41, 42

41. SUSPENDING A RACE: レースの中断

41.1
アクシデントによりサーキットが使用できなかったり、天候のため、あるいは他のコンディションのために続行が危険となり、レースを中断することが必要になった場合、コースの監督者は全てのマーシャルポストに赤旗の提示を命令し、abort lightがthe Lineにおいて点灯される。

41.2
停止をするシグナルが与えられたときは、オーバーテイクは禁止される。ピット出口はクローズされ、全車は直ちに減速し、ゆっくりとスターティンググリッドに戻らなければならない。最初にグリッドに到着した車両がポールポジションをとり、他の車両は残りのグリッドポジションを、到着した順に埋める。
SC導入中にレースが中断され、SCがピットレーンに向かっている場合(40.10参照)は、車両はピットのfast laneに、SCの後に続いて列になり停止しなければならない。

41.3
トラックが阻害されていてグリッドに戻ってこられない車両は、トラックがクリアになったときに戻され、レースが中断される前の順序で配置される。
加えて、レースが中断された時点でピットレーンまたはpit entryにいた車両は、グリッドへ向けて押され、レースが中断される前の時点での順番で配置される。レースがピットレーンで中断された場合(41.2参照)は、そのような車両はレースが中断される前の時点での順番で配置される。
全てのケースで、全車両のポジションを特定できる最後の時点での順番がとられる。このような車両は全てレースを再開することを許可される。
SCはグリッドの前に配置される。

41.4
レースが中断されている間は:
– レースも時間計測システムも止まらない。しかし、5.3条により、レース中断中の時間は、最大2時間の期間に加算される。
– 車両は、グリッド上に停まるかピットに入って作業をされてもよいが、このような作業がレースの再開を妨げてはならない。
– チームメンバーとオフィシャルのみが、グリッド上にいることを許可される。

41.5
レースが中断されている間、車両はピットレーンへ入ってはならない。レースが中断された後にピットレーンへ入ったドライバーまたはグリッドからピットレーンへ押されて行った車両は、ドライブスルーペナルティ(16.3a参照) 16.3(a)で定めるペナルティを科される。レース中断時にピット入口またはピットレーンにいた車両はペナルティを受けない。しかし、車列がピットレーンへと先導された場合(40.10と40.12参照) ピットレーンでレースが中断された場合(41.2参照)は、fast laneからピットレーンの他の部分へ動いた車両のドライバーにペナルティが科される。
ピットレーン内の全車両は、レースが再開されたらピットを離れてもよいが、レース中断時にピット入り口またはピットレーンにいた車両は、他の車両の前にリリースされるそして、上記を前提として、pit exitからレースを再開しようとする車両は、自走で辿り着き、他の車両を過度に遅れさせなければ、そうしてよい。
どんな場合でもドライバーはマーシャルの指示に従わなければならない。

42. RESUMING A RACE: レースの再開

42.1
ディレイ期間はできるだけ短く保たれ、タイミングモニターを使用して再開時刻をできるだけ早くチームに知らせる。どんなケースであっても、10分前までには警告が与えられる。

42.2
シグナルは再開の10分前、5. 3. 1分前と15秒前に提示される。各回の通知には音声での警告が付随する。

42.3
3分前のシグナルが提示されたら、グリッド上の全車はホイールを装着しなければならない。このシグナルの後は、ホイールはピットレーンか更なるレース中断中のグリッド上でのみ取り外してよい。レースがピットレーン内で中止される場合(41.2章参照)、fast lateにいる全車は3分前のシグナルでホイールを装着しなければならない。
3分前シグナルの時点で全てのホイールを装着しなかった車両のドライバーに、10秒のタイムペナルティ(16.3b参照) 16.3(b)で定めるペナルティが科される。
2分前の時点で、SCとリーダーの間にいる全ての車両、それに加えて、レースが中断された時点でリーダーに周回遅れにされている車両は、オーバーテイクなしでラップを完了するよう退けられる。そして、SCの後ろの車列に参加する。

42.4
1分前のシグナルが提示されたら、エンジンを始動し、15秒前のシグナルが提示される前に、チーム全員は全ての機材を持ってグリッドを離れなければならない。もし15秒前シグナルの後に援助を必要とするドライバーは挙手しなければならない。残りの車両がグリッドを離れた後、マーシャルはその車両をピットレーンへ押し戻すように命じられる。このケースでは、マーシャルは後ろのドライバーに警告するため、その車両の側に黄旗を提示して立つ。

42.5
グリーンライトが点灯しているときは、レースはSC先導で再開される。SCは以下の場合を除いて、1ラップの後にピットに入る。以下の場合とは:
a) レースがウエットコンディションで再開され、レースディレクターが(訳注:SC先導で行うラップが)1周以上必要だと考えた場合。25.4(g)40.14 40.16を参照
b) 全車両がSCの後ろの列に並んでいない場合
c) チーム人員がまだグリッドの片付けを続けている場合
d) 他の介入を必要とする更なるインシデントが起こった場合

グリーンライトが点灯されたら、SCはグリッドを離れ、全車両は10車身分の間隔を空けずに、ポールポジションを通過するまではピットレーンスピードを目安にした速度でそれに続く。SCに先導される列の最後の車両(42.3で退かされた車両を含む)がピットレーン出口を通過したら、ピット出口のライトはグリーンに点灯され、ピットレーン内にいた車両はトラックに入ってSC先導の列に加わってよい。

42.6
オーバーテイクは、以下のどちらかの場合のみ許可される:
a) 車両がグリッドポジションを離れるのが遅れ、後方の車両が、過度にフィールドの残りの車両を遅らせることなく、遅れた車両をパスすることを回避できなかった場合
b) ピットレーンからスタートする車両が複数いる場合で、その中に過度に遅れた車両がある場合

どちらのケースにおいても、オリジナルのスタート順もしくはレースがスタートしたときのpit exitにおける順番を再確立するためにのみ、オーバーテイクをしてもよい。

グリッドを離れるのが遅れたドライバーは、残りの車両がthe Lineを超えた後も動けなかった場合、他の動いている車両をオーバーテイクしてはならず、SCの車列の後ろにつかなければならない。1人以上のドライバーが影響を受ける場合、彼らは、彼らがグリッドを離れた順番で、車列の後ろに整列しなければならない。
このように遅れたドライバーで、first SC lineに到達するまでにオリジナルのスタート順を再確立できない者は、38.2に定められるようにピットレーンに入り、ピットレーン出口からスタートしなければならない。

42.7
ラップ中に不必要なオーバーテイクを行った者には、スチュワードの意見により、16.3aまたは16.3bのペナルティが科される。
このラップ中は、40.11, 40.12, 40.13, 40.14 40.13, 40.14, 40.15, 40.16が適用される。

42.8
レースが再開できない場合、レースを中止するシグナルが与えられたラップの前(訳注:これが最終ラップ)の、最後から2番目のラップの終わりの時点でリザルトが与えられる。

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