ヨーロッパGPをデータでハァハァ

つまんね、と評判だったヨーロッパGPでハァハァしてみるの巻。

このレースで一番面白かったところって、早く入ってトラフィックの中へ戻ったゑに対して、ステイアウトしてギャップを稼ぎ、ピットで逆転した眉さん!!! 今回はここ最近のフェラーリの中では一番のデキでしたねえ。ひさびさに「うおーかっこいー!」って思った戦略であった。眉さんはスタートもめちゃくちゃかっこよかったし、ほれたぜ。
なので今回は、私がデータでハァハァするときどうやっているかをこの件を中心に書いてみたいと思います。

1回目のピットが終わった後に2.563あった差を眉さんは6周で詰めてしまい、LAP21でゑ(KERSがきいてなかったらしい)をオーバーテイクするんですけど、3rdスティントのピット出口で加速が鈍ったのもあって、その次のピットで逆転されてしまうんですおね。いままでゑの1周ずらしで入ってた眉さんなのですが、LAP42でゑが入ってから3周ステイアウト、自分がピット出てきて再度逆転に成功するんです。まじかっけー。

まずはピットストップを確認
Race Pit Stop Summary
LAP 13 WEB
LAP 14 VET/ALO
LAP 28 WEB
LAP 29 ALO
LAP 30 VET
LAP 42 WEB
LAP 45 ALO
LAP 47 VET
でしょ。

最後のピットストップらへんの動きを見てみるます。
LAP40で前がクリアになった眉さんはじわりじわりとギャップを縮め、ゑがLAP42でbox

それまでは眉さんは1周遅れで入ってたんだけど、ゑが戻ってきたところには周回遅れが5台いたんですね!次の周になると7台!もっとひどいことに…ここLAP44で眉さんはその時点での自己セカンドベストを叩き出すんですが、眉さんの前にも3台のバックマーカーが。そこで次の周にピット。前の周がベストなので、タイヤの崖ではなかったと思う。自分もタイムを失う前にいいタイミングだったのでは!
LAP41の時点ではゑは眉さんに対し1.502秒も持っていたのに、LAP43-44でコンマ2秒追いつかれて、LAP46に眉さんが戻ってくると逆転されてしまっていたのでした。LAP46の時点でギャップは0.797。
べっつんはその間もずっとまったり走っていて、眉さんが戻ってきた次の周にPIT、悠々とトップへ復帰したのでした。

これがインタビューで言ってた「余計な一周」かなと思ったけど、その周(LAP46)のタイム悪くないのでrace-analysisを確認。
したらば、2nd→3rdスティントのピットのとき、LAP28 WEB→29 ALO→30 VETってなってるでしょ。そこら辺でべっつんは、LAP27 1:43.857 LAP28 1:44.036 LAP29 1:44.127 って、44秒台で2周走っちゃってるんですよね。たぶん、29周目に入ればよかったな(=つまりは1回目とおなじく眉さんと同タイミングでよかったのだ)ってことを言ってたんじゃないかと思いました。

ラップタイム

ギャップ

***-race-summary.pdf: ピットストップが何時何分何秒から、何回目のストップが何秒かかって、ピットストップの累積時間が出ているファイル。
***-race-history.pdf: ギャップチャート作成でおなじみのファイル。チャート作成時には特に気にしてないけど、ラップダウンを含め、どんな位置関係だったかが周回ごとにわかるようになってます
***-race-anakysis.pdf: 1周目からフィニッシュまでのラップタイムとピットタイミングが1人ずつまとめられているファイル。タイムだけ見たいときはhistoryじゃなくこっちが便利です。

つまんなかったなー。って思ったレースでも、データを見てみると意外な発見があったり、たのしいですよん。

1 person likes this post.