ペナルティとかのレギュレーションを調べるお!の巻

ペナルティの章~24章まで、前回、SCのレギュレーションを調べたときに読んであったので載せとくお! 5秒ペナルティのこととか書いてない…気がするんですけどね。ドライブスルーペナルティは16.3 a)にあります。
本文中”Code”とは、2010 International Sporting Code(15.01.2010)のCHAPTER XI PENALTIESを指すと思われます。こっちも読んだけど具体的なことはあんまり書いてないので割愛。

Driver penalties
16. インシデント
16.1
「インシデント」とは、1人以上のドライバーもしくはドライバーによる行動が関係している出来事、または連続した出来事を意味する。これはレースディレクターによってスチュワードに報告される(またはスチュワードにより指摘され、調査のためにレースディレクターに任される)。この出来事とは:
– 41項によってレースの停止を必要とした
– スポーティングレギュレーションまたはCodeに違反した
– 1台以上のクルマにスタートを失敗させた
– 衝突を起こした
– ドライバーをトラックから離れさせた
– ドライバーによる合法的な追い越し操作を、違法に妨害した
– 追い越しの間、他のドライバーを違法に妨害した
レースディレクターの意見で、ドライバーが上記の違反をしたことが完全に明らかでない限り、複数のクルマを含むインシデントは通常、どれもレースの後に調査される。

16.2
a) レースディレクターから報告または要求を受けたら、インシデントに関係するドライバー(達)がペナルティを受けるべきかどうかの決定は、スチュワードの裁量に委ねられる。
b) インシデントがスチュワードによって調査中である場合、どのドライバー(達)が関係しているかについて、全てのチームにメッセージが通知される。メッセージはタイミングモニターに表示される。レース終了の5分後までにそのようなメッセージが通知された場合、関係するドライバー(達)はスチュワードの同意なしでサーキットを去ってはいけない。

16.3
スチュワードは、3つのペナルティのうちひとつを、インシデントに関係するドライバーに与えるかもしれない。
a) ドライブスルーペナルティ:ドライバーは、ピットレーンに入り、ピットストップを行うことなく、レースに戻らなければならない。
b) 10秒停止ペナルティ: ドライバーはピットレーンに入り、自分のピットで少なくとも10秒間停止し、レースに戻らなければならない。
c) グリッド降格: ドライバーの次のイベントで、グリッドポジションをいくつか降格される。
しかし、a)とb)のペナルティは、最終5ラップまでの間に課されなければならない。レース終了後は、16.4bは適用されず、a)の場合は20秒が、b)の場合は30秒が、それぞれ関係するドライバーのレースタイムに加算される。

16.4
16.3a)または16.3b)によって、ペナルティを与えることを決定した時は、以下の手順に従う:
a) スチュワードは、関係するコンペティターに、書面でペナルティを通知し、この情報がタイミングモニターにも表示されるようにする。
b) スチュワードの決定がタイミングモニターに表示された時から、関連するドライバーは、ピットレーンに入る。入る前に、トラックのラインを二回超えてもよい(= ペナルティが表示されたら3周以内にやりなさい)。16.3b)の場合は、停止ペナルティの間に留まるガレージまで進む。しかし、ペナルティを受ける目的でドライバーが既にピットレーン入り口にいた場合を除き、SCが配備された後はペナルティを実行できない。SCの後ろでドライバーがラインを超えた回数は、トラックでラインを横切ってよい最大回数に加算される。ピットレーンでクルマが動かない間、結果としてタイムペナルティを招くことになっても、作用を及ぼしたことにはならない。しかしエンジンが停止したときは、停止ペナルティの時間が経過した後、スタートさせてよい。
c) 停止ペナルティの期間が経過したら、ドライバーはレースに合流してよい。
d) 16.4b)または16.4c)の適用に違反もしくは失敗があれば、クルマは除外されるかもしれない。

17. 抗議
抗議は、Codeに従って、手数料2000ユーロを添えて行わなければならない。

18. 裁定
スチュワードは、本スポーティングレギュレーションに加えられていないペナルティ、または、スポーティングレギュレーションのペナルティの代わりのほかのペナルティを、Codeに従って与えるかもしれない。

19. ドライバー変更 Driver changes and additional drivers
19.1
a) シーズンの間、各チームは4人のドライバーを使用することが許可される。変更は、その日の16時00分の車検がスチュワードの同意を受けた後、qualifying practice session(訳注: P3?)のスタート前であれば、いつでも行ってよい。不可抗力上の理由による更なる変更は、別に考慮される。新しいドライバーは誰でも、チャンピオンシップで得点できる。

b) 上記の場合に加えて、各チームはP1とP2の間に更なるドライバーを走らせることができる:
– 初回の車検の前に、スチュワードには各セッションでどのクルマとドライバーを使うつもりであるかを知らされる。この時間の後の変更はスチュワードの同意がある場合のみ行われる。
– 1つのセッションで、2人より多くのドライバーは使用できない。
– 彼ら(= 代わりに走る人)は、登録してあるドライバーのカーナンバーを引き継ぐ。
– 彼ら(= 代わりに走る人)は、登録してあるドライバーに割り当てられているエンジンとタイヤを使用する。
– 彼ら(= 代わりに走る人)は、スーパーライセンスを所持していること。

c) チームが登録したドライバーの一人が、初回の車検後のどこかのステージで走れなくなった場合、かつスチュワードがドライバーの変更に同意した場合、代わりのドライバーは、オリジナルのドライバーに割り当てられたエンジン・ギアボックス・タイヤを使用しなければならない(25.3と28.4参照)。

20. ドライビング
20.1 ドライバーはクルマを単独で、エイドなしにドライブしなければならない。

21. カラーリング Car livery
21.1
ナショナルカラーに関連するCodeの条項は、チャンピオンシップには適用されない。コンペティターにより参加する両方のクルマは、各イベントにおいて大体同一のカラーリングでなければならない。チャンピオンシップシーズン中の変更は、FOC(Formula One Commission)が同意した場合のみ行ってよい。トラック上で各チームを容易に判別するために、各車の上方に設置されるオンボードカメラは、1stカーは目立つ蛍光色の赤色(fluorescent red)、2ndカーは蛍光黄色(fluorescent yellow)にしなければならない。

21.2
各車はドライバー(または代わりのドライバー)のレースナンバーを掲げる。このナンバーはシーズン開始時にFIAによって発行される。このナンバーはクルマのフロントに、明確に提示しなければならない。

21.3
クルマのメーカーの名前またはエンブレムが、クルマのノーズに表示されていなければならない。(名前・エンブレムの)どちらのケースでも、25mm以上の大きさでなければならない。ドライバーの名前を、ボディワークの外側に、判読しやすく提示しなければならない。

23 ピットレーン
23.1

a) 不確実なことを避けるため、かつ目的を記述するため、ピットレーンは2つのレーンに分割される。ピットウォールに近い方を”fast lane”, ガレージに近い方を”inner lane”と称する。38.2章および41.5章の状況下で(複数の)クルマがピットレーンの終わりにいる場合を除き、inner laneが、クルマに作業を行える唯一のエリアである。しかしながら、ピットレーンを出ようとしているほかの車をじゃましそうである場合、fast laneで作業が実行してはいけない。

b) FIAは、各チームが作業を行うガレージとピットレーンのエリアを、厳重に同一になるように割り当てる。ガレージエリアは、プラクティスとレースの間にピットストップが行われるポジションである。

c) クルマのあらゆる部分を持ち上げることをアシストするパワーデバイスは、レースの間、ピットレーンにおいて禁止される。

d) スタート動作においてグリッドから離れる場合を除き、クルマはチームのガレージエリアからピットレーンの終わりに向けてのみスタートする。

d) レースをピットレーンからスタートすることが必要なドライバーは、15分前のシグナルが与えられるまで、クルマをガレージエリアから出してはいけない。かつ、fast laneに停止しなければならない。以下の状況においては、fast laneで作業を行うことが許可されるが、作業は限られたものとなる。
– エンジンをスタートさせること、そして直接的に関係する準備
– 許可された冷却または加熱デバイスの取り付け・取り外し
– ドライバーの快適さのために行う変更
– ホイールの交換
クルマがピットレーンを離れることが許可された時は、他の車が過度に遅れない限り、38.2で確立された順序で行わなければならない。ドライバーは常にマーシャルの指示に従わなければならない。

f) 乾燥させる、掃く、またはピットストップポジションからクルマが離れる時にタイヤのラバーが残る場合を除いて、コンペティターはピットレーンの路面グリップを強めようと試みてはならない。問題が明確に認められる場合、かつその解決法がFIAのsafety delegateに同意された場合を除き。

g) コンペティターは、ピットレーンのどこにも線を描いてはならない。

h) dの場合を除き、fast laneに器材を残してはならない。

i) チーム人員は、クルマへの作業のために必要とされるときまでは、ピットレーンにのみ入ることを許可される。作業が完了したらできる限り速く撤退しなければならない。

j) ピットストップの後に、安全である場合のみクルマをリリースすることは、コンペティターの責任である。

24 車検 Scrutineering and weighing
24.1

10時00分から16時00分の間、レースの3日前(モナコでは4日前)に、全車に対して初回の車検が行われる。各コンペティターに割り当てられたガレージ内で行われる。

24.2
(適用しない、無視、見送る)にスチュワードが同意しない限り、これらの時間制限を守らないコンペティターは、イベントへの参加が許されない。

24.3 検査者による車検をパスしない限り、イベントに参加することはできない。

24.4
検査者は:
a) イベントにおけるクルマまたはコンペティターの適格さをチェックする
b) 適格さの状況、または(適合、調和、順応性)が十分に満たされているかどうかを確実にするため、コンペティターに部品を取り外すよう要求する
c) コンペティターに、理に適った負担を要求するかもしれない。この条項で言及されるパワーエクササイズを伴うかもしれない。
d) 必要だと考えたそのようなパーツまたはサンプルを提出することを、コンペティターに要求するかもしれない。

24.5
車検をパスした後のクルマであっても、
安全性に影響を与える可能性があるため、または適格性について指摘されたために、分解または修正された場合
もしくは、アクシデントに巻き込まれたために類似の結果になった場合は、再び車検の承認を得なければならない。
このような再車検はスチュワードの同意によってのみ行われるかもしれない(コンペティターからの文書による要請後)。これは翌日午前中に実行される。

Be the first to like.