ARTICLE 2

ARTICLE 2 CIRCUIT RACING

2.1 RACE CONTROL
2.1.1 Definition
レースコントロールはレース監督と指揮の中心である。任務を果たすのに必要な設備全てと適切な労働条件とともに、コースの監督者とそのアシスタント、そして適切であるならばレースディレクターを輩出しなければならない。適切に音を減衰した部屋で、指名されたスタッフだけがアクセスできる部屋でなければならない。コースの監督者またはその代人が、トラック上で活動できる期間はいつも、レースコントロールの中に残らなければならない。コースの監督者の任務は、the Codeの142章で定義される。

2.1.2 Location
レースコントロールは通常、スタートラインに出来るだけ近い建物で、地上から2階以下でなければならない。トラックまたはピットレーンへの独立した出口を持っていなければならない。トラックとピットレーンへの最大限の可視性をもつために、レースコントロールのおかれる部屋はピットビルディングから突出しなければならない。これらの条件は通常、レースコントロールの部屋をピットビルディングの端におくことによって満たされる。

2.1.3 Equipment
レースコントロールポストには、以下のものが提供されなければならない:
a) マーシャルポスト/メインエマージェンシーポスト/一般サービスネットワークと接続されている、電話または電気的なコミュニケーションシステム
b) 公共ネットワークに接続された電話とfax
c) トラックのオフィシャルと接続されたインターコム(内線)
d) 車両またはポストとの通信に備えるための無線トランシーバー
e) ピットとパドックのスピーカーと、一般公共アドレスシステムにアクセスするマイク
f) トラックが場内のサーキットTVを備えている場合、TVモニターとスイッチングシステム
g) サーキット内の全てのセーフティサービスを示すlarge plan

NB: イベントで使用される全ての通信システムは、この部屋に集められなければならない。

2.1.4 Operation
イベントのどのパートがスタートする前、またはサーキットが再オープンする場合、コースの監督者またはその代理人は、以下の事項を確実とするために、コースの閉鎖を行わなければならない。
a) コースにあらゆる障害がないこと
b) オブザーバとマーシャル、エマージェンシーサービスの人員と器材が適切に配置されていること
c) トラックへの道が閉鎖されていること

コースカーは、赤旗またはレッドライトを点灯して、最終レコノサンスラップを行わなければならない。以下の予防措置は、最終レコノサンスラップ中に尊重されなければならない。
– サーキットをクローズしているコースカーは、コースの監督者の直接の承認がない限り、オーバーテイクを行ってはならない、かつ、コース上にどんな走行中の車両も残してはならない。
– コースカーのオフィシャルは、トラックの閉鎖に関して、コースの監督者にパーソナルリポートを作成しなければならない。
– イベントの終了後、または適当な間隔が予想される場合は、コースの監督者またはその代理人は、サービス人員と器材を集めたり壊れた車両を撤去する目的でサービス車両とマーシャルがサーキットへ入ることができるのを提示するために、緑旗またはグリーンライトを点灯したコースカーでトラックを周回することによって、コースのオープンを行うかもしれない。

この付録に関連するコースの監督者の他の任務は以下の通りである:
– オブザーバの要望により、エマージェンシーサービスのチーフとの同意によって、必要と考えられるあらゆるエマージェンシーサービスの配備を認可すること。
– コースの監督者が使用するために予約されているシグナルの使用。
– トラックの監視。できるだけ肉眼によって、もしくは、設備があるならば適切なサーキットテレビジョンシステムによって。
– 必要に応じてアクションをとれるように、オブザーバの全てのリポートを反映している適切なログが保たれていることを確実とすること。

更に、コンペティションがSporting Code/適切であるならStandard Championship Regulations/Supplementary Regulationsに完全に則って行われていることを監視するのが、コースの監督者の責任である。

2.2 PIT LANE
2.2.1 Speed limit
F1を除く国際サーキットイベントと、オーバルサーキットでは、プラクティスまたはレースにおいて、ピットレーンを使用する車両は、60km/hを超えてはならない。これはピットレーンの全長において適用され、チェックされる。

2.2.2 Restriction of personnel
レースのオーガナイザは、レーシングカーがそこを使うという理由だけではなく、レーストラック上の車両と隣接しているので、アクシデントという観点から見れば事故が起こるかもしれないので、イベント中のピットレーンは危険性のあるエリアであるということを認識していなければならない。従って、プラクティスとレース中のピットレーンへのアクセスは、特定の仕事がある人員のみに限定されるべきである。不可欠なオフィシャルまたはスペシャルパスを所持しているレースチームの人員を除き、ピットウォールシグナリングプラットフォームは禁止されていなければならないレースのスタート中は、このゾーンへのどんな人員の立ち入りも厳しく禁止されなければならない。チーム人員に関しては、以下の規則が適用される:
チーム人員がピットレーンに入るのを許可されるのは、彼らが車両に対し作業をする必要がある場合の直前だけであり、作業が完了したらすぐに撤退しなければならない。イベントの間は、レースの終了後も含めて、ピットウォールに登ることは禁止されている。この禁止事項を破ったチームによるどんな行動でも、スチュワードによって処罰されるかもしれない。

2.2.3 Precautions in case of races including refuelling
レース再給油システムが使用されているときは、イベントの間に車両へ作業を行うチーム人員は全員、体を火から守る服を着用しなければならない。体とは、頭、顔、目を含む。ピットレーンで生じている火災から十分に守られていない場合は、レーシングカーに給油中であるときを含むレースの間に、ピットビルディングのいかなる場所への立ち入りも許可されない。

 

2.3. MARSHAL POSTS
2.3.1 Definition
トラックとその近隣環境の監視は、マーシャルポストのスタッフにより行われる。トラックに隣接しているこれらの最も簡易な形では、競争している車両からスタッフや器材が保護されている、十分に安定しているエリアを提供しなければならない。

2.3.2 Number and location
マーシャルポストは各サーキットの特徴に従って定められ、以下の点について留意されている:
– コースのセクションは全て、監視下から逃れてはならない。
– 各ポストは、前方と後方のマーシャルポストと、視覚的にコミュニケーションができなければならない。もしくは、この条件を満たすための補助または中継ポストを作る追加スタッフを配置につけなければならない。
– 連続しているポスト(補助ポストを無視する)間の距離は、500mを超えてはならない。
– 有人で2人以上の人員がいるポストは、レースコントロールと言語的にコミュニケーションできなければならない。
– 各ポストは、スタートラインの直後のポストから始まる昇順の番号をclear logical numbering systemを使用してつけた、トラックからはっきりと視認できる看板を備えなければならない。
– マーシャルポストの位置や数のどんな変更でも、FIAに通知されなければならない。
イエローフラッグに関する規則(2.5.4.1b参照)の適用を補助するために、イエローフラッグまたはライト(オーバーテイク禁止)が適用される正確なポイントが、レーシングラインから最も遠いトラックの縁の黄色の横縞の模様、かつ/または、フレキシブルな垂直のマーカー(ひらひらしている)で定められるかもしれない。このような指標の目的は、supplementary regulationsで説明されなければならない。

2.3.3 Equipment
各ポストは以下の器材を提供されなければならない:
a) 信頼のおける、独立したバックアップシステムを備えた、レースコントロールとの双方向通信システム。
b) 以下からなるフラッグセット。
– 黄:2、黄色に赤のストライプ:1、青:1、白:1、緑:1、赤:1
補助ポストや中継ポストも、同様のフラッグセットを備えていなければならない。特定のポストは、コースの監督者の求めによって、黒旗と黒/オレンジ旗を備えるかもしれない。
加えて各ポストは、SCが配備される際に使用する、高さ40cmの”SC”という文字が白地に黒で書かれた60cm*80cm以上のホワイトボードを備えていなければならない。
c) 15Lのコンテナ1つと、4Lのコンテナを2つ。中身は炭酸カルシウムもしくは同程度の重さがある油吸収物質。
d) 硬いほうきとシャベルを2本ずつ
e) 3つ以上のポータブル消火器。空気中での車両火災に適しているもので、6kg以上の消化剤が入っており、1本あたり総重量10kgを超えないもの。加えて、2.6.2.3に定められた補助器材。

2.3.4 Staff
各メインポストは、ポストチーフ(オブザーバ)とその代理の責任下におかれる。双方とも、ASN controlによる特別な試験ののち、適合していると認められた者である。マーシャルポストの基礎訓練を受けた、自由裁量で動かしてよい人員をもたなければならない。ポストチーフまたはその代理は、レースコントロールと言語的コミュニケーションを維持しなければならない。
スタッフのうち少なくとも1人は、基本的な応急手当ができなければならない。イベント終了後、コースオープニングカーが通過するまでは、そのスタッフはポストを離れてはならない。マーシャルは、シグナルフラッグに似た色、特に黄と赤の服を着てはならない。

2.3.5 Duties
各ポストマーシャル:
– ドライバーに、危険や見通しのきかない困難があることを警告するシグナルを出す
– ポストの行動範囲内で起こったインシデントをレースコントロールへ直ちに報告し、必要に応じてエマージェンシーサービスへのコールを提案する
– 2.5条にあるとおり、必要に応じてトラック内へ介入する
– レースが公正に行われているかどうかを観察し、スポーツマンらしくない行いや危険な行いをレースコントロールへ報告する。特にAppendix L 4章”Code of driving conduct on circuits”に関連するもの。
– コースをクリーンに保ち、障害物をなくすこと。そうしないことを要請されない限り(たとえばF1GP)、吸収力のある物質、ほうき、シャベルを用いて、こぼれたオイルを取り除くことを試みること。

トラック上での各活動が終了した後も、競争している車両が全てトラックを離れたことがレースコントロールによって通知されるまで、コースの割当セクターをコントロールするために、ポストは継続して存在しなければならない。

2.4 SIGNALLING
2.4.1 General
コースの管理において、コースの監督者(またはその代理人)とマーシャルポストは、ドライバーに安全を提供し、レギュレーションの施行を行うために、主にシグナルの使用に頼ることとなる。シグナルは日光下で、異なる色の旗によって与えられる。ライトで補われるあるいは代替されるかもしれない。旗と同程度の大きさの黒と白のシグナルボードも、特定のシグナルのために使用されるかもしれない。これらはイベントに関連したSupplementary Regulationsで明確に定義される必要がある。夜間では、旗はライトとライトパネルに代替されるかもしれないが、これは事前のブリーフィングで全ドライバーに通知されていなければならない。各ポストの黄色ライトは、夜間に行われるイベントでは必須である(2.10.1参照)。
複数の意味をもつシグナルが使用される場合は、どの意味が規定力をもつのか、イベントのSupplementary Regulationsが指定しなければならない。
スタートは、スタートラインに近い位置からコントロールされなければならない。この位置は、スターターがバリアで挟まれたグリッドエリアを完全に見られる位置で、車両のクローズ/オープンによらない全ドライバーから視認できる位置でなければならない。そして、グリッドの方向から来るデブリから保護されていなければならない。

2.4.2 Signal flag specifications
局面 – 赤旗とチェッカーフラッグを除く旗の最小サイズは60cm x 80cmである。赤旗とチェッカーフラッグは80cm x 100cm以上でなければならない。
色 – 旗の色はPantone coding systemでの以下の色と一致しなければならない。
– 赤: 186C、黄:YellowC、ライトブルー:298C、緑:348C、黒:BlackC、オレンジ:151C
★ちなみにこんな色です★
赤:#D21034
黄:#FEDF00
緑:#007E3A
オレンジ:#FF7300
ライトブルー: #42B4E6

2.4.3 Signal light specifications
ライトは、振られて提示される赤・黄・緑・青・白旗の補助あるいは代替のために使用されるかもしれない。ライトがイベントにおいて使用されるときは、Suppplementary Regulationsで説明されていなければならない。そして以下の要求事項が尊重されるべきである。

2.4.3.1 Light properties
– ライトは、クラシックなフィラメント灯と反射器のタイプ、あるいは、FIAに承認された十分明るいカラーシステムかLEDのパネルの形状である場合がある。
– ライトのシグナルは、明るい日光下でも250mの距離からはっきりと目立つ、十分なパワー かつ/または サイズでなければならない。
– ライトは、3-4Hzで光らなければならない。
– 使用されるライトは、立ち上がり時間がないか少ない、瞬間的に光を与えるものでなければならない。
– 各ライトは、70度以上の視野を与えることができなければならない。
– 360度ライトは使用されてはならない。
– 使用されるライトは、あらゆる環境照明条件下で見間違えられないことを確実とするため、十分な彩度をもたなければならない。
– 最大限のカラーコントラストのために、ライトはマットブラックの背景に取り付けられなければならない。太陽が低くライトの正面にあったり、ライトの真後ろにあったりするときにも、可視性を確実にするために、考慮がされなければならない。
– ライトは、後に続くマーシャルポストの起動を知らせるリピーターを備えなければならない。
– permanent integrated systemsにおいては、ライトステータスは自動的にレースコントロールへ中継されなければならない。

2.4.3.2 Light position
– 通常、installationは使用される2つの色を含まなければならない。
– ライトは、異なる光のペアであるように、スペースを空けなければならない。結合しているように見えてはならない。
– 赤と黄のライトは、隣同士に置かれてはならない。
– ライトは、レーシングラインに沿った、ドライバーの主な視線に対して、30度以下の位置に置かれなければならない。
– ライトは、表面の最大面積が最も長い時間ドライバーに対して見えるように、東向きに設置されなければならない。

2.4.3.3 Light operation
– ライトのペアが交互に点灯することか、ライトパネルが点灯することによって、各フラッグと同じ意味を表す。青いピット出口のシグナルは、単一の点灯ライトになるかもしれない。
– 2回振られる黄旗(訳注:2.4.5.1参照)が必要であると考えられた場合は、これらは提示され(続け)なければならない。
– 赤ライトは、レースコントロールのみが操作する。
– 他の全てのライトは、マーシャルまたはレースコントロールから操作されるかもしれない。
– ライトがローカルで操作される場合、各コントロールボックスは偶然のオペレーションの可能性を避けるように設計されなければならない。そして、リピーター・ライトを取り入れなければならない。
– 電気システムは、自動の途切れない電源供給を取り入れなければならない。
– シグナルライトは通常、1度に1つのシグナルを示すので、同時のシグナルが必要な状況が生じた場合、フラッグマーシャルの存在は重要なままである。

2.4.3.4 Other light signals
ライトパネルは、黄色に赤いストライプ、SCボード、あるいは他のシグナル(イベントのSupplementary Regulationsに明記される必要がある)の視覚的表現を作るのに用いられるかもしれない。

2.4.4 Signals used by the Clerk of the Course or his deputy
2.4.4.1 Clerk of the Course flag signals
a) National flag
この旗はレースをスタートするために使用されるかもしれない。スタートシグナルは、スタンディングスタートのイベントの場合はこの旗を下げることによって与えられる。全車が静止するまで、また10秒以上頭より上に上げてはならない。どんな理由であっても、国旗を他の用途に使用してはならない。この章で説明される他の旗との混乱を引き起こさないために、旗の色の意味は、Supplementary Regulationsで指定されていなければならない。

b) Red flag
この旗はプラクティスまたはレースを停止する決断がなされた時に、スタートラインにて振られるべきである。同時に、サーキットの周りの各マーシャルポストも赤旗を振らなければならない。
停止するシグナルが与えられたときは:
1) プラクティス中の場合、全車は直ちに減速し、ゆっくりと各々のピットへ戻る。
2) レース中の場合、全車は直ちに減速し、red flag lineへとゆっくり進む。(*この項のnote参照)
3) オーバーテイクは禁止である。ドライバーは、レースとサービス車両がトラック上にいるかもしれないということ、アクシデントのためサーキットがブロックされているかもしれないということ、悪天候によりサーキットをレーシングスピードでドライブできなくなっているということを念頭に置かなければならない。
4) レースが停止された場合、加速が無意味であることをドライバーは知っていなければならない:
– レースの結果またはリスタートのグリッドは、赤旗が提示される1周前の順であり、イベントのレギュレーションに従うものであるから。
– ピットレーン出口はクローズされるから。

レースが再開もしくは終了されるのが通知され、イベントのレギュレーションに則ってマーシャルが適切な指示を与えるまで、全車はred flag lineの前で順に停止しなければならない。
赤旗はコースの監督者またはその代理によって、サーキットをクローズするためにも使用されるかもしれない。(2.1.4参照)
*Note Red flag line: 連続した幅20cmの直線で、滑らないペンキでペイントされなければならない。端から端までトラックを横切り、トラックセンターラインに対して直角である線。レースが停止もしくは中断された場合、全車はこのポイントの前で止まらなければならない。そこで車両はケアされることができ、レースが再開される場合は、SCが彼らを連れて行くスターティンググリッドを作ることができる。

c) Black and white chequered flag
この旗はプラクティスまたはレースの終わりに振られ、終了を意味する。

d) Black flag
この旗は、ピットまたはレギュレーションで示されるピット入り口に隣接する場所でストップしなければならないことを、関係するドライバーに知らせるために使用される。どんな理由であれドライバーがこれに応じない場合は、この旗は4周以上連続して提示されてはならない。この旗を提示するという決定はスチュワードのMeetingのみに依存し、関係チームはこの決定を直ちに知らされる。

e) Black flag with an orange disc 40cm in diameter
この旗は、車両にメカニカルトラブルがあり、ドライバー自身または他者を危険にさらす可能性があるため、次周にピットへ入らなければならないことをドライバーに知らせるために使用される。メカニカルトラブルが調整され、検査人のチーフが同意した場合、レースに再合流してよい。

f) Black and white flag divided diagonally
この旗は、スポーツマンらしくない行いがあったとして報告されているドライバーへ、1度のみ提示される。

d,e,fの3つの旗は、動かさずに、黒板に白字で書かれたカーナンバーとともに提示されなければならない。旗とカーナンバーは、1枚のボードに結合されて提示されるかもしれない。
この3種類の旗は、コースの監督者が必要だと考えた場合、スタートライン以外の場所でも提示されるかもしれない。通常、eとfの旗を提示する決定はコースの監督者へゆだねられるが、スチュワードのMeetingによって行われるかもしれない。これはsupplementary/championship regulationsに明記される。関係するチームは直ちにこれを知らされる。

2.4.4.2 Clerk of the Course light signals
ライトまたはライトパネルは、上記で言及されたシグナルを視覚的に表現するために用いられるかもしれない。もしそうであれば、イベントのSupplementary Regulationsで明記されていなければならない。レースを停止するシグナルが、レッドライトまたはパネルで与えられたときは、コースの監督者の管理下におかれる。

2.4.5 Signals used at marshal posts
2.4.5.1 Marshal fl ag signals
a) Red flag
これは、プラクティスセッションまたはレースを停止する必要があるとき、上記の2.4.4.1 b)に従って、コースの監督者からの指示でのみ振られる。

b) Yellow flag
これは危険のシグナルである。以下の2つの方法での意味がドライバーに示される。
– 1本振る:減速し、オーバーテイクせず、方向転換に備える。トラックの付近あるいは部分的に危険がある。
– 2本振る:大幅に減速し、オーバーテイクせず、方向転換または停止に備える。全体的に危険がある、あるいは一部分でトラックがブロックされている。and/or マーシャルがトラック上あるいは付近で作業中である。

黄旗は通常、危険がある部分のすぐ直前のマーシャルポストでのみ提示される。
いくつかのケースでは、コースの監督者が、インシデントより手前にある1つ以上のマーシャルポストに対して指示を出すことがある。
オーバーテイクは、黄旗とインシデント後の緑旗の間の区間では禁止である。黄旗は、ドライバーが認知すべきであるインシデントがない限り、ピットレーンで提示されてはならない。

c) Yellow flag with red stripes
旗の先に、トラック上のオイルまたは水によってグリップが低下している部分があることをドライバーに通知するため、動かさずに提示される。
この旗は、路面が通常の状態に戻るまで、少なくとも4ラップ(状況による)提示されるべきである。しかし、この旗が示されている箇所の次のセクターに緑旗が提示されていれば、必要ではない。

d) Light blue flag
ドライバーに、彼が追い越されようとしていることを通知するため、通常は振られて提示される。プラクティスとレースでは意味が異なる。
共通:
– トラック上でトラフィックが接近してきている場合、静止状態でのこの旗がピットを出るドライバーに提示される。
プラクティス:
– 自分をオーバーテイクしようとしているより速い車両に道を譲らなければならない
レース:
– 通常は、周回遅れにされようとしている車両に提示される。この旗が提示されたときは、ドライバーは後続の車両に、最も早い機会でのオーバーテイクをさせなければならない。

e) White flag
その旗がコントロールしている地点のセクターに、非常に遅い車両がいるということをドライバーに示すため、振られて提示される。

f) Green flag
トラックがクリアであることを示すため、黄旗を必要としたインシデントのすぐ後のマーシャルポストで、振られて提示される。コースの監督者が、プラクティスセッションの開始またはウォームアップの開始を示すことが必要と考えた場合にも使用されるかもしれない。

2.4.5.2 Marshal light signals
上記で言及されたシグナルは2.4.3で説明されるライトまたはライトパネルの使用に影響を及ぼすかもしれない。
レースを停止するためのシグナルがレッドライトまたはパネルで与えられた場合、全体がコースの監督者の管理下におかれる。

2.4.6 Starting lights and procedures(except for FIA Championships with speciic regulations)
サーキットでのスタンディングスタートを与えるためにライトが備え付けられるとき、以下の要求事項が尊重されるべきである:
a) Specifications of the starting light installation:
レースのスタートにおいて合図をするために使用される全てのライトは、通常のドライビングポジションのグリッド上にある車両に乗った全てのドライバーから明確に視認されるべきである。
ライトは、スターティングラインより10-25m後方に位置する、信号橋に取り付けられるべきである。
ライトの一番下の列は、トラック上方4m以上になければならない。ライトの横の位置は、グリッド全体からの最適な視認性のために決定されるべきである。
ライトの配置は、FIAのwebsiteに公表されるRecommended light signals for standing starts in circuit eventsで指定されるものを尊重することが推奨される。いずれのケースでも、レッドライトはグリーンライトの真上に取り付けられるべきであり、黄色のフラッシュライトがそれらの上に来るべきである。

ライトは、現実的に可能な限り大きく明るいものであるべきで、少なくとも公道を制御している信号以上の大きさと強度の色であるべきである。全てのライトは、故障に備えて複製されているべきで、別の(予備の)回路によっても操作されるべきである。自動の予備電源供給が強く推奨される。リピーターライトは、信号橋の下側におかれるべきである。

スイッチの回路は、少なくとも以下のコンビネーションが全て可能でなければならない:
– 全てのライトがオフ
– グリーンライトのみ点灯
– レッドライトのみ点灯
– レッドライト点灯からグリーンライト点灯(1回のスイッチ操作)
– 黄色のフラッシュライトのみ点灯
– 黄色のフラッシュライトと、レッドライトが同時に点灯(別々のスイッチ)
推奨されるコントロールパネルのスタンダードモデルは、FIAのwebsiteに図示されている。(Sport-Regulations-Circuits)

b) Standing start signal
スタートライト設備がそれを許可する場合(訳注:設備が整っている場合には)、スタンディングスタートの全てのイベントで、FIAの”Race weekend light procedure”が使用されることを推奨する。そうでなければ、使用されるプロシージャはそれと矛盾(すなわち、異なる意味を持った同様のライトコンビネーションを使用すること)があってはならない。
あらゆるケースにおいて、スタートプロシージャはイベントのSupplementary Regulationsに明確に記述されていなければならない。
最もシンプルな形では、ライトは以下のような意味を持つ:
レッドライト点灯: 静止状態でレースのスタートに備える
レッドライト消灯: レーススタート
黄色のフラッシュライト点灯: 静止状態を保ち、エンジンのスイッチを切る(もしこれらのライトが、レッドライトの後に点灯される場合、レッドライトは点灯状態のままでなければならない)

通常、レッドライト点灯と消灯の間の経過時間は、2秒から3秒の間である。完全なFIAプロシージャは、ドキュメント”Recommended light signals for standing starts in circuit events”内にある。これはFIAのwebsiteの、Sport-Regulations-Circuitsで公表される。必要なスタートライトの設備によるFIAプロシージャは、特定のタイミング要求事項の適合を前提として、FIA WTCCとFIA GT選手権におけるスタンディングスタートで義務付けられている。

c) Rolling start signal
フォーメーションラップ中、レッドライトがthe Lineにおいて点灯される。スターティングシグナルは、スターターの制御下で、レッドライトからグリーンライトへの切り替えによって与えられる。
フォーメーションラップの終盤、車両がthe Lineに接近してきているときに問題が起こった場合、レッドライトは点灯され続ける。

2.5 INTERVENTIONS ON THE TRACK
2.5.1 Conditions
イベントのアクシデントへ最初に介入するのは、通常、マーシャルの義務である。これは常に、人員に安全を提供するために必要なことを全て行うべきポストチーフまたはその代理人のコントロール下におかれる。車両の接近に際してトラックをクリアにするために、前述のシグナルを使用したり、イエローフラッグを使用する。
介入する人員は全て、頭・顔・目を含む全身を守る耐火服を着用しなければならない。

2.5.2 If a car stops
コース上に車両がストップした場合、もしくはトラックを外れた場合、そのセクターを担当するマーシャルの最初の義務は、安全な場所に移すことである。トラックから車両を撤去するのを拒否する権利はドライバーにはない。ドライバーは、マーシャルの指示を受け、手助けになることは全て行わなければならない。車両が安全な場所におかれた場合、ドライバーは、イベントの特定のレギュレーションが許可するなら、リスタートするための作業をしてもよい。このような場合、ドライバーが(復帰作業を)続けないことを明確にするまで、breakdown vehicles, クレーン等のほかの手段は起用されてはならない。ドライバーは、レースの終わりまで車両の近くにいるか、もしくは、少なくとも、どのようにその車両が撤去される/ピットへ戻されるかをポストチーフに報告することが望ましい。

Be the first to like.

Kimi Raikkonen + Formula One fan blog