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2015年レギュレーション変更を流し読みしました

FIA見るの面倒になってアダム・クーパーさん(結婚したい)のブログ。
ローリングスタートをやめるメリットが全然わかりません。エンジンは全4基で走れとかアブダビあたりで全員ペナルティ出てそうだしwさりげなく2016年に開幕前テストが2回になるとか書いてあるんですが、2回走っただけで本番とかすごいことになりそうなんですけど…
 
あと影響でかそうなのは、今まではP3を走って予選-レースセッティングを決めてたのに、金曜日終わった段階で決めないとP3スタートから一切いじれなくなっちゃうってことかなー。たとえば金曜日のP2序盤でクラッシュして終了ーってなっちゃったら、ほとんどよくわかんないまま予選に突入することになるのでは…ていうかP3の意味は…?
 
 
 

Safety car standing starts confirmed in 2015 F1 rule changes

■スポーティングレギュレーション変更点
 
・満場一致ではなく(翌年の)レギュレーションに対して変更ができる日付を、6/30から3/1にする。(2015年から)
※そのため、翌年(2015年)のレギュレーション変更の発表が6/27にあったんです。
 
・パワーユニット
1シーズンあたりのエンジンは1人あたり4になる。しかし1シーズンが20戦以上の場合は5に増やされる。PU全体の交換に対してのペナルティが、ピットレーンスタートではなくグリッド最後尾からとなる。
 
・空力テスト
風洞を使用してのテストは80時間/週から65時間/週に減らされる。Wind-on hours(風洞で風を使用している時間?)は30時間/週から25時間/週に減らされる。CFDの使用は30 Teraflops(※処理速度の単位です)から25 Teraflopsに減らされる。風洞使用期間は1日に2ピリオドが許可される。チームは1年に1つの風洞しか使えない。
 
・テスト
2015年には、ヨーロッパにて4日間×3回のプレシーズンテストを行う。2016年には4日間×2回に短縮される予定である。2日間×2回のインシーズンテストがヨーロッパにて行われる。この4日間のうち2日はヤングドライバー用とする。
 
・パルクフェルメ状態
パルクフェルメ状態の適用時間は、現在は予選開始時からとなっているが、P3の開始時からとする。
 
・ホイールとタイヤ
タイヤブランケット(ウォーマー)の禁止は2015年には実施しない。将来的に、ホイールとタイヤ直径の増加を検討する際に再度検討する。
 
・クルーの作業禁止時間
2015年には、金曜夜の時間制限を6時間から7時間に延長し、2016年は8時間とする。
 
・SCリスタート
SCリスタートはグリッドからのスタンディングスタートとする。しかしスタンディングスタートは、SCがスタートまたはリスタートから2周以内に出た場合、もしくはレースフィニッシュまで5周を切っているときは実施しない。
 
 
■テクニカルレギュレーション変更点
・ノーズに関して[安全性の向上と、より美的に美しい構造のため]
・スキッドブロックに関して[より軽い素材(チタン)から作られよりよい抑制効果を生むため]
・ブレーキディスクがホイールと同じ速度で回転することを定める新レギュレーション
・ホイールを固定する2段階システムが強制になる。

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駆け込みで2014レギュレーションを確認

GPニュースもまだ見てないのでそっち見れば早い気もしますが…
テストのとこ大幅に修正されたのですが、とりあえずそこはすっ飛ばしました。

・タイヤの使い方
・5秒停止ペナルティ
・パワーユニットについて
・ギア変更について

↑この辺が目玉なのかな。
ギア変更は「2014年に限り1人5回までは同一パーツと交換する必要はない」というのが初年度の飴ですね。
パワーユニットはエンジン一基というよりも部品6つ、という考えに基づいて考えるようです。

ICE(エンジン部分)*5つ
MGU-K(運動エネルギー)*5つ
MGU-H(熱エネルギー)*5つ
ES(エネルギーストア)*5つ
TC(ターボチャージャー)*5つ
CE(コントロール)*5つ

なので、
ICE(ア)MGU-K(ア)MGU-H(ア)ES(ア)TC(ア)CE(ア)のパワーユニットもあれば
ICE(イ)MGU-K(ア)MGU-H(オ)ES(エ)TC(ウ)CE(ア)のパワーユニットもある。
ということかね。
ただしICE(カ)←6つ目を初めて入れた時は10グリッド降格、その次にES(カ)を入れたら5グリッド、ICE(キ)←7つ目を初めて入れた時は10…という風に、エンジン一基ぶちこわれで10グリッド、という単純なことではなくなりました。

あとはタイヤの返却がちょっと難しくなった印象。

◆P1開始前
プライム7セット(A/B/C/D/E/F/G)
オプション6セット(ア/イ/ウ/エ/オ/カ)
P1 0:00-0:30 プライムA使用→返却

◆P2開始前
プライム6セット(B/C/D/E/F/G)
オプション6セット(ア/イ/ウ/エ/オ/カ)

◆P3開始前
プライム5セット(C/D/E/F/G)
オプション5セット(イ/ウ/エ/オ/カ)

◆Q1
◆Q2 オプション「イ」使用
◆Q3 オプション「ウ」使用
→オプション「ウ」返却

◆レース
スタート:オプション「イ」

レース中に使える残り
プライム5セット(C/D/E/F/G)
オプション3セット(エ/オ/カ)

てことだよね。

↓その他、まとめてなくてだーーーーっと貼ってますので読みたい人はどうぞ。

■ポイント・表彰など

6.4 最終戦のポイントは二倍となる
6.7 シーズン中に最も多くポールポジションを記録したドライバーにトロフィーが与えられる(36.2参照)。同数になった場合は2番手を獲得した数が多い方、それでもまだ同数である場合は3番手…と、勝者が決まるまで比較を行う。この手順によって結果が決まらなかったときは、FIAは適切と考える基準に従って勝者を指名する。

43.3
パルクフェルメにたどり着く前に祝賀行為を行ってもよい優勝ドライバーのために、上記および30.4に対する例外規定を設ける。ただし
a) 他のドライバーやオフィシャルを危険にさらさず安全に行うこと
b) 車両の合法性に異議を唱えないこと
c) 表彰式を遅らせないこと

■ペナルティ
4.2
スチュワードはドライバーのスーパーライセンスに対してペナルティを課すかもしれない。ペナルティポイントを12点得たドライバーは、次回のイベントにてライセンスが停止され、その後にその12点は引かれる。
ペナルティポイントは12か月の間そのスーパーライセンスに残り続け、課された日からそれぞれ12か月後に抹消される。

16.3
スチュワードは、以下のペナルティのうちひとつを、インシデントに関係するドライバーに与えるかもしれない。
a) ★NEW★5秒加算ペナルティ。ドライバーはピットレーンに入って自分のピットに5秒以上停止し、それからレースに復帰しなければならない。(ペナルティを出された)ドライバーはレースが終わるまでにピットストップを行わないならば、そのドライバーはストップしないと決めるかもしれない。そのようなケースでは、レースタイムに5秒が加算される。★

b) ドライブスルーペナルティ
c) 10秒停止ペナルティ

上記のペナルティ3つが、最終3ラップの間に与えられた場合、もしくはレース後に与えられた場合、16.4b)は適用されず、上記a)に関係するドライバーには5秒、上記b)に関係するドライバーには20秒、上記c)に関係するドライバーには30秒がレースタイムに加算される。

d) タイムペナルティ
e) 懲戒
以上の5つのペナルティが与えられた場合、不服を申し立てることはできない。

f) グリッド降格: ドライバーの次のイベントで、グリッドポジションをいくつか降格される。
g) リザルトからの除外
h) 次回イベントへのドライバーの出場停止

16.4
16.3a)または16.3b)または16.3c)によって、ペナルティを与えることを決定した時は、以下の手順に従う:
a) スチュワードは、関係するコンペティターに、書面でペナルティを通知し、この情報がオフィシャルメッセージシステムにも表示されるようにする。
b) ★16.3a)の例外を除き、★スチュワードの決定がオフィシャルメッセージシステムに表示された時から、関連するドライバーは、ピットレーンに入る前にトラックのthe Lineを二回まで超えてもよい。(後略)

★NEW★
c) 16.3a)のペナルティを受けた結果、ピットレーンで車両が静止している間も、車両が5秒以上静止している状態を継続しなければ、実行されたことにはならないかもしれない。

d) 16.3c)のタイムペナルティを受けた結果、ピットレーンで車両が静止している間も、実行されたことにはならないかもしれない。しかしエンジンが停止したときは、停止ペナルティの時間が経過した後、スタートさせてよい。
e) 16.4b)または16.4c)の適用に違反もしくは失敗があれば、該当車両は(結果から)除外されるかもしれない。

17.2
a) Article 16.3a, b, c, dに基いて下されたペナルティと、最終★3ラップ★以内、もしくはレース終了後に下されたこれらのペナルティ

23.12

b)プラクティス中にアンセーフリリースを行った車両に対して、スチュワードはグリッド降格を行うかもしれない。
c)レース中にアンセーフリリースを行った車両は、そのドライバーの次戦にて10グリッド降格ペナルティを受けるかもしれない。しかし、アンセーフリリースされた車両がレースを再開(=継続)出来る場合は、16.3のペナルティも適用される。

■ドライバーの交代

19.1
各チームはP1とP2の間に更なるドライバーを走らせることができる:
i) 初回の車検の前に、スチュワードには各セッションでどの車両とドライバーを使うつもりであるかを知らされる。この時間の後の変更はスチュワードの同意がある場合のみ行われる。
ii) 1つのセッションで、★4人★より多くのドライバーは使用できない。
iii) 彼ら(= 代わりに走る人)は、★割り当てられたナンバーを掲示する。★
iv) 彼ら(= 代わりに走る人)は、登録してあるドライバーに割り当てられているエンジンとタイヤを使用する。

■ドライビング

20.2
レースディレクターの絶対的な裁量によって、トラックを離れたことによって得たアドバンテージを戻す機会がドライバーに与えられるかもしれない。

20.4
追い抜きを仕掛けている車両のかなりの部分が並んでいない場合、ブレーキングエリアの前とストレートにおいてポジションを守っているドライバーは、1stムーブにおいてトラックの全ての幅を使用してよい。この場合のディフェンス中においてドライバーは、正当な理由なく故意にトラックを離れてはならない。
曖昧な点を明確にすると、追い抜きをかけている車両のフロントウイングが、フロントにいる車両のリアホイールに一部でも並んでいる場合は「かなりの部分」とみなされる。

20.5
他のドライバーの邪魔をしやすい操作、例えばトラックの縁で故意に車両を密集させたり、その他のアブノーマルな方向転換などは許されない。

20.6
レース中、(訳注:自分を)ラップダウンにしようとしている他の車両にキャッチされたらすぐに、ドライバーは、最初の機会において、速い方のドライバーにパスさせなければならない。キャッチされたドライバーが速いドライバーに抜かせなかった場合、彼が後ろのドライバーにオーバーテイクをさせなければならないことを示すため、青旗が振られながら提示される。

33.1
予選はレース前日の14:00-15:00で行われる。
a) 14:00-14:18 Q1 全車両がトラックに出てよい。ピリオド終了時に、下位8台がセッション終了となる。ラップタイムはリセットされる。
b) 14:25-14:40 Q2 残りの18台がトラックに出て良い。ピリオド終了時に、下位8台がセッション終了となる。ラップタイムはリセットされる。
c) 14:48-15:00 Q3 残りの10台がトラックに出て良い。

以上のプロシージャはエントリーが26台の場合に基づく。24台の場合、Q1とQ2で脱落するのは各7台、22台の場合は6台ずつである。

■その他の人・物に関係する条項

21.1
ナショナルカラーに関連するthe Codeの条項は、チャンピオンシップには適用されない。
コンペティターにより参加する両方の車両は、各イベントにおいて大体同一のカラーリングでなければならない。チャンピオンシップシーズン中の変更は、FOC(Formula One Commission)が同意した場合のみ行ってよい。
トラック上で各チームを容易に判別するために、各車の上方に設置されるオンボードカメラは、1st カーは供給された通りの色、2ndカーは蛍光黄色(fluorescent yellow)にしなければならない。

23.11
予選セッション中もしくはレース中に、車両がピットストップポジションにいる際に車両に対して作業を行うチーム人員は、頭部プロテクションを着用しなければならない。

29.5
スタートのシグナルが示された時点からレース終了のシグナルが示された後にthe Lineを通過するまで、100kg以上の燃料を使用してはならない。不可抗力による場合(かつスチュワードに受け入れられた場合)を除き、この制限をこえたドライバーはレース結果から除外される。

30.19
門限破りについて:
各チームはシーズン中、6回の例外を許されるが、1イベントに2回使用してはならない。

■タイヤ

25.2
a)13セットを超える(=14セット以上の)ドライタイヤを使用してはならない。内訳は7セットを超える(=8セット以上の)プライム、6セットを超える(=7セット以上の)オプション。

25.4
a) 7セットのプライムと5セットのオプションが配布される。
  P1の最初の30分間で使用してよいのはプライム1セットのみで、P2開始前に返却されなければならない。

(中略)

1セットのオプションはQ3中のみ使用してよい。そしてそのセットはレーススタート前に返却されなければならない。
Q3で使用しなかった1セットのオプションのみ、レース中に使用してよい。

e) レーススタート時、Q3に進出した車両は、Q2で最速タイムを記録したタイヤを装着しなければならない。(後略)

■車検・計量
26.1
ii)プラクティスに参加した車両の中からランダムに、セッション終了時に計量の対象が選ばれる。
iii)Q1とQ2に参加した車両は、セッション中またはセッション終了時に、ランダムに選ばれる。
iv)選ばれたことが通知されたドライバーは直ちにFIAガレージへ向かいエンジンを止めなければならない。
★追加★
通知されたドライバーがストップに失敗した場合、遅延なしにFIAガレージに車両を戻し、FIA技術委員が同じ状態で戻されたことに納得した場合に限り、警告(reprimand)が与えられる。
通知されたドライバーがストップに失敗した場合、かつFIAガレージに車両を戻すのに失敗した場合、あるいはFIAガレージに戻されるまえに何かしらの作業が行われた場合、レースをピットレーンからスタートすることが求められる。

■エンジン(パワーユニット)・ギアボックス

28.4
a) 1つ以上のチームでドライブするドライバーは、各ドライバーはシーズン中5台を超えるパワーユニットを使用してはならない。

b) 本章のために、パワーユニットは6つの別々のエレメンツ(要素)から構成されるとみなされる。エンジン(ICE)、モータージェネレーターユニット-キネティック(MGU-K)※運動、モータージェネレーターユニット-ヒート(MGU-H)、エネルギーストア(ES)、ターボチャージャー(TC)、コントロールエレクトロニクス(CE)である。したがって各ドライバーはシーズン中に、これらのの6エレメンツを5つまで(=1エレメントあたり5つ)使用することができる。どのような組み合わせでもよい。

c) 上記のエレメンツのうち、1エレメンツにつき5つを超える数を使用したドライバーには、追加エレメントが使用された最初のイベントにて、グリッド降格ペナルティが与えられる。ペナルティは下記に従って与えられる。

パワーユニット全体の交換: 対象ドライバーはピットレーンからスタート
全エレメンツのうち6つ目を初めて使用した時: 10グリッド降格
その他のエレメンツで6つ目を使用した時: 5グリッド降格
全エレメンツのうち7つ目を初めて使用した時: 10グリッド降格
その他のエレメンツで7つ目以降を使用した時: 5グリッド降格

パワーユニット、あるいは6要素は、車両のタイミングトランスポンダーがピットレーンを離れたと示した時に、使用されたとみなされる。グリッド降格ペナルティが与えられるとき、ドライバーのグリッドポジションによってペナルティ全体が適用できない場合は、残りのペナルティは次戦に引き継がれる。しかし、引き継ぐペナルティは複数レースを跨がない。

28.5
appendix 4に従ってFIAにホモロゲートされたパワーユニットのみが、2014-2020シーズンで使用できる。

28.6
a) 6つの連続したイベントに1つを超えるギアボックスを使用してはならない。
d) ギアとドッグリングの変更は、物理的なダメージがある、かつ変更がシステマティックな基礎に影響を与えないとFIA技術委員が認めた場合に限り、イベントのどの時点でも行ってよい。
2014年に限り、ドライバー1人につき5回、物理ダメージを受けた証拠を提供しなくてもよい。更に、テクニカルレギュレーション9.6.2に従って変更が行われる際は、同一スペックのパーツを使用することは必須ではない。

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ノーズ自習②:185mmの謎(私なりに解決)

「改定の狙いは何だったのか」ってことと、おぐたんの昨日のツイートを見ながら考えたら、なんとなーーーーく納得しました。

http://twitter.com/SidOgura/statuses/428180663464771584

「醜い」「変な形」ばっか言われているのを見るとなんかつらいから、しょうがなく(あるいは良し悪しは別で戦略的に考えて)この形になったんだってことをなんとか伝えたい!です!
長いけど読んでネ。
(前編はコチラ)

まず、昨日「テクニカルレギュの根拠がわからない」って書いたんですが、なんと@ScrabsF1 神から答えてもらいました…神ありがとう。

185mmって本文中に二か所しか出てこなくて、ここじゃないのでは?って思った理由はピンクになってなかったからなんだけど、考えてみたら「前の版」との差分がピンクだもんね。2013年との差分じゃないもんねorz しかも「サバイバルセル」のこともわかってなかった。
あほでしたー。

その15.4.3を読む前に「基準面」を理解しておかないと話がしっくりこないと思いますので書きます。私、”reference plane”(基準面)は地面かと思ってたんだけど、Drawing 7(PDFの81ページ)をご覧になってください。

どこwwwww
このファイルを”reference plane”で検索してみるとわかりますが、definitionがないわけですよー。そもそも「地面」っていうのもどう定義すんだって話だし。。。
一般的には「車体の底の一番低い部分を指す」っていうのが通説みたい。

この「基準面てどこ」問題はテクニカルレギュを齧り始めた人がしばしばぶつかる問題であるらしく、ぐぐってみると色々なフォーラムで取り上げられています。

このフォーラムのScarbsさんはおそらく@ScarbsF1 神だと思うんだけど、

Ciro Pabon
I think this is an excellent question. It’s not in the definitions. You only have this as an approximate definition: 

3.12 Bodywork facing the ground:
[2014年仕様は
With the skid block referred to in Article 3.13 removed all sprung parts of the car situated from 330mm behind the front wheel centre line to the rear wheel centre line, and which are visible from underneath, must form surfaces which lie on one of two parallel planes, the reference plane or the step plane. 
(…) The step plane must be 50mm above the reference plane.]

So, my interpretation is that the reference plane is the lower plane of the car facing the ground, which, by 3.12.1 must be a flat surface.

Ciro:
いい質問だと思う。明確な定義が書かれてないからね。このぼんやりとした定義があるだけだ。
3.12.1 スキッドブロック(3.13章参照)以外、フロントホイールセンターラインとリアホイールセンターラインから前後330mmの箇所に取り付ける全てのパーツは、下から視認すると、基準面あるいはステップ面という二つの並行した面のどちらかの上につけなければならない。(中略)ステップ面は、基準面より50mm上方でなければならない。

だから、基準面というのは車体の底の面のことだと思う。3.12.1の面はフラットな面に違いないから。

Scarbs
The reference plane is indeed the part of the floor, that the planks attached to, i.e lowest part of the car (plank excluded). this is the part of the of the car that is used as a datum for all other measurements. 
the upper section of floor flanking the central reference plane os the “step” plane.

Scarbs:
基準面はまさに、フロアの一部だ。底板が付けられているところ、すなわち、底板を除いた、クルマの一番低い部分だ。全ての測定値のためにデータとして使われる。
中心の基準面の側面に位置しているフロアの上部が「ステップ面」。

というようなことで、まあざっくりと「車体の底の部分」って思っておけばいいでしょうか。

そしたらさ、例えば、
ミッドランドの車体の底が地面から5cmのところだったとするじゃん。そしたらノーズの高さは185mm+50mmで235mmでしょー
ジャガーの車体の底は地面から6cmでした、したらノーズの高さは185mm+60mmで245mmじゃん。ジャガーの方がノーズの位置高いじゃん。
みたいなことになるべや。

って思ったんだけど、「車体の底からの高さ」は各チーム一定になるわけで、極端に車体の底が低かったりするチームとかいないでしょ、各パーツの高さは色々と規定があるから、それに合わせて車体を作ると、底は大体同じような位置になるでしょ、っていうことなんだろうなー。だから「底がたわむ」とかなると「基準面」があやふやになって、文句言われるんですねーきっとね。

で、Scarbs神に教えてもらった15.4.3のセクションBです。
※サバイバルセルとは、Drawing5をみるとわかりますが、いわゆるコクピットと、燃料タンクが入っているところ、ノーズをつけるまでの部分です

15.4.3
衝撃吸収構造は、サバイバルセルの前面に付けなければならない。この構造は、サバイバルセルの不可欠な部分ではないが、堅固に取り付けられていなければならない。
この構造は、基準面から525mm以上の高さに位置してはならない。単一の横断面で水平に放射し、その先端から50mm後ろのポイントで、9000mm2以上の大きさがなければならない。更に:
a) この横断面は、基準面から250mm以上高かったり、あるいは基準面から135mm以下の低さにあってもいけない。

b) このセクションの中心は基準面から185mm以上の位置にあってはならない。また、フロントホイールセンターラインからの距離は750mm以下の位置であってはならない。

つまり「サバイバルセルの前面に堅固に付けなければならない衝撃吸収構造」が「ノーズ」のことで、「単一の横断面で水平に放射し」は「横長ににゅーっとした形状」ってこと
で、
a) 135mm+250mmだからノーズの最大の太さは385mmで、
b) 基準面(つまりは車体の底)から185mmまでの高さに中心点がこないといけない。
と。

去年までは「車体の底から550mmまでの高さ」がノーズ中心位置の上限だったのですが、先が185mmの高さに来るよう、ゆるやかにカーブさせたり、斜めにまっすぐ伸ばしたりすることになったんでしょうね。

「2013年から横断面の最低面積が変わってない」っていうのはおそらく「9000平方ミリ以上」のところでしょう。フィンガー状に細くしたチームは、2013年比で高さが伸びた(550mmから185mmになったので垂直だけでも365mmの違いがある)のに、面積があまり変わっていないのだと思います。なぜなら昨日読んだ通り、軽い方が有利だから。

だけど本来ならこの規則の改定の理由は「安全上の理由」だったはずで、高さを伸ばしておけば面積も比例して増えて「衝撃吸収構造」としての役割が増すことを狙ったんだろうけれども、面積の最低ラインを変えなかったことで、フィンガー状に先を細くして伸ばして、この最低面積に近付けようと思ったチームが出たんだと思います。

見た感じだとフェラーリやメルセデスは、2013年と比べるときっと面積は少し多くなってるんじゃないかなー。規定改正の狙い通り。違うかなぁ。

私は大いに納得したんだけれども、「いや、僕俺私はこう思う」って人がいたらぜひ教えてください。

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2014年レギュレーションざっと読み:どうしてこんなお鼻に…??

テクニカルレギュレーションは読まないことにしてるんですけど(意味分かんないから)、どうしてもあのノーズのこと分かりたくて色々と探してました。

結論としては「ノーズの断面積は変わらないまま、地面からノーズ先端までの高さが550mm→185mmになった(んだけど、今までと同じようにノーズの下に空気を通したい)から」なんだけど、「185mm」で検索してもどこなのか出てこないんだよね。。。above the reference planeとかgroundとかいろいろ調べてみたんだけど。。。引き算すると185とかそんなん?

やっぱScrabsさんの解説が一番分かりやすいのかな?と思って読んでみましたが途中で挫折しました。下の方に途中まで載せておくので雰囲気でどうぞ。

まとめるとこんなかんじ↓
・ケータハム型:下部がノーズ構造の本体で上はバニティパネル。フロントウイングはノーズ(下部)に直接ひっつける。

・大パイロン型:ノーズ構造の本体は上部で、フロントウイングをマウントする両端のパネルがある。

・小パイロン型:フロントウイングをマウントするパネルが小さい。

・ニューエイてんてーによる回答: キールノーズ

おかしなことになっている組は「下に空気をいっっぱい通したいんだってば!」派だってことですね。なんとなく納得しました。

http://twitter.com/SidOgura/status/428180663464771584

レギュレーション全体の変更についてはformula1.comにまとまっていましたのでこれを読みました。全文読めたら読むと思うけど訳さないかも。

2014 season changes

Power – 最大15,000rpm, 1.6Lのターボエンジンになる。V8は750bhp(制動馬力)以上あったが、2014年のユニットは600bhp程度で、ERS(Energy Recovery System)のパワーがそれに加わる。

Gearbox – ギアボックスは以前の七つを超える、八つのレシオがあり、各チームはそれをシーズン前にノミネートしなければならない。

Energy Recovery Systems (ERS) – 2014年から、各車のパワーは、パワートレインとパワーユニットを形成するエンジンとERSから供給される。ブレーキング中にエネルギーを生み出すように、ERSユニットは、エンジンのターボチャージャーから生じる余剰の熱を使用してパワーを生み出す。80bhp(制動馬力)をもって1ラップあたり6秒をドライバーに与えていた以前のKERSとは異なり、2014年のERSは1ラップあたり約33秒、160bhpを生み出す。ブレーキング中に生じるパワーを補償するために、チームには電気的リアブレーキコントロールシステムの使用が許可されている。

Fuel – 燃料効率の向上のため、2014年以降、燃料は1レースあたり100kgに制限される。以前は燃料は無制限だったが、各チームは1レースあたり約160kgを使用していた。

Minimum weight – 2014パワートレインの重量が加算した分を補償するため、ミニマムウエイトは642kgから690kgに変更された。

Exhaust – 従来は二本のテールパイプが使用されていたが、2014年レギュレーションでは上方に曲げられたシングルテールパイプの使用を義務付ける。排気の流れが空力的効果を生み出すために利用されること(※ブロウンディフューザー)を防ぐためである。加えて、テールパイプより後方にボディワークが置かれてはならない。

参考: STR9

Nose height – 安全上の理由により、ノーズの高さが変更となる。最大の高さは185mmである。(従来は550mmであった)

Front wing – フロントウイングは、幅が1800mmから1650mmに変更されたために少し細くなる。

Rear wing – リアウイングもまた2014年からは見た目が変わる。従来は合法であった、下方向に向けたウイングは非合法となり、メインフラップは、側面から僅かに浅くなった。しかし支持柱は許可されている。DRSスロットも2013年より大きくなる。

Testing – 2014年はシーズン中のテストが再び実施される。レギュレーションに制限された形式で、今シーズンにレースが行われるサーキットにて、連続した二日間を超えない四回のみ。風洞テストとCFDシミュレーションについては規制が増やされる。

Points – 最終レースにはダブルポイントが与えられる。チャンピオンシップへの集中を最後まで高めるためである。

Driver numbers – ドライバーは自身のナンバーを2-99から選択することを求められる。この番号はF1チャンピオンシップのキャリア中ずっと使用される。1はワールドチャンピオンのための番号である。複数のドライバーが同じナンバーを選択した場合、前年の順位が高い方に優先権が与えられる。ドライバーナンバーは、車両のフロントとドライバーのヘルメットに明確に提示されなければならない。

Additional Friday practice drivers – 私達は金曜日のFP1にてレースドライバーが一人、テストドライバーと交代するのを見慣れている。しかし2014年以降は、金曜日のセッションに限り、車両は二台までだが、ドライバーは四人まで走らせることができる。

New penalties – レーススチュワードは、小さな違反に対して適用する5秒加算ペナルティという選択肢を手に入れた。加えて、スーパーライセンスの期間である12か月の間に、ペナルティポイントを12ポイント課されたドライバーは、1レース出場停止となる。

Pole position trophy – シーズン中、最も多くPPを獲得した者に新しい賞が与えられる。同数のドライバーがいた場合は、この賞は二番グリッドが多かった者に与えられる。それでも同数だった場合、三番手が多かった方…と勝者が決まるまで比較を行う。

Scrabsさんの記事はこちら。

F1 2014: Finger Noses

2014 nose design
2014年ルールにノーズを理想的に適合させるためには、高さが増したシャシーの下に空気を流すために、同様にノーズも上げることが必要だった。しかしノーズの先端は低い形にして、適切な横断面が必要であった。クラッシュテストに合格するためには(※訳注:18.6にNose push off testという項目があるのでそれかと思います)ノーズが短すぎても、曲がりすぎていてもいけない上に、横断面を最小限にすれば、ノーズはシャシーから外に向かって先細りになるため、(事故の衝撃を減らすために)クラッシュしにくくなってしまう。この二つの必要条件を満たすために妥協点が必要であった。

レギュレーションを参照すれば、ストレートなソリューションは、ノーズの先端を(おそらく、地面から)185mmの高さになるまで単に低くすることだ。これによりシンプルで軽く、(事故の衝撃を減らすために)クラッシュしやすいノーズになるだろう。しかし、その幅と、下がった形は空力的にはよくない。ミニマムウエイトに適合させることに苦戦しない限りは、このような形状にするチームはいないようだ。

Finger nose
シンプルなロー・ノーズデザインが空力学的に有益であるということを無視すれば、明らかな結論に達する。二つの要求事項は、ノーズを二つのセクションに分けてしまう。上部のノーズは空力のため、下部のノーズは合法性とクラッシュ性能のため。これが、現実的なデザインソリューションとして「フィンガー」ノーズが出現した理由である。

(中略。要旨:「フィンガー」はセバスチャン・ベッテルの例の指に似ているため。「アリクイ」あるいは「ニードル」はもっと美しい形であり、2014年カーの目障りな実形状にそぐわないと考えるため、ふさわしくない。)

このデザインをもって我々は、先端からフロントのバルクヘッドを通る、メイン構造のエレメントを手に入れる。長くシンプルな形で、クラッシュ要件を満たし、ノーズの高さ/横断面のルールにも適合する。かつ、車両後方へ向けての空気の流れを助けるための最小限の横断面が低い位置にできる。更なるエアロ効率のため、ノーズ上部の形はくさび型になる。これで、高くなったシャシーの下により多くの空気を通せる。

上部の形は、デザイナーがフロントエンドをどのようにアレンジしたいかによるので、構造的である必要はない。よって、ノーズ上部は、ノーズ下部の長く細いクラッシュ構造に結合されたバニティパネル状にもなり得る。
※バニティパネル覚えてますか? 見た目上の段差をなくすために段差ノーズの上につけてもいいパネルです

この形状では、フロントウイングがノーズ下部に取り付けられる必要がある。密接なスペースと非常に短いパイロンを用いて。これは魅力的な提案だが、ノーズデザインは巨大な回転翼のようなウイングをマウントするパイロンの利点を失う。ケータハムがこのデザインを採用したようである。

シンプルなローノーズでもレースをすることはできる。重量やドラッグが重要なサーキットで、周囲のバニティパネルを外すかもしれない。

もう一方のデザインは、上部構造もくさび型にすることである。これはより複雑なデザインであり、クラッシュテストにおいてはノーズ上部に衝撃が与えられるため、クラッシュ構造は根元を薄く先端を厚くしなければならない。このソリューションは、複雑な形のためにより重量が重くなるだろう。

しかしこのデザインでは、フロントウイングを、より高く広いパイロンでマウントでき、空力的利益がある。フロントタイヤをシャシーから発生する乱気流と離し、フロントエンドにダウンフォースを生むために低い圧力を生み出す。
バニティパネル形状のノーズ上部では、フロントウイングのパイロンは非常に薄い構造にはつけられなかった。ウィリアムズとフォースインディアは後者の(バニティパネル状でない)構造を採用しているようである。

ファンから多く寄せられる質問に、Tボーンクラッシュにおいて、槍状のフィンガーノーズが、他の車両の側面に入り込まないか?というものがある。しかしノーズは、見た目は細いが、クラッシュテストに合格しており、2013年型ノーズのようにつぶれる。加えて、必要とされる横断面の面積は、フラットでオーバルな先端の2013年と変わっていない。モノコックの横側には侵入防止パネルがあり、私はこれを安全へのリスクとは考えない。

この辺で力尽きました。下に枕タイプなどの解説が続いてます

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アブダビでスーパーひとしくん

2014年いろいろ変わりますね…

いつも通りだと
25-18-15-12-10-8-6-4-2-1
2014アブダビは
50-36-30-24-20-16-12-8-4-2
ってことでしょ?

つまりは、2014年のアブダビで2位とか3位になった人は、モナコやスパで勝った人より点が多く貰えるって、なんだかひどくないかー。モナコの一勝は三勝分の価値があるって言われながら、同じポイントしかないっていうのがこのスポーツの非情なるルールだったわけでさー。そこがいいわけでさー。なんだかなー。しかもシーズン半ばで決まっちゃうのが少し続いただけで、最終戦までもつれた年も結構あるじゃないのさ。2006年も顎眉ブラジルだし、2007年は三つ巴で突入して最高面白かったし、2008年はちものドッキリでしょ。2010年もアブダビ最終戦で決まったよね?
寡占状態をどうにかしたいんだろうけど、それが仇になって、結局タイトルは最終戦で逆転した牛が持ってったみたいになったりしてー。あるで。

番号はなんとも言えませんが…番号みたら「○年シーズンだな」ってわかったりするじゃない。グッズをずっと使えるのはいいことかもしんないですけども。(ひゅるパーカざうば版は可愛いからずっと着るけどね!)
キミたんとひゅる君は何番選ぶのかしらん。誕生日だと17とか19かな。キミは20071021を記念して21とかだったら涙腺が決壊。6とか。9の年が好きだったので9でもいいなぁ。
ルーキー同士で番号かぶったらどーすんのかしら。じゃんけんか殴り合い?

Double points for season finale among 2014 changes
Points for the last race
チャンピオンシップへの集中を終盤まで最大限に高めるため、F1シーズンの最終戦、2014年はアブダビGPにおいては、ドライバー・コンストラクターズともにダブルポイントが与えられる。

Driver numbers
ドライバーは、2-99の中から、FIA F1ワールドチャンピオンシップのキャリアにおいて使用するレースナンバーを選択するよう求められる。カーナンバー1はワールドチャンピオンのための番号になる予定である。同じナンバーを選択したドライバーが複数いる場合は、前年のチャンピオンシップでの順位が高い方に優先権が与えられる。

Cost cap
コストキャップが採用され、2015年1月から適用される予定である。FIAとコマーシャルライツホルダーの代表、およびチームの代表者たちから成るワーキンググループが設立される。このWGの目的は2014年6月末までに規則を承認させることである。

New penalties
小さな違反に適用する5秒ペナルティが承認された。どのような形で適用されるかは2014年シーズンの新しいレギュレーション向けに、チームとともに議論される。

Pirelli tyre test – Bahrain, December 17-19, 2013
安全性の向上ために、2013/12/17-19にかけて、バーレーンでF1タイヤサプライヤにテストを行う許可を出した。全F1チームがテストへ招待されたが、うちRBR, メルセデス, フェラーリ, マクラーレン, フォースインディア, STRの6チームが応じた。

と、月曜日に発表があったのですがどうやら枕とインドは不参加の模様。インド参加やったねーと思ってたからざんねん。そりゃ「三日後にシルバーストンでやります!」って言われても大体のチームは来られるだろうけど、一週間後にバーレーンで!って言われても中堅チームは困っちゃいますよね。。。船便の手配とかあるじゃん。ね。

McLaren and Force India confirm they will not take part in next week’s Bahrain test
(要約)
マクラーレンとフォースインディアは、火曜日にSky Sports Onlineに対して、バーレーンでのタイヤテストに参加しないことを明らかにした。
フォースインディアのスポークスマンは、テストのスケジューリングが遅かったため、あと七日後にバーレーンでテストを始めるための機材や輸送の手配をするための通知が十分に行われなかったと話した。「このテストの通知を受けてから短期間しかなく、時間枠を考えれば、このテストにはチームは参加しない」

FIAのアナウンスメントに記載されていたレッドブル、フェラーリ、メルセデス、トロロッソの内、何チームがサヒールに現れるかは不明だ。レッドブルとメルセデスからはコメントが得られなかった。

急遽お金をがっつりかけて来られるのがフェラーリだけだったとしたら眉得ですね、キミたん乗れないだろうし。
はっまさかもしかしてこれが狙いで一週間前に発表したの…?でもレッドブルだって行こうと思えば行けるよねー。よくわかんないな。

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タイヤ直撃事故でレギュレーション変更

最近プレビューだけ書いて力尽きるパターンが続いてますテヘペロ。

さてドイツGPにてFOMのカメラマン、ポール・アレンさんに外れたタイヤが当たった件で、レッドブルに3万ユーロの罰金が科せられました。

ホイール外れってなんか見覚えがあるなーって思い出すのは、2010年のハンガリービックリ連鎖事件(ニコちゃんのタイヤが外れる→ウィリアムズのクルーに当たる→目撃したルノーのロリポップマンがビックリしてクビさんを出してしまう→入ってきたスーさんとクラッシュ)ですが、この時はメルセデスチームに5万ドルの罰金でした。

Williams member escapes serious injury

いやしかしもうちょっと重たい処分があった気がするのよ…と更に掘り返してみたらば、眉様に出場停止処分が出たことありましたよね!そして取り消しになって、バレンシアで走れたんだった。

Hungarian Grand Prix: Renault suspended after Fernando Alonso loses wheel

この眉様のタイヤ外れ事故は、ヘンリー・サーティース選手の事故(死亡)、更にこのハンガリーGPの予選でベイビーが重傷を負った直後に起きたということもあって、一旦はとても重い処分が出されました。コースに出ちゃってたからね。T5からT9にかけて外れたタイヤは特にケガ人や事故を起こす結果にはならなかったのですが…。

罰金はFIAに払うんだけど、少しは被害者の人に払ってあげてほしいもんだよね。もちろんピットレーンで働くにあたって保険とか入ってるんだろうけど。

ドイツGPの事故を受けて、2014年のレギュレーションに早速変更が加えられることになりました。30.12はともかく、23.11で言及されてるのは「ピットストップ中に車両に対して作業を行うチーム人員」だから、今回事故に遭ったメディアの人の安全向上には繋がらないんじゃないのかしら…。レース中ピットレーンにいるみんながもっと安全な状況になればいいんだけどね。

FIA reinforces F1 safety
23.11
★追加★レース中のピットストップで車両に対して作業を行う全てのチーム人員は、頭部の保護器具を着用しなければならない。
※30.12のピットレーン速度制限とペナルティについても変更がありました。

今シーズン応援中のロータス&ザウバーはとろいものの、事故はあんまりないので、こっちはいいんだか悪いんだかって感じですけど。ほら去年のイチオシ(笑)が爆速正確なフォースインディア(2012年は枕・牛を破って最速を叩き出したレースも!)だったからさ、モヤッとするのよねw

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2013年F1スポーティングレギュレーションを読みました

今年は割とラクだったかもー。大きな変更点はありませんが、詳しく補足したり追加したよーって感じです。読み間違いじゃね?ってつっこみありましたらお願いします!

★ディフェンスについて[20.4]
ディフェンスする側は、後ろから来る方の「大部分」が並んでいない限り、1回目のディフェンスの動きの時はコースの全部の幅を使っていいけど、わざとコースオフしてはいけない。
「大部分が並んでいる」の例としては、後ろから来るほうのフロントウイングの一部が、ディフェンスする方のリアホイールに並んでいるとき、というのが挙げられています。むずかしいなぁ。

★テスト規定の整理[22.4]
まとめるとこんな感じだと思います。
・2月1日から開幕戦の1週前に、4日間*3回
・8月はドラ交代テスト以外は禁止
・使うクルマは1台で時間は9-18時
・シーズン中は直線テスト4回(1回あたりフルスケール風洞4時間に代替OK)、ヤングドライバーズテスト1回
・ドライバー交代テスト、1人につき1回
・プロモーションイベントは8回までで、最大走行距離は100km。イベント用のタイヤを使用する。
→今までも、走行を伴うプロモーションイベントをやっていいことになっていましたが、22.1aで回数と距離が明記されました。

★DRS規定追加[27.5]
a) FPと予選中も、DRSゾーンのみ使用可。予選各ピリオドスタート時に、視界不良とかで使用不可宣言されていた場合は、そのピリオド中は制限を継続。
b) DRSはスタート2周後から、前の車から1秒以内の位置に入ったときのみ使っていいよ。黄旗のときや、視界不良で禁止されたときは使用不可とする場合がある。チームのみんなと相談してこの内容は変えるかも。
c) 「いま1秒以内だから使っていいよ」と通知するシステムが壊れたとき、レースディレクターに許可をもらえば、チームからドライバーへ「使っていいよ」と指示をすることができる。1秒以内にいるときだけ指示をすることを確実にするのはチームの責任。

★コンコルド協定の記載が削除
「2009年コンコルド協定に従って~」という箇所が全て削除されました。それまで謎だったエントリー料のこともAPPENDIX 7で追加されました。

WDC1位: 基本料50万ドル+(6000ドル*2012年コンストラクターズポイント)
その他チーム: 基本料50万ドル+(5000ドル*2012年コンストラクターズポイント)

RBR $3260000 なんと2億8688万円!
FER $2500000
MCL $2390000
LOT $2015000 ←ちょwww BURN飲んで応援するます
MER $1210000
===1億円の壁===
SAU $1120000 ←こっちは何だ…鰐飲めばいいですか><
FI $1045000
WIL $0880000
STR $0610000

かきわすれ!
★門限が厳しくなりました30.19
門限破りのジョーカーは4回から2回に変更で、同一レース中に使ってはダメ。

【作業禁止期間】
前:P1開始時間の9時間前に始まる6時間の期間と、P2終了時刻の10時間半後からP3開始時間の3時間前までの期間。
後:P1開始時間の11時間前に始まる8時間の期間と、P3開始時間の9時間前に始まる6時間の期間。

P1開始10AM/P2終了15:30/P3開始10AMとすると、作業禁止時間は
旧)金曜 1:00-7:00 → 新)木曜23:00-金曜7:00
旧)土曜 2:00-7:00 → 新)土曜1:00-土曜7:00

■その他こまかい変更点
・オンボードカメラの色。去年までは1stカーが蛍光赤色、2ndが蛍光黄色だったけど、1stカーが「チームに供給した通りのまま」、2ndが蛍光黄色になりました。供給した通りってどんな色なの…[21.1]
・ウエットのときはP3開始前までに「ユーズドのインター」を1セット返却する。いままでは「インター」を1セット、と記載されてました。[25.2e]
・”タイミングモニター”が”オフィシャルメッセージングシステム”に
・重要エリアに入れるオペレーションスタッフは各チーム60人まで。ただしフォーメーションラップ45分前からレーススタート15分後までの期間は無制限。スタッフのリストをレースごとにFIAに提出しなさい[27.6]
・給油担当の人はちゃんと耐火服を着なさい[29.4]
・事故後のメディカルチェックはサーキットのメディカルセンターで、という記載が、FIAのメディカル委員が指定した場所で行うということになりました[30.18]
・Q1が始まってピットレーンを出発したら、チームは各車のサスペンションセットアップシートをFIAに提出する。[34.1]

レギュレーションページにはぼちぼち足しておきますー。

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チャーリーの2012レギュレーションQ&AがFIAからリリース!

キミのトップギアをベッドの中で見て、月曜の朝なのにうきうきのふみでえす :-)
さてこちらのチャーリーのQAですが、なんだおい親切だな、どこのインタビュー記事かな?と思いきや、まさかのFIAだったのでビックリです! どうしてここ変えたのかな?っていうのを知る機会ってあまりないので、面白かった。

Charlie Whiting’s Q&A on new rules for the 2012 F1 season

sporting regulations

Q: レース時間を4時間に制限した理由は何ですか?
CW: 昨シーズンのモントリオールでのレースは4時間4分だった。レースはあれよりも長くなるべきでない。この先のレースで4時間が経過した場合、チェッカーフラッグの1ラップ前にドライバーはシグナルを受ける。

Q: レーススチュワードは、まずレースディレクターへ報告することなしに、インシデントを調査できるようになりました。なぜシステムが変更されたのですか?
CW: 過去に、スチュワードはレースディレクターに、疑念や警告を抱いたかもしれない。レースディレクターはインシデントを見て、スチュワードに調査を要求していた。これは多くの時間を浪費したプロセスだった。調査する価値があると彼ら(スチュワード)が認めた場合、彼らは見てみる、それから、レースディレクターに意見を伝える。これで、プロセスはいくらか面倒ではなくなるだろう。

Q: ドライバーは、正当な理由なしにトラックを故意に離れないよう命じられました。それはなぜですか?
CW: タイムあるいは燃料をセーブするために、インラップやアウトラップでショートカットを行うドライバー達がいた。ショートカットを防ぐためにバリアを建てることもできたが、ばかばかしいだろう! 規則では、ドライバーはトラックを使用しなければならない、と定めている。そうしないなら、彼らは自分の行動を正当化する必要がある。この条文は、安全が改善されることにもなるんだ。他のドライバーが、そのクルマは正当な理由のためにトラックを離れたんだということを知る事になる。

Q: ポジションディフェンス時の’one-move’rule(注:ディフェンス時の方向転換は1回のみ)が復帰しました。近年、危険なブロッキングによる問題があったのでしょうか?
CW: オーバーテイクの新しいルールというより、書かれていなかった規則を書き入れたということだ。ドライバーはポジションを守るために1度だけ動ける – しかしそのドライバーがコーナーへ入る時にレーシングラインに戻れば、それは2度目の動きとして解釈される。これは許されない。オリジナルのラインに戻ることがどの程度許容できるかについて決めることが問題だった。しかし我々はセンチメートル単位で愚かな議論をするつもりはないので、ディフェンスをするドライバーはレーシングラインから1台分の間隔(幅)を残さなければならないと決めた。そうでなければそのドライバーは2回目の動きを行ったと判断され、それに応じたペナルティを受けるだろう。ドライバー達に、トラック上で互いにスペースを与えあってもらう必要がある。さもなければ衝突の危険がある。

Q: 以前はレース前にクラッシュテストにパスする必要がありましたが、変更によってテストの前に通らなければならないようになりました。そうした理由は?
CW: 安全というのは、妥協してはならないものだ。レースで我々が求める安全基準に合致しないクルマを、冬の間にドライバーにテストさせるということは容認できない。チームはかなりの間これに抵抗した。初回テストまでにクラッシュテストを行うのは不可能だろうと私に話したんだ。ほぼ全チームが何とかやってきたというのはそれほど大きな驚きではない。しかし我々が見たように、2チームはクラッシュテスト通過に失敗し、ヘレスとバルセロナのプレシーズンテストに参加できなかった(双方ともに現在は全ての必須テストにパスしている)。

Q: 金曜日のFP1とFP2で3セット以上のタイヤが許可されたのはなぜですか?
CW: 各ドライバーには11セットのタイヤが配布され、金曜日の夕方には3セット、そしてFP3の後には2セットを返却しなければならないのは変わっていない。しかし、全11セット中の3セット以上を金曜日に使用する許可を与えることは、初日のプラクティスでより多くの走行ができる機会になる。例えば、土曜日はウエットになると予想していて、ドライトラックでたくさん走っておきたい場合。金曜日セッションのうちに、やりたいだけ走っていいというのは誰の利益にもなる。

Q: SCが配備されるとき、周回遅れのクルマはそれを挽回してフィールドの後ろに並ぶことが許されました。なぜF1はこのシステムに戻ったのですか?
CW: (以前のものは)管理するのが難しく、潜在的に危険だったため、我々はこのルールをとった。新しい安全措置をもってこれを復帰させた。ピットエントリーを全員が2度通過したら、オーバーテイクが許可される。これは、望むなら全員がピットに入ってもよいということも許可する。(周回遅れのクルマに)オーバーテイクを許可するために一旦オーダーが与えられたら、リードラップのドライバーにはレーシングラインに残ることを命じる。我々から通知されたら、タイヤに熱を入れるためにウエービングを再び行っても良い。

Technical regulations

テクニカルの方はチェックしてないので割愛。カモノハシちゃんのことについてだけ↓

Q: 2012年型車はなぜ’カモノハシ’ノーズをもつのでしょうか?
CW: ドライバー前方の、the survival cellの高さは625mmだった – そして我々はそれを550mmに下げたかった。我々の意向は、’T-bone’アクシデント(側面衝突)が起こった場合にドライバーの頭部を守るため、ノーズをコクピットサイドより低くすることだった。コクピット前方の高さを下げることは再設計を強いられることになるといくつかのチームは不平を言った。550mm規定は、コクピットテンプレートの後方の縁から1950mmのポイントにのみ適用する、という妥協に我々は同意した。これも、目的(ノーズを下げて安全を高める)を同等に達成する。そしてチームにも、基礎のサスペンションパッケージをオーバーホールさせる必要がなくなる。みんなカモやアヒルのように見えるようになってしまったが…

ひゅる君のカモノハシ漫画おもしろかったからいいよ。VJM05たん、カラーリングのせいもあって何だかカワイイし。
あとはホイールガンの圧縮ヘリウムが圧縮空気になったよーってことが書いてたのは見たけど、他のことは難しくて読む気しなかった! ちなみにこのホイールガン変更によって、ピットストップがコンマ何秒か遅くなるらしいです。

レギュレーションのドキュメントも3月9日付けでfixしているので、開幕する前に確認したい…と思っていますが、できるかなー。

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2012年F1スポーティングレギュレーションを読みました

FIAのえらい人にお願いがあります…削除したところは、バッサリ消すんじゃなくて斜線で消していただけないでしょうか…よろよろ。去年はそれで「チームオーダーは禁止する」の削除を見落としたんだYO!
差分チェックソフトでやったけどうまくいかないので、削除された箇所については一応見たつもりだけど、のちほどまたゆっくり確認したいと思います…

レギュレーション本文へは、↑のレギュレーションタブまたはこちらのリンクからどうぞ。

今年はあんまり変わっていなくて、目玉は3つかなー。

★ディフェンスの時のルールが明文化されました。[20.3]

【継続】ポジションを守るための、2回以上の方向転換は許されない。
【追加】オフラインでポジションをディフェンスしてからレーシングラインへ向かって戻るドライバーは、コーナーへのアプローチに関して、自分の車両とトラックの縁の間に、少なくとも1台分の幅を残さなければならない。

★タイヤが一気に全数配布されることになりました。[25.4]

タイヤ数の流れを整理するとこのようになります↓

プライム6、オプション5配布
プラクティス1:P6/O5
インターバル ★プライム1返却
プラクティス2:P5/O5
翌日 ★プライム1オプション1返却、エキストラある場合は返却
プラクティス3:P4/O4
インターバル ★プライム1オプション1返却
予選:P3/O3

★SCが色々変更。

【変更前】SCがfirst SC lineに達するまでオーバーテイク禁止
【変更後】SCがfirst SC lineを超えるまでオーバーテイク禁止[40.8]

【変更前】ピットを出る車はsecond SC lineを超えるまでオーバーテイク可
【変更後】ピットを出る車はsecond SC lineに達するまでオーバーテイク可[40.8(d)]

【追加】pit entry, ピットレーン, pit exitにいるときはオーバーテイク可[40.8(f)]
【追加】周回遅れの車はリードラップの車を抜いて後ろにつく。周回遅れ回復中は、リードラップ車はレーシングラインを走行すること[40.12]
【追加】SC先導スタートの時は、PPを通過するまでピットレーンスピード[40.16]

去年のべっつんは間に挟まったラップダウンのみなさんで何回助かったことか…逃げてる側としてはハラハラだけど、リスタートが面白くなりますね。

■その他細かい変更点

・トータルレース時間は最長4時間とする[5.3]
・75%以上を完了していればフルポイントを与える。(以上、の部分を明記)[6.5]
・インシデントの項で”またはスチュワードにより指摘されレースディレクターが調査”の部分が”またはスチュワードにより指摘され、その後調査される”に変更[16.1]
・上訴できないペナルティが明記された。[17.2]
・故意にコースオフしてはならない旨が追加[20.2]
・”青旗無視した人は全員スチュワードへ報告”の一文が削除[20.5]
・テストに使用する車は”現在のレギュレーションに合致するもので、前年もしくはそれに続く年のもの”[22.1]
・クラッシュテスト等に事前に合格した車でないとトラックテストには使えません[22.2]
・空力テストの時はFIA ECUに指定ソフトが入っていなくともよい[22.5]
・first SC lineとピットレーンの入り口の間を”pit entry”, ピットレーン出口とsecond SC lineの間を”pit exit”と呼ぶことにします[23.1]
・SC先導スタートのレース時、SC中にウエット履いてない場合はペナルティ[25.4(g)]
・夜間作業禁止はケータリングの人とか広報の人は関係ないことを明記[30.19]
・パルクフェルメ期間中に各チームに車があるとき、作業のために外されたパーツはピットレーンを離れる前に再装着[34.1(x)]
・Q1の107%ルールの箇所に、”タイムを記録できなかったドライバー”もレースに参加できない旨が追加。”スチュワードの決定に抗議を行うことはできない”が削除[36.1]
・エキストラフォーメーションの時は、PPを通過するまでピットレーンスピード[38.11]
・レース中断時にピットレーン/pit entryにいた車はグリッドへ押していく。[41.3]
・レース中断から再開するとき、周回遅れの車はラップを走って、リードラップの後ろに並んでから再開する[42.3]
・レース中断からのリスタート時は、PPを通過するまでピットレーンスピード[42.5]

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2011年最後のモータースポーツ評議会

週末にGALAが行われるニューデリーでの開催でした。2012年レギュレーションの話題が出ていたのでリリースをみてみたよ。

Press Release: World Motor Sport Council 07/12/2011
■F1
2012年のカレンダーは暫定版のまま決定。
【テクニカル】
・以前はTechnical Directiveにだけ含まれていたECUのセットアップとコントロールパラメータは全て、Technical Regulationの関連部分の中に含める。
・マーシャルが操作する車内のエマージェンシースイッチのことを明記する。
・サイドの衝撃構造は、追加のプッシュオフテストを受けなければならない。

・イグゾーストテールパイプは、排気ガスが持つ空力学的影響が絶対的最低限に保たれるのを確実とするために、厳しく管理する。
→排気を後方に流してアドバンテージにしてたチームがどっかあった…よね?

【スポーティング】
・全てのクラッシュテストをパスしなければ、プレシーズンテストに参加できない。
・SCがピットに戻るまでは、周回遅れの車は遅れを取り戻して、列の後ろについてよいこととする。リーディングポジションの争いから遅い車を除いて、クリーンなリスタートにするため。
・レースが中断されたときピットレーンにいた車は、レースが中断された時にいたポジションでグリッドについてよい。
・正当と認められる理由なしでトラックを出てはならない。すなわち、レコノサンスラップでシケインをカットしたり、タイムと燃料をセーブするためにインラップでシケインをカットしたりしてはならない。
・ポジションを守るために動いた場合、それからはレーシングラインに戻ってはならない。
・シーズン中に3日間のテストを1回行う。
・レギュレーションの中の色々なところに書いてある、スチュワードに抗議できない決定を、一箇所にまとめる。

・レースの最大時間は4時間までになる。
→中断しっぱなし状態は最大8時間まで、とか書いてる???

・プラクティス初日に使用が許可されていたタイヤは3セットのみだったが、ドライバーに割り当てられた全てのタイヤを使っても良いように変更される。
→必要なチームは予選用やレース用をスクラブしておけますね。

次回の会合は3月9日(開幕1週間前)です。レギュレーション実物への変更は早くやってもらいたいなぁ…。

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さりげなくスポーティングレギュも改版

2014年からのエンジンレギュレーションの話ばっか出ていますが、6月30日付けでスポーティングレギュレーションもさりげなく改版されていたっぽいです。ただし私が12月の版から追えてないので、どこの時点での変更かはわかりませんー

以下、主な変更点(項番ずれなどの変更は除いています)

16 INCIDENTS
よく出てくるペナルティの項。4つのペナルティに対しては不服申し立て出来ないことが明文化されました。
16.3
a) ドライブスルー
b) 10秒停止
c) タイムペナルティ
d) 懲戒
以上の4つのペナルティが与えられた場合、不服を申し立てることはできない。

18. SANCTIONS
ドライビングによる懲戒(戒告?訓告?)処分が累積3つになったら、10グリッド降格ペナルティですってーいつのまに…

18.2
1チャンピオンシップシーズン中に3つの懲戒を受けたドライバーは、3回目の懲戒と同時に、そのイベントで10グリッド降格ペナルティを与えられる。3回目の懲戒がレース中のインシデントの後に与えられる場合は、10グリッド降格ペナルティはそのドライバーの次のイベントで適用される。10グリッド降格ペナルティは、少なくとも2つの懲戒がドライビング違反によって与えられたものである場合のみ、与えられる。

22 TRACK AND WIND TUNNEL TESTING
テストについて細々と規定が足されました。あとはヤングドライバーテストについて2点。1点目は、改版前まではシーズン終了後から12/31までの間になっていたけど、シーズン中でもできることになりました。2点目は、このテストに参加するドライバーは国際Aライセンスを持っていないといけなくて、かつF1のレースに2戦以上参加したことがある人は参加できなくなりました。

22.1
a) トラックテストとは、指定サプライヤーからその目的のために特別に供給されたタイヤを使って行われるプロモーションイベントを除く、チャンピオンシップに参加したコンペティターにより行われる、実質的には2010, 2011, 2012年のF1テクニカルレギュレーションにかなう車両を使用した、イベントの一部でないトラック走行時間であるとみなされるべきである。

22.3
a) チャンピオンシップイベントが行われている間
b) 下記c)iii)を除く8月
c) チャンピオンシップの最初のイベントの週から、同年12月31日までの期間。ただし以下の例外を除く。
i) FIAによってF1カーのための承認を得る、3日間*1回のヤングドライバートレーニングテスト。チャンピオンシップの最後のイベントから同年12月31日までの間、または、全チームとFIAの同意のもとにチャンピオンシップシーズン中に行われる。2戦以上のF1チャンピオンシップレースに参加したドライバーはこのテストに参加できない。(参加する)全てのドライバーは国際Aライセンスを持っていなければならない。

25 SUPPLY OF TYRES IN THE CHAMPIONSHIP AND TYRE LIMITATION DURING THE EVENT
プラクティスで追加のタイヤが供給される関連の追加。

25.1 Supply of tyres
特定のイベントにおいては、指定されたタイヤサプライヤーからFIAに対する勧告に従い、評価目的のために、更なる1スペックのドライタイヤが全チームに対して供給されるかもしれない。そのような追加スペックについて、チームにはイベントが始まる少なくとも1週間前に通知される。

25.2 Quantity of tyres during an Event:
a) 下記d)の場合を除き、イベントの間、ドライバーは11セット(6つのプライムスペックと、5つのオプションスペック)以上のドライタイヤを使用してはならない。

b) 下記e)の場合を除き、4セット以上のインターミディエイトと、3セット以上のウェットを使用してはならない。

c) 4タイヤのセットは2本のフロントと2本のリアタイヤから成ると考えられ、そのすべてが同一のスペックでなくてはならない。

d) 指定サプライヤーからのFIAに対する勧告に従い、1セットのプライムスペックタイヤが全ドライバーに対して供給されるかもしれない。チームはこのような追加セットを、イベント開始の少なくとも1週間前に知らされる。

e) P1かP2がウェット宣言された場合、全ドライバーに対して1セットのインターミディエイトが追加供給される。この追加セットは、P3開始前までにタイヤサプライヤーへ返却されなければならない。

25.4 Use of tyres
a) P1とP2に使用するため、3セットのドライタイヤ、プライムスペック2セットとオプションスペック1セットが、FIA tachnical delegateによって、ノミネートされた各ドライバーに割り当てられる。これらは、このセッションで使用してよい唯一のドライタイヤである。
プライムスペックの1セットは、P2が開始される前にタイヤサプライヤーへ返却されなければならない。もう一つのプライムスペックと1セットのオプションスペックは、P3が開始される前に返却されなければならない。
25.2(c)が実施される場合(※訳注:25.2(d)の誤りだと思われます)、プライムの追加セットは、各ノミネートドライバーに対して、P1とP2の間に使用できる。1セットのプライムがP1の後に、2セットのプライムと1セットのオプションがP3開始前に、タイヤサプライヤーへ返却されなければならない。
追加ドライバーが使用される時(19.1(b)参照)は、(本来)ノミネートされている彼が交代したドライバーに割り当てられたタイヤを使用しなければならない。

b) 25.1に従って、ドライの追加スペックが使用可能である場合は、2セットが、P1とP2で使用するために各ドライバーに割り当てられる。これらのタイヤは、P3開始前にタイヤサプライヤーへ返却されなければならない。

30 GENERAL SAFETY
夜間作業禁止について、禁止期間の数え方が微妙に変更。P2-P3間で作業できる時間が1時間増えたようにみえます。
30.19
(旧)
予定されたP1とP3開始時間の10時間前に始まる、6時間の期間の間
(新)
– P1開始時間の9時間前に始まる、6時間の期間。
– モナコを除き、P2終了時刻の10時間半後から、P3開始時間の3時間前までの期間。

たとえばP1: 10AM-11:30 P2 14:00-15:30 P3 10AM-11AMだとすると…
旧) 木曜24:00-金曜6AM, 金曜24:00-土曜6AM
新) 金曜1AM-7AM, 土曜2AM-7AM

40 SAFETY CAR
40.7
全てのレースカーは減速しなければならない。そして、SCの後ろに10台ほどの間隔を開けて整列しなければならない。ドライバーの十分な減速を確実にする ため、SAFETY CAR DEPLOYEDのメッセージがタイミングモニターに表示されてからは、各車がfirst safetycar lineをはじめて2回目に超えるまで、ドライバーはFIA ECUによる最小のタイムセットより上にいなければならない。

40.10
追加:
SCがピットレーンを使用するように言われたときを除き、SCが配備されている間、車両はタイヤ交換以外の目的でピットレーンへ入ってはならない。

懲戒処分って結構もらってる人いるよね…ハミルトンとか。「まあ警告で済んでラッキー」という風にはいかなくなるんですね。大きいのは若手テスト?HRTで次から走るダニエル・リカルドは2戦以上走ってしまうとこのテストには出られません。同様に浪漫だとかひゅる君だとか、GPレギュラー経験者もだめですね。あとはSCかな、SAFETY CAR DEPLOYEDが出た後、タイムを維持しなければならない期間が長くなりました。
些細な変更がほとんどだけど、この懲戒3つでグリッドダウンはじわじわ効いてくるかもー。

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テスト中のカーナンバーの謎

私は2011年も引き続いてべっつん&ひゅる君を応援する予定なのですけど、ひゅる君を応援するのはテスト(しかも3日間)と金曜日しかできないので、一生懸命テストの情報を追ってました。バレンシアテスト初日、ウィリアムズのLT(なんか動き出しが遅いですけどぜひチェックすべし)で見守ってたところ、んん?って疑問が。リザーブドラのファンになった&レギュ萌えのコンボにより生まれた疑問なのですけど…

テスト中のテストドライバーのカーナンバーってどうなってんの???

フリー走行中にリザーブドライバーが走る場合についてはきちんと規定があります。たぶん特に疑問もなくみなさんが知っている通り、代わったレギュラードライバーの番号を引き継ぐんですねー(スポーティングレギュレーション本体の19.1b参照)。なので今年ひゅる君は、スーさんと代われば14、ディレスタくんと代われば15をつけることになります。
Appendixとか探したんですけど、テストについて触れているのは本体の22.TRACK AND WIND TUNNEL TESTINGという章だけで、その中でもテスドラのカーナンバーについては書いてませんでした。
なのでautosportの人に質問を送ってみました!

テスト中は映像が制限されてるので、autosport.comやBBCがテキストライブをやってます。BBCは無料だけど、autosportは有料! ただしメールで質問を受け付けていて、コメンタリーの中で答えてくれたり、マイク・ガスコインさんなどのゲストがやってきたりします(昨日はダンブロシオもきてた!)。なので私は質問メールを書いて、もし答えてもらっても見えないと意味ないので有料会員に登録してみました。

Edd Strawさんに答えてもらっちゃったよーーーーー!!!

有料ページなのでソースを貼っても見える人と見えない人がおります。なのでかいつまんで↓に書きます(テストのコメンタリー申し込んだ人はバレンシアテストの2日め、11:26のところをみてください☆名前間違われてるけど☆)

・チームの番号が1/2(コンスト1位だった)なら31, 3/4(コンスト2位だった)なら32…というように、レースドライバーでないドライバーは31から始まる番号を割り当てられる
→なのでひゅる君はFIF1(7位)で37、パフェたんは枕(2位)で32だった。
・チームが複数のテスドラを出してくる場合は自分たちで番号を割り振る。
→たとえばFIF1が突然もう一人テスドラを出してきた場合は多分47だろう
・これはレギュレーションで細かく決まっているわけじゃなくて、経験則でそうなっている

なんてわかりやすい説明……!!!!! 上に書いた例も全部Eddさんが出してくれたものです。うわーん!
お礼のtweetをしたら、文中に「たった3ドル!」って宣伝を入れたので、EddさんにRTされてました(笑)。 follow him! @eddstrawF1
ここでも宣伝しとくか。
autosport.comのテキストライブは、冬季テスト全て+autosport有料会員1か月分がついて3ドル! 昨日は254円だった!! PayPalで簡単に払えますのでぜひおためしください。

脱線しましたけどそんなわけで、冬季テスト中のひゅる君のカーナンバーは37です!!!

ひゅる君が走った日のテストについては去年からお友達とぼちぼちやっているFULL FAT COKEというひゅる君を応援するブログに書いています。こちらもよろしくね♪

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レギュレーションについて開幕までにまとめてってみる 3 完走!!

年内にF1スポーティングレギュレーション本体は読み終えることができました!
レギュレーションページ一応完成★ひゃっほう!!

付録についてもみたかんじ変更はないので、読んでないですけど変わったところはないみたいです。(付録っていうのは、エンジンホモロゲーションとか、エントリーの申込書とか、表彰式のやり方とか、国歌はどうするとか、そういうの)
これのおかげでオフシーズンにもやることができて大変よいです。そしてとても勉強になります。2011年スポーティングレギュレーション変更点 その1って記事ではばらばらと中途半端にまとめてしまったので、頭からこの記事でもう一度書いてみたいとおもいますー。

2011年に向けてスポーティングレギュレーションが変わったところは以下の通り:

16. INCIDENTS: インシデント

16.3 ペナルティの種類が追加。タイムペナルティ、懲戒、リザルトからの除外、次イベントへの出場停止
※2010年までは、10秒停止/ドライブスルー/グリッド降格しかなかった

20. DRIVING

・ポジションを守るための複数の方向転換や、トラックの縁から故意に車両を出すこと、またはその他のアブノーマルな方向転換の禁止が明文化されて追加
・トラックの縁の白線はトラックの一部であるが、縁石はそうでない。
・青旗無視したらすぐスチュワードにちくるからね!

23. PIT LANE

・”fast lane”は幅3.5m未満かも
・プラクティスかSC中にピットレーン出口にいた人は、着いた順に出ていきなさいね
・ピットリリースするときはするぞ!ってことを見た感じからちゃんと分かるようにしなさい
・安全上の理由でピットレーン封鎖することがあるかも。その時は、修理が必要でやばいクルマしか入っちゃいけませんよ

25. SUPPLY OF TYRES IN THE CHAMPIONSHIP AND TYRE LIMITATION DURING THE EVENT

・クルマについてるタイミング測定器が、ピットレーンから出たって示したら、そのタイヤを使ったことになります
・P1とP2は3セットのドライタイヤをFIA技術委員が割り当てます
・その後8セットのドライタイヤをFIA技術委員が割り当てます
・ウエット宣言出てないレースで、レースが中止された時に2スペック使ってなかった人には30秒加算。2スペック使わないで完走した人は結果から除外するからね!

26. WEIGHING: 計量

Q1とQ2の最中にランダムで計量をやるよ
・Q3に出た人は予選終わりに計量をやるよ。計量の前にクルマを離れたい子は申告しなさい

28. SPARE CARS, ENGINES AND GEARBOXES

・ギアボックスは5レース連続で使いなさい
※2010年は4レース
・リタイアした/スタートできなかった子も5連続中はギアボックス取り換えちゃダメだお。でも技術委員がやむを得ないねって認めた場合はノーペナで取り換えていいよ
・レシオとドッグリングの1度の変更は、P2が終了する前のプラクティスの初日にギアボックス変更が必要である場合に許可される。
・2011年だけ、最終戦以外で、最初の1回目だけはペナルティなしで新しいギアボックスを使っていいよ。このギアボックスはそのレースだけで使い切る。

30. GENERAL SAFETY

・予選後のインラップとレコノサンスラップの最低ラップタイム、プラクティス初日の後にレースディレクターが決めるよ。P1またはP2のドライコンディションのベストタイムの145%が基本。
※2010年までは、プラクティス初日の前までにでした。そりゃ、走ってみないと基準タイムも何もないわな

・チームのメンバーは、予定されたP1とP3開始時間の10時間前に始まる、6時間の期間の間、サーキットに入っちゃダメ。でも4つの例外があるよ(←書いてない?)
※例えばP1が10:00AM開始だとすると、0:00から 6:00AMまではサーキットへ立ち入り禁止→そこから、夜間作業禁止!って言われてるんだと思います。だけど例えばP3が19:00開始のシンガポールとかは、9:00AMから15:00まではサーキットへ立ち入り禁止ってことだよね。メカニックとかエンジニアはきっと睡眠もずらしてるだろうからそれでいいけど、ホスピタリティどうすんのかなぁ、それはいいのかなぁ。
※8/1追記: べっつん&レッドブルがハンガリーGPにて体を張って教えてくれました! 「4回の例外」っていうのが「ジョーカー」って言われたもので、シーズン中4回は徹夜作業ができるって意味でした。

34. POST QUALIFYING PARC FERME

・夜の保管中以外のパルクフェルメ状態で外してもいいものの中にホイールナット追加
・天候変化により変更をするとき、流体総圧管を覆ってもよいし、覆いを外してもよい

35. PRESS CONFERENCES, MEDIA OPPORTUNITES AND DRIVERS PARADE

・ドライバー全員でサイン会をやること。場所と時間はプロモーターが決める
※去年までは、「ピットレーン内の割り当てられたスペースにて、プラクティス当日または前日にやれ」でした。あれ、2010年鈴鹿って…ピットレーン内じゃなかった……

36 THE GRID

・Q1に107%ルール追加。最速タイムの107%を超えたらレースに参加できないが、スチュワードがレースをスタートしていいか許可を与えるよ。その場合のグリッド順はスチュワードが決めるよ。抗議とかは一切できないから!

38. STARTING PROCEDURE

フォーメーションラップのとき、PPのグリッドを通り過ぎるまではピットレーン制限速度をまもってスタート
※2010年までは、「つっ立っている人にも十分安全な速度で走りましょう」でした

39. THE RACE

レースのリザルトを損なうチームオーダーは禁止される。
削除

40. Safety car

■SCがピットに戻った後、車両がfirst safety car line(訳注:2009年版ではLine = コントロールライン)に達するまで、オーバーテイクしていいパターンが変更になった。
・ピットに入る時は、SCを含むトラックに残っている車両をパスしてよい。
・どんな車両(SC含む)も、ピットから出るときは、他車をオーバーテイクしてよい、または他車からオーバーテイクされてよい。

■SC先導スタートでトラブった場合
↓以下追加
・この方法に遅れたドライバー、かつ、first SC lineまでにオリジナルのスタート順を再確立することができないドライバーは、ピットレーンに入らなければならない。そして、一旦全車がピットレーンの出口を通り過ぎた場合のみ、レースに復帰してよい。

42. RESUMING A RACE

レース再開のSC先導リスタートでトラブった場合。40. SCの章と同じ変更↓
・このように遅れたドライバーで、first SC lineに到達するまでにオリジナルのスタート順を再確立できない者は、38.2に定められるようにピットレーンに入り、ピットレーン出口からスタートしなければならない。

チームオーダー解禁は、きれーに章ごと削除して番号の変更だけだったので、2011年版だけ見ててちっとも出て来なくて見逃してました。年明けたら、スポーティングレギュレーションの付録と、ISC(the Codeってやつ)を見てみよっかなーと思ってます。

いやーやればできるもんですねえ、そして色々と細かいことが決まっているのねえと感心しきりでした。一回全部作っちゃえば、あとは改版を追従していけばいいので一気にらくちんになりますね。
無理して読めとは言いませんけども(つらいから)、何だかF1がもっと楽しみになってきちゃうことうけあいですので、目を通してみることをおすすめします!他にも日本語版を出している人もいらっしゃるようです。特に何年か見ている人は、ちょこっともやっとしていることが解消されてますます面白くなると思う!!
しかし本当にやり遂げた感いっぱいです。やったぜええー!!

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レギュレーションについて開幕までにまとめてってみる 2

特設レギュレーションページにて地味ーに解読を進めているワタクシなんですけども、(↑の黒いボタンから、またはこちらからどうぞ)いままでバラッバラと読んできていてよくわかんなかった部分がいくつかわかりました。

前回も書いたけど、気になっていたのは「F1チームが守らなきゃいけないレギュレーション」とは何を指すのかってこと。

2.1
チャンピオンシップに参加する全てのドライバー、コンペティター、オフィシャルは、彼ら自身、自分たちの従業員、エージェント、およびサプライヤーに代わって、International Sporting Code(the Code)の改定および附則、Formula One Technical Regulations(the Technical Regulations)、そしてこのSporting Regulationを合わせて”the Regulations”として、これらの条項を遵守する。

つまりはこのスポーティングレギュレーションとテクニカルレギュレーションに加えて、やっぱりあのISCも範囲に含まれてた。
で、ここから下の本文によく”the Regulations”とか”the Code”って出てくるんだけど、ここから下でこの語が使われた場合、

the Regulationsとはこの3つのレギュレーションのこと
the CodeとはISCのこと

を指すみたい。
この後もこの書き方はよく続いて、括弧書きで”the Line”とかって注釈された場合は、その語が使われていくようです。

やっぱ頭から読むもんだねぇ。

同様に、5.7章で

the Lineとはトラックとピットレーンを横切る単一の線、コントロールラインのこと

とあります。ピットレーンも半分に割られてそれぞれ名前がついていたよね、確か。使う色もなんだか呼び名があったような。以後このような語が出てきた場合は別項にまとめておくと読みやすいのかなー。

知らなかったこと、知りたいなと思っていたのにわからなかったことを知るのはひじょーにうれしいです。この勢いがちゃんと続けば、開幕までに読み終わりそう。

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2011年スポーティングレギュレーション変更点 その1

あの40.14が変更されてます。けどそれに対するペナルティのとこが削除されたお、いいのかお…
既に読んであるアタマから24章までと、SCの40章のみですが。。。ピンクで追記/変更されたところが、2010年版に対する変更になります。

16.3
スチュワードは、3つのペナルティのうちひとつを、インシデントに関係するドライバーに与えるかもしれない。
a) ドライブスルーペナルティ:ドライバーは、ピットレーンに入り、ピットストップを行うことなく、レースに戻らなければならない。
b) 10秒停止ペナルティ: ドライバーはピットレーンに入り、自分のピットで少なくとも10秒間停止し、レースに戻らなければならない。
c) タイムペナルティ
d) グリッド降格: ドライバーの次のイベントで、グリッドポジションをいくつか降格される。
e) 懲戒
f) リザルトからの除外
g) 次回イベントへのドライバーの出場停止

しかし、a)とb)のペナルティは、最終5ラップまでの間に課されなければならない。レース終了後は、16.4bは適用されず、a)の場合は20秒が、b)の場合は30秒が、それぞれ関係するドライバーのレースタイムに加算される。

20. ドライビング
20.1
ドライバーはクルマを単独で、エイドなしにドライブしなければならない。

20.2
他のドライバーの邪魔をしやすい操作、例えばポジションを守るための複数の方向転換や、deliberate crowding of a car beyond the edge of the track、またはその他のアブノーマルな方向転換は許されない。

20.3
ドライバーは常にトラックを使用しなければならない。疑いを回避するために、トラックのエッジを定めている白線はトラックの一部であるとみなされるが、縁石はそうではない。クルマの一部がトラックと接触していなければ、ドライバーはトラックを離れたとしてジャッジされる。クルマはドライバーが復帰するかもしれない理由のためにトラックを離れるか?しかしながら、これはそれをすることが安全であり、アドバンテージを得ることがない場合のみされるかもしれない。

20.4
レース中、(訳注:自分を)ラップダウンにしようとしている他のクルマにキャッチされたらすぐに、ドライバーは、最初の機会において速い方のドライバーにパスさせなければならない。キャッチされたドライバーが速いドライバーに抜かせなかった場合、彼が後ろのドライバーにオーバーテイクをさせなければならないことを示すため、青旗が振られながら提示される。降られている青旗を無視していると考えるドライバーは誰でもスチュワードに報告される。

23 ピットレーン
23.1

a) 不確実なことを避けるため、かつ目的を記述するため、ピットレーンは2つのレーンに分割されるだろう。ピットウォールに近い、幅3.5mに満たないかもしれない方を”fast lane”, ガレージに近い方を”inner lane”と称する。38.2章および41.5章の状況下で(複数の)クルマがピットレーンの終わりにいる場合を除き、inner laneが、クルマに作業を行える唯一のエリアである。しかしながら、ピットレーンを出ようとしているほかの車をじゃましそうである場合、fast laneで作業が実行してはいけない。

d) スタート動作においてグリッドから離れる場合を除き、クルマはチームのガレージエリアからピットレーンの終わりに向けてのみスタートする。
プラクティスセッションのスタートまたはリスタート時にピットレーン出口の前にいたクルマ、またはSC期間中にピット出口にストップすることが要求されていたクルマは、fast laneのラインに整列し、過度に遅れたクルマがいない限り、そこに着いた順に出て行かなくてはならない。

h) deの場合を除き、fast laneに器材を残してはならない。

j) ピットストップの後に、安全である場合のみクルマをリリースすることは、コンペティターの責任である。クルマの正面からみたとき、そのクルマがリリースされたとき、コンペティターは明確に確立する手段を提供しなければならない。

23.2
特別な状況下で、レースディレクターは、安全上の理由により、レース中にピットの入り口を封鎖することを要求するかもしれない。こうした時にドライバーは、修理をするための重要で全く明白な理由がある場合にのみピットレーンに入ってよい。

40.5
この時から、レースカーは必要以上にあるいはいくぶんかのスロー走行、または不規則に走行してはならない。SCが配備中の間は常に、他ドライバーまたは他の人に対する潜在的危険行為とみなされ、スチュワードに報告される。トラック上かどうか、もしくはピットの入り口、またはピットレーンであるかどうかにかかわらず、これは適用される。

40.7
全てのレースカーは減速しなければならない。そして、SCの後ろに10台ほどの間隔を開けて整列しなければならない。ドライバーの十分な減速を確実にするため、SAFETY CAR DEPLOYEDのメッセージがタイミングモニターに表示されてからは、各車が最初のSCラインをはじめて超えるまで、ドライバーはFIA ECUによる最小のタイムセットより上にいなければならない。
以下の例外を除いては、SCがピットに戻った後、クルマが最初のSCライン(訳注:2009年版ではLine = コントロールライン)に達するまで、オーバーテイクは禁止される。オーバーテイクは以下の状況の時のみ許される。
・クルマがSCから(オーバーテイクしてよいと)合図されたとき
・40.14の場合
ピットに入ったクルマは他のクルマを抜いてよい。または、SCがトラックに残って、
ピットに入る時は、SCを含むトラックに残っているクルマをパスしてよい。
first safety car lineを越えた後。
ピットから出たクルマは、2本目のSCラインを越えるまで、他のクルマを抜いてよい。
SCを含むどんなクルマも、ピットから出るときは、オーバーテイクしてよい、またはオーバーテイクされてよい。2本目のSCラインを越えるまで。

・SCがピットに戻るとき、itが最初のSCラインを越えたら、他のクルマにオーバーテイクされてよい。
※このitはSC? ラインを越えたクルマ?

・SCがピットレーンを使用している間にガレージに止まっているクルマは、オーバーテイクされてよい。
・明確なトラブルでスロー走行しているクルマ。

40.14
特定の状況下においては、レースはSCの後ろでスタートされるかもしれない。または、42.5(a)に従って再開されるかもしれない。いずれのケースも、(開始の)10分前に、SCのオレンジライトが点灯される。これはドライバーに、レースがSCの後ろでスタート(または再開)されることを通知する。同時に、これを確認するメッセージがタイミングモニターに表示される。
グリーンライトが点灯されるとき、SCは全車が続いているグリッドを離れ、10台分の車間を開けておく。(?)
レーススタートの間、フォーメーションラップは行われない。レースは、グリーンライトが点灯したら開始される。
オーバーテイクは、クルマがグリッドポジションを離れるのが遅れたとき、かつ、後方のクルマが、過度にフィールドの残りのクルマを遅らせることなく、遅れたクルマをパスすることを回避できなかった場合、1周目の間のみ許可される。
このケースでは、ドライバーはオリジナルのスタート順を再確立するためにのみ、オーバーテイクをしてもよい。
グリッドを離れるが遅れたクルマは、残りのクルマがLineを超えた後も動けなかった場合、他の動いているクルマをオーバーテイクしてはいけない。SCの車列の後ろにつかなければならない。1人以上のドライバーが影響を受ける場合、彼らは、彼らがグリッドを離れた順番で、フィールドの後ろに整列しなければならない。16.3aまたは16.3bによるペナルティは、スチュワードの意見により、1周目の間に必要以上に他のクルマをオーバーテイクしたどんなドライバーにでも課される。
この方法に遅れたドライバー、かつ、first SC lineまでにオリジナルのスタート順を再確立することができないドライバーは、ピットレーンに入らなければならない。そして、一旦全車がピットレーンの出口を通り過ぎた場合のみ、レースに復帰してよい。

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