What KIMI is really like

GP InternationalのAlan Permaneさんとスレイドさんへのインタビュー記事です。無料でネットにあがってるところだけ。スレイドさんの妙に壮大な分析がちょっと面白いです。

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What KIMI is really like

GP International issue April
GPI: キミに会ってみて最初の印象はどんなものでしたか。特にあなた方がもっていたであろう先入観を考慮すると。
MS: (キミに初めて会ったのは)2001年の年末、クリスマスの少し前の頃だ。勿論私達は彼の華々しい登場に気付いたよ。モックアップが準備されているところに私が歩いて入っていくと、とても若く見えるブロンドの口数が少ない子が立っていた。でも、彼のことを知っていくうちに、このスポーツとドライビングに対する態度という観点では、彼はとても成熟していると気が付いたんだ。傍から見える姿はその下にいる人を偽ってみせている。彼は厳格で公平なものからできているようだったし、何年もF1をやっていたかのように知識があることもすぐにわかった。彼をしっかりと教育する必要はなかった。本当だ。
AP: 先入観を持たないようにするというのは難しいことだった。少しも持たないようにしようと気をつけたが、彼は話すのが好きではない、打ち解けない人物だというような話は聞こえてくる。しかし、技術的な面では、それは真実からは遠いと言わなくてはならないだろう。去年の1月にR30とデモラン用のタイヤでバレンシアを走ったときのことを私はよく覚えているんだ、素晴らしかった。私達のチームだけで、天候もよく、とてもリラックスした雰囲気で、ピレリの初めての感触を彼に味わってもらった。デモラン用のタイヤは実物とは大きく違っていてデグラデーションが激しかったけれども。それに、(2010年から給油が禁止されたので)重い燃料を積んで走るのも初めてだった。よって、彼にとっては大きな二つの違いがあったんだ。彼のフィードバックや要求は素晴らしくよかったよ。

GPI: 組織化されたマクラーレンやフェラーリを経てきたキミは、ロータスが完璧にフィットしているのでしょうか?
MS: 完璧に合っているかどうかはわからないが、ここ(ロータス)では彼の時間を多く求めないという事実、それが彼が好んでいることだと私は思うよ! でも、それ以上に彼が喜んでいるのは、チーム全体が本物のレース人で占められていて、他のことは二の次にして一生懸命仕事をしているところだと思う。私に何が言えるかな、慎重にならなければ! やりたいと望むことと、実際に起こることのリンクがよりダイレクトだと言えるだろう。その観点では(ロータスは)よりシャープだ。
AP: 正直なところ、よくわからない。彼がメディア対応の仕事を楽しんでいないことは明白だが、それは全チームがやらなければならない。我々も含めて。技術的な面では(フェラーリともマクラーレンとも)かなり似通っているだろうが、マーケティング的な面では、特にマクラーレンでのことを想像すると、ここでの仕事よりもすさまじいだろうね。

GPI: サーキットへ来てただ速く走ればよかった70年代や80年代の方を彼は好むだろうと思いますか?
MS: よくわからないが、人がそう考えてしまう理由はわかるよ。しかし彼が大切にしているのは一生懸命取り組んで速く走ること、ドライビングなんだ。それが最優先である環境には彼は合うと思う。
AP: おそらく。彼は非常に気楽で、それは素敵でもあり、時にはそれが少しフラストレーションになるときもある。テスト中、ドライブする時間の5分前にロックアップしてしまったときや、シートが合わないときのように。しかしキミを雇うなら、こういう類のことは受け入れて、彼がうまくやってくれるようにするんだ。よくない面は少なく、いい面は多い。

GPI: インタビューでは最小限のことしか話しませんが、彼は最も人気があるドライバーのひとりのようですね…
MS: 時代の精神に合う要素があると思う。人々はビジネスや政治、巨大な組織に関わるものに疑いをもつようになっている。そして彼はそれら全てに対するアンチテーゼだ。人は、彼がリフレッシュする変化だと考えている。彼はパッケージ化されてはいない。これがある類の人に対して訴えかけるのだろう。そしてそのような人々というのは自分の意見を声に出して言う傾向にある。彼はそんなニッチなマーケットに合っているのだと思う。彼がそうなろうとしているとは思わない。彼は自然にそんな風にやっていて、それが人々を惹きつけて離さないんだ。他人とは違う存在がいるのは、F1にとってはとてもいいことだと私は思う。全員がキミのようだったら、もちろんとても難しいことだろうけど…特別なことではないだろう。感銘を受けていない(不満な)ときそれを口にするのを恐れない、そして地に足の着いた人間がいるのはみんなにとってよいことだ。
AP: 彼が多くを語らないことと、ちょっと謎めいた人間であることが理由ではないかと思う。人々は彼についてもっと知りたいと思うんだ。私は単に、彼はプレスや外野と話すのが好きではないのだと思う。彼がシャイだとは言わない。この類のことをしない方が好きなだけだと思うよ。多くのメディア対応をすることを避けるひとつの方法は、彼がやっているようにすることだ。そうすればおそらく、人は多くを期待しないようになり、うんざりさせられることも減るだろう。

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