38, 39

38. STARTING PROCEDURE

38.1
フォーメーションラップ開始の30分前に、ピット出口はオープンされる。車両はレコノサンスラップを行うためにピットレーンを離れることを許可される。このラップの終わりに、車両はエンジンを停止した状態で、スタートする順番にグリッドへ停止する。
レコノサンスラップを複数行いたい場合は、各ラップ間では大幅に減速してピットレーンを走行しなければならない。
レコノサンスラップを行わずに自力でグリッドへ着いた車両は、グリッドからスタートすることを許されない。

38.2
フォーメーションラップ開始の17分前に、あと2分でピットレーン出口がクローズされるという警告シグナルが与えられる。
フォーメーションラップ開始の15分前に、ピットレーン出口がクローズされ、2回目の警告シグナルが与えられる。ピットレーン内にいる車両は、自力で辿り着いた場合、ピットレーン出口からスタートすることができる。複数の車両が影響を受ける場合は、予選順位の順番で1列に整列しなければならない。しかし、5分前シグナルの後にピットレーン出口へ到着した車両は、既にピット出口にいる全車の後ろからスタートしなければならない。そのような車両は全て、全体の車列がピットレーン出口をスタート後に初めて通過したのち、レースに参加してよい。

38.3
スタートが近付いていることを、フォーメーションラップ開始の10分前、5分前、3分前、1分前、15秒前にシグナルで通知する。各回の通知には音声での警告が付随する。
10分前のシグナルが与えられたら、ドライバー・オフィシャル・チームのテクニカルスタッフを除く全員はグリッドを離れなければならない。

38.4
3分前のシグナルが提示されたら、グリッド上の全車はホイールを装着しなければならない。このシグナルの後は、ホイールはピットレーンかレース中断中のグリッド上でのみ取り外してよい。3分前シグナルの時点で全てのホイールを装着しなかった車両のドライバーに、10秒のタイムペナルティ(16.3b参照) 16.3(b)に基くペナルティが科される。

38.5
1分前のシグナルが提示されたら、エンジンを始動し、15秒前のシグナルが提示される前に、チーム全員は全ての機材を持ってグリッドを離れなければならない。もし15前シグナルの後に援助を必要とするドライバーは挙手しなければならない。残りの車両がグリッドを離れた後、マーシャルはその車両をピットレーンへ押し戻すように命じられる。このケースでは、マーシャルは後ろのドライバーに警告するため、その車両の側に黄旗を提示して立つ。

38.6
グリーンライトが点灯されたら、ポールポジションのドライバーを先頭にフォーメーションラップを開始する。
グリッドを離れるときは、全てのドライバーは、トラックの側に立っているどんなチーム人員に対しても安全になるまで、大幅に減速しなければならない。
ポールポジションを通り過ぎるまで、ピットレーン制限速度を守らなければならない。
マーシャルは、車両がグリッドを離れたのち、グリッドに残っている車両を直ちに最短ルートでピットレーンへ押していくよう指示される。グリッドから押されてきたドライバーは車両をスタートすることを試みてはならず、マーシャルの指示に従わなければならない。

38.7
フォーメーションラップ中は、スタート練習は禁止され、フォーメーションは可能な限りタイトに維持されなければならない。

38.8
フォーメーションラップ中のオーバーテイクは、車両が遅れて、その後ろの車両が、集団の残りを過度に遅らせることなく、それを追い抜くことを避けられない場合のみ許可される。このケースでは、ドライバーはオリジナルのスタート順を再確立するためにだけオーバーテイクをしてもよい。このように遅れたドライバーで、first SC lineに到達するまでにオリジナルのスタート順を再確立できない者は、38.2に定められるようにピットレーンに入り、ピットレーン出口からスタートしなければならない。

38.9
フォーメーションラップを終えて車両がグリッドに戻ってきたら、各自のグリッドポジションに停車し、エンジンを始動させたままにする。
スタンディングスタートで、常任のスターターによって行われるライト操作によってシグナルが与えられる。
全車両が停止したら、5秒前のライトが点灯され、4, 3, 2, 1秒前と続いて点灯される。
1秒前のライトが点灯された後に、全ての赤いライトが消されることによってレースが開始される。

38.10
FIA安全委員に特に承認された場合を除いて、レースのスタート時には、各チームにつき2人の人員とオフィシャル・ファイアマーシャル以外はピットウオールにいてはならない。

38.11
フォーメーションラップを終えてスターティンググリッドに戻ってきた後、問題が起こった場合は、以下のプロシージャを適用する:
a) スタートを危険にさらしそうな問題を車両が起こした場合、ドライバーは直ちに頭上に手を挙げなければならない。その列に責任のあるマーシャルは直ちに黄旗を振らなければならない。レースディレクターが、スタートは遅らせられるべきだと決定した場合は、中止ライトのスイッチが入れられて2秒後にグリーンライトが点灯され、”EXTRA FORMATION LAP”が表示される。問題が生じた車両がピットレーンに動かされる間、全車は更なるフォーメーションラップを行わなければならない。
エキストラフォーメーションラップを行うためにグリッドを離れる際は、ポールポジションを通過するまで、全てのドライバーはピットレーンスピードを目安としなければならない。
チームは問題を解決しようと試みてよい。もし成功したなら、その車両はピットレーン出口からスタートしてよい。複数の車両が該当する場合は、スタート順は彼らがピットレーン出口へ到着した順とする。
この事象が起こった場合は常に、レースが1周短くなる。

b) 他の問題が生じ、レースディレクターが、スタートは遅らせられるべきだと決定した場合は、以下のプロシージャを適用する:
– 1) レースがスタートされていない場合、中止ライトのスイッチが入れられて、”DELAYED START”が表示される。全てのエンジンは停止され、レース距離の1周分短縮とともに、5分後に新たなフォーメーションラップが開始される。次のシグナルは3分前シグナルである。グリッド上でのタイヤ交換は、このような遅延中には許されない。この事象が起こった場合は常に、レースが1周短くなる。

– 2) レースがスタートされている場合、グリッド横のマーシャルが黄旗を振り、車両がグリッド上で停止していることをドライバー達に知らせる。

– 3) スタート後に、スターティンググリッド上で車両が動けなくなった場合は、最短のルートでピットレーンへ車両を押していくことがマーシャルの義務である。グリッドから押されてきたドライバーは、車両をスタートさせようと試みてはならない。

– 4) 車両がピットレーンに入ったら、メカニックは車両をスタートさせようと試みてよい。成功した場合は、ドライバーはレースに参加してよい。ドライバーとメカニックは、このようなプロシージャ中はいつでも、トラックマーシャルの指示に従わなければならない。

38.12
38.11が適用される場合、このプロシージャが何度も繰り返され、結果としてどれほどレースが短くなろうとも、レースはチャンピオンシップにおいて有効である。

38.13
FIAが供給する、指定された通り車両に装着されているトランスポンダーで、ジャンプスタートを行ったとジャッジされた者には、16.3aまたは16.3bのペナルティが科される。

38.14
以下のケースだけは、スタートプロシージャに変更がなされても許される:
a) 5分前シグナルの後でレースがスタートする前に雨が降り始めた場合、レースディレクターの意見により、チームはタイヤを交換する機会を与えられる。中止ライトがthe Lineにおいて提示され、スタートプロシージャは再び10分前から開始される。

b) レースのスタートが切迫し、レースディレクターの意見により、トラック上の水の量が、ウエットタイヤでも安全に走行できるものでない場合は、中止ライトがthe Lineにおいて提示され、遅延に関する情報がタイミングモニターに表示される。スタートタイムは少なくとも10分前に警告が与えられる。

c) SC先導でレースがスタートされる場合は40.14 40.16章が適用される。

38.15
スチュワードは、決定に達するために、どんなビデオや電子手段を使用してもよい。スチュワードは、事実に関するジャッジを覆してもよい。the Codeまたはスタートプロシージャに関するこのスポーティングレギュレーションの規定の違反は、関係する車両とドライバーをイベントから除外するかもしれない。

39. THE RACE

39.1
レースのリザルトを損なうチームオーダーは禁止される。

39.239.1
レースの間は、ピットレーン出口のライトがグリーンである場合のみ、彼ら自身の責任によって、ピットレーンを離れてよい。青旗を提示しているマーシャル and/or ブルーライトの点灯は、トラック上で車両が接近してきていることをドライバーに警告する。

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