングモニターに表示された後はいつでも行ってよい。この時点から、フロント周りのエアダクト、リアブレーキ、ラジエーターダクトの選択は自由となり、流体総圧管を覆ってもよいし、覆いを外してもよい。常に、適切なテクニカルレギュレーションに従って行うこと。
p) ボディワーク(ラジエーターを含まない)を、取り外す and/or 清掃してもよい。
q) 外面的な変更をボディワークへ行ってもよい。テープを貼ってもよい。
r) 車両のあらゆる部分を清掃してよい。
s) 車載カメラ、マーシャリングシステムの部品、タイミングトランスポンダー、それに関する設備を、取り除く、再装着、およびチェックしてもよい。
t) FIA技術委員によって要求されるあらゆる作業。
u) ドライバーの快適さを向上させるための変更。この文では、ミラー・シートベルト・ペダルの調整以外は、FIA技術委員の特別な許可を得てのみ行ってよい。パッド(あるいは類似した素材)の追加あるいは除去も許可されるが、監視下において、そしてもしFIA技術委員が要求した場合は、レース前の計量プロシージャにおいて外さなければならない。
v) ドライバーの飲料は常に追加してよいが、そのような液体のコンテナのキャパシティは1.5リットルを超えてはならない。
w) 紛れもないアクシデントで負ったダメージの修復。
x) 上記で特別に許可された作業を行うためには、どんなパーツも取り外してよい。または、きわめて重要な安全のチェックを行うために、どんなパーツも取り外してよい。(訳注:そのパーツは)車両の近くに残っていなければならず、その車両に割り当てられる検査人に常に見える状態でなければならない。作業をするために車両から外されたパーツは、車両がピットレーンを離れる前に再装着されなければならない。

上記に挙げられていない作業は、関連チームからの文書による要請の後、FIA技術委員の承認を得た状況下でのみ行ってよい。チームが望むどのような交換部品でも、物理学質量、惰性、機能がオリジナルと同様であることが明らかでなければならない。取り外したパーツは全て、FIAにより保持される。しかし、qualifyingセッション中 and/or レーススタート前のグリッド上でチームがパーツを交換したい場合、もし尋ねる時間があれば許可が与えられると関連チームが確信するに足る理由があり、壊れた、またはダメージを負ったパーツを、車両に割り当てられる検査員に常に見えるよう残しておくならば、技術委員の許可を求めずに行ってもよい。

34.2
qualifying practiceの終わりに、最低でも6台の車両がランダムに選ばれ、更なる検査を行う。彼らの車両が選ばれたと通知されたら、チームは直ちに車両をパルクフェルメへ持っていかなければならない。

34.3
qualifying practiceセッションが終わって3時間半以内に、セッションで使用された全ての車両(あるいは、使用を意図したもののピットレーンを離れることに失敗した車両)は、カバーをかけ、車両が以降の日も安全であることを確実とするために使用されるFIAの封印に備えなければならない。マーケティングのためにこのデッドラインは、FIA技術委員との事前の取り決めによって、各コンペティターにつき1台の車両について、2時間を限度として延長されてよい。しかし、qualifying practiceセッション終了から3時間半が経過したのちは、いかなる類の作業も行ってはならない。
夜間にカバーをかけている間は、車両を温かく保つためのデバイスを装着してよい。

34.4
フォーメーションラップスタートの5時間前に、封印とカバーを外してよい。しかし車両は、レースのスタートまでパルクフェルメ状態のままである。

34.5
コンペティターが、パルクフェルメ状態にある間に車両の一部を変更した場合、あるいはサスペンションのセットアップを変更した場合は、関連するドライバーはレースをピットレーンからスタートし、38.2項のプロシージャに従わなければならない。

34.6
パルクフェルメ状態にある車両に、承認されていない作業が行われないことを確実とするため、各車両につき一人の検査人が割り当てられる。

34.7
車両がパルクフェルメ状態である間に、FIA技術委員の特別の同意によって交換したパーツのリストは、レース前に公表され全てのチームに配布される。

34.8
サスペンションシステム、または車両の空力学的構成(フロントウイングを除く)に何の変更も加えられないことを検査人が完全に納得するために、予選後のパルクフェルメでは、道具を使わずにそのような変更はできないことを物理的に検査して明確にしなければならない。

35. PRESS CONFERENCES, MEDIA OPPORTUNITES AND DRIVERS PARADE

35.1 初回のプラクティス前日:

FIA広報委員は、メディアセンターで、初回のプラクティス前日に15:00から1時間の間行われるプレスカンファレンスに参加しなければならないドライバーを最大で5人選出する。北アメリカまたは南アメリカのイベントでは、このプレスカンファレンスは11:00から行われる。これらのドライバーが属するチームには、カンファレンスの48時間前までに通知される。加えて、このカンファレンスに参加する最大2チームの人物がFIA広報委員によって選ばれる。

35.2 プラクティス初日:
プラクティスの初日には、最低3名、最大6名のドライバー and/or チームのメンバー(前日のプレスカンファレンスに参加していない者で、チーム代表の同意を得た者)が、イベントの間の投票あるいは抽選で、FIA広報委員によって選ばれる。彼らはメディアセンターで16:00から1時間行われるプレスカンファレンスに出席しなければならない。
プラクティスの初日(または、オーガナイザのスケジュールにより適しているのであればプラクティスの前日)、ピットレーン内に割り当てられたチームのスペースにて、全てのドライバーはサインができる状態でなくてはならない。
プロモーターのスケジュールに適した日に、全てのドライバーはサインができる状態でなくてはならない。時間、場所、方法は、プロモーターと広告権利者との合意を得た後で、FIAによってチームに通達される。
ドライバーは、FIA広報委員の要求に応じて、イベントの間に、合理的であると考えられる時間、メディアと話ができる状態でなくてはならない。

35.3 プラクティス2日目:
Q1またはQ2で除外されたドライバーは全員、各セッションが終わったら直ちにメディアインタビューに応じられる状態でなければならない。加えて、Q3に参加し予選後のプレスカンファレンスに参加する必要のないドライバーも、Q3が終わったら直ちにメディアインタビューに応じられる状態でなければならない。
qualifying practiceセッションが終了したらすぐに、トップ3のドライバーは、片面の壁がない部屋で行われるテレビのインタビューに出席し、それからメディアセンターで行われる最大30分間のプレスカンファレンスに出席することが要求される。

35.4 :レースデー
レースの1時間半前に、全てのドライバーがドライバーズパレードに参加しなければならない。コンペティターは、FIA広報委員からパレードの詳細を知らされる。
レース終了までにリタイアしたドライバーは、パドックへ戻った後、メディアインタビューに応じられる状態でなければならない。
トップ3圏外でレースをフィニッシュしたドライバーは、レースが終了したら直ちにメディアインタビューに応じられる状態でなければならない。
レースの間は、全てのチームにつき最低1人の熟練した広報担当者が、公式テレビクルーのインタビューに応じられるようにしておかなければならない。

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