ハンガリーGP Preview: PARADISE CITY

In Numbers: BUDAPEST
3.1G: T11, 2.6秒で最大のGフォース
21%: 1ラップ中のブレーキング
36%: 1ラップ中の直線区間
56%: 1ラップ中のフルスロットル部分
59回: 1ラップあたりのギアチェンジ回数
80km/h: エイペックススピードの最低速度
220km/h: T10, エイペックススピードの最高速度
300km/h: トップスピード
500m: スタートラインから1コーナーまでの距離
660m: フルスロットルの最長区間, ホームストレート

KIMI RÄIKKÖNEN: “LET’S SEE WHAT WE CAN DO IN THE SECOND HALF OF THE SEASON…” [Q&A]
Q: ドライバーズランキングの4位に浮上し、トップドライバー達とのギャップはほんの小さなものです。ここからどこまで行けると思いますか?
KR: もし、シーズン中間点で4位にいるかもしれないと1月に聞かれていたら、僕はとても喜んだだろうと思う。悪くない位置だけど、もっとポイントを重ねられるクルマを持っていると思っている。僕は勝ちたいし、チーム全体がそれを実現させるためにハードにプッシュしている。シーズン後半で僕達に何ができるか、見てみよう…

Q: ハンガリーへ向かうのはどんな気持ちですか?
KR: ハンガリーへ行くのはいつもいい気分だ。サーキットは難しすぎるというわけではないけどとてもチャレンジングだ。それにハンガリーは夏休み前の最後のレースだし、シーズン前半戦を終えるには素晴らしい街だよ。夏休みをとって、最終戦に向けて、シーズンの重要なパートに向けて、バッテリーをリチャージするのはいつだっていい。

Q: ハンガロリンクでの自分の過去の成績をどう評価しますか?
KR: ハンガリーでは1回優勝していて、2位が3回ある。とても暑くて、多くを求められるレースだ。ハンガロリンクで苦しまない時というのは、勝った時だけだ。今回は苦しめられないことを祈ってるよ。

Q: ドイツの表彰台ポジションを受け取って満足していますか?
KR: 3位のポイントを獲得できたのはよかったけど、コース上で記録したかった。スタートした場所から、僕達はホッケンハイムでベストを尽くしたと思う。たぶん、ウエットの予選であと少しペースを見つけられたら、もっと前からスタートして、トラフィックを避けて、リーダーに対してプッシュできていただろう。でもそれはそれだ。もちろん僕達はもっといい結果を望んでいたけど、クルマはレースを通してよかったし、チームにとっていいポイントを獲得した。だから、ブダペストにポジティヴな気持ちを持ってこられたよ。

Q: ハンガリーGPでのチームの可能性をどのように判断しますか?
KR: チームはクルマの開発を一生懸命に頑張っている。ハンガリーではコンペティティヴなはずだと僕達は自信を持っている。ハンガロリンクではいつもは暑い週末になるし、それは僕達が夏中ずっと期待していたことだ。勝てずにレースを終えてメディア対応をするのは、全然ゆかいなことじゃない。僕は勝つことが大好きだ、何で勝てなかったのかを説明することじゃなくて。求めているリザルトを手に入れられることを願ってる。

Q: ハンガリー特有のチャレンジはどういったものですか?
KR: とても低速で曲がりくねったトラックだから、速いラップを刻むには2つ重要なことがある。いいターンインと、いいトラクションだ。この二つが備わっていれば、あそこでコンペティティヴなクルマを手にしているってことだ。

Q: ハンガロリンクはタイトでツイスティです。予選の重要性はどうでしょう?
KR: オーバーテイクがとても難しい場所のひとつだ。もちろん予選でフロントに行くことが必要だし、汚れた側を避けられたら理想的だ。これまで僕達は予選でベストだったとはいえないけど、暑いレースではよかったし、異なった戦略を生かして走ることもできている。予選でフロントを手に入れられなくても世界の終わりってわけじゃないけど、レースがイージーになるわけでもない。どうなるか見てみよう。

Q: ハンガリーGPはあなたの国の人がたくさん参加するので、時にはフィンランドのグランプリとして知られています。あなたにとってどんな意味がありますか?
KR: 青と白のフラッグが旗めいているのを見るのはいつも嬉しい。僕達フィンランド人ドライバーにとってはホームレースに一番近いものだし、毎年たくさんのフィンランド人が来てくれる。彼らと一緒に優勝を祝えたらいいね。

TITLES, TIME OFF AND TUMBLES – IT CAN ONLY BE KIMI… [Q&A]
Q: 自分の視点から見てE20の進化はどうでしょうか? 今シーズン前半のウィナーだという風に話している人もいますが…
KR: まあ、一度も勝っていないんだからまだウィナーじゃない。僕達はいいパッケージを手にしているけど、全てのレースで、あらゆるコンディションにおいて、このクルマの力を全て引き出せてはいない。それを起こすのは僕達にかかっている。とても満足してはいるけれど、もちろんもっとうまくやりたいって望んでいる。僕達は今年、レースに勝ちたいと思っている。これまでのところそれは実現できていないけど、そうなることを願ってる。簡単にはいかないだろうし、僕達もそれをわかってる。前進させていくことと、自分達がやったあらゆることから学ぶこと、これを僕達は続けていく。シーズン後半戦で僕達が何をやれるか、見てみよう。

Q: 両方のチャンピオンシップで、今年はどんなことが実現可能だと思いますか?
KR: 一年の終わりに教えるよ! 僕達は常に、そのときの最大限の力を出そうとトライしているけど、最後に僕達が行き着く場所がどこかは僕にはわからない。いま、僕達はとてもうまくやっている – たぶん、ほとんどの人が今年の始めに予測したよりも。でも、僕達はまだ前進の努力を続けている。いまはコンストラクターズの4位につけていて、トップ3争いをしている。僕もドライバーズスタンディングで4位にいるけど、レースごとに変わっていく。僕の視点からいくと、僕はチームを助けるために自分ができるかぎり多くのポイントをとってくることだけトライしている。チームはできるだけ高いポジションへ行きたいし、僕も両方のチャンピオンシップでできるだけいい順位へ行きたい。この二つは互いにいい影響を与え合っていて、僕達はみんな同じ目標へ向けて頑張っている。

Q: チームがこれから強化する部分としては予選がハイライトです。この部分について前進は見られましたか?
KR: 前回は、雨のときを除くと、週末を通していいスピードがあった。何らかの理由で、ウェットコンディションでは全くもってグリップが無かった。シルバーストンでは同じような状況でもクルマはよかったんだけど。そのせいでいいポジションは獲得できなかった。もしドライだったら、セットアップの観点からみると、僕達はクルマのペースを見つけられたんじゃないかと思う。だからここでは、先週よりもうまくやれることを期待している。

Q: F1から離れていた2年間のことは、今シーズンのあなたのパフォーマンスに何か影響を与えていますか?
KR: 僕は2年間離れていて、もちろんF1とは違うことをやってた。でも、もしこの2年をF1で過ごしていても、(いまのパフォーマンスと)そう多くは変わっていなかっただろうと思う。(F1の)何もかもに再び完全に慣れるには、いくつかのプラクティスセッション、何レースかの時間がかかったかもしれないけど、まあそんなところだよ。もちろん今までと違うチームに参加したわけだから、ここのみんなのことを知るにも、僕の望む通りにやることにも、少し時間がかかった。でも僕達はうまくやれていると思うし、難しすぎることは何も無かったよ。

Q: あと1つだけ、これをどうしても聞かなければなりません。ホッケンハイムから帰るときに何がありましたか? 写真が出回ってますが…
KR: コケそうになった。危なかったよ! (I almost fell down. It was a close one!)

FIA Thursday press conference – Hungary
Q: 最近はパワステの話題をあまり聞きませんが、あなたとチームはこの点について前進したのですか? そして以前は、パワステのせいでうまくやれないと感じていたことがありましたか?(Peter Farkas – Auto-Motor)
KR: このことについて話す意味はないと思う。僕達が何か言うと、メディアはそれを元に大きい話を書きたてるんだ。僕がいつも言っているように、完璧じゃないけど – まだね – 最初の頃に比べると大きく前進した。でも改善の余地はまだある。レースをするにはOKだ、望んだ通り正確に調整することができれば、コンマ5秒とか1秒とか速くなれるっていうような程度(の不満)じゃない。そしてこれは…(前よりも)いいものでドライブしているということも分かっているし、まだ改善できるところがあるってことも分かってる。この点について作業を進めているけど、かんたんなことではないんだ。だからこのエリアについて僕達はまだ取り組まなければならないことがあるけど、いつかの時点で、望んだ通りのものを作れることを期待してる。

Q: キミとフェルナンドに。レッドブルは今週末から新しいエンジンマップルールに従うことになりました。レッドブルは苦戦すると思いますか?(Gabor Joo – Index)
FA: レッドブルに聞けばいい質問じゃないかと思うけど。
KR: 彼らがやってることを知らないから、見てみないとわからない。
(この場面をみました、ふたりで顔を見合わせて大変かわゆかったです)

Q: フェルナンド以外の全員に。今年はフェルナンドが有力だと思う?(Harry Kiner – ARA Radio)
KK: チャンピオンシップ? フェルナンドは今シーズン最も強力なドライバーだと思う。彼が本当に強いってことを僕達は見ている。僕は、彼がやると思う。
HK: フェルナンドがベストポジションにいるのは明白だけど、いまの段階で言い切るには接近戦すぎると思うよ。エキサイティングなシーズン終盤になると思う。チームやドライバーだけじゃなくて、ファンのみんなにとってもね。
KR: フェルナンドは今の時点で明らかにベストポジションにいるけど、彼自身が話しているように、1回か2回だめなレースがあって、その時に他の誰かがうまくやれば、状況はすばやく変わってしまう。このことを考えるには多すぎるくらい、まだ何レースもあるんだ。最終戦が終わったとき、何が起こるかを見ることになるだろう。

Q: 全員に。オリンピックを見る予定?(Harry Kiner – ARA Radio)
KK: たぶん少しは試合を見るだろうけど、オリンピック大好きってわけじゃないから、結果を見るだけになると思う。
HK: オリンピックの試合、もちろんイエスだよ。できるかぎり見ようと思ってる。フィンランドの陸上選手が出るしね。僕が一番楽しみなのは男子の槍投げかな。いまはランキングに有力な(フィンランドの)選手はいないけど、彼らの肉体的なタイミングと準備がよければ、メダルを取れるかもしれない。そうなったら最高だな。
KR: オリンピックを見そびれるってことは難しいと思う。たとえそうしたいと思っていたとしても。TVでちょっと見るだろうけど、普段から自分がチェックしてる競技ってわけでもないから。もちろんTVで何かしら流れてるだろうから、そうしたら見るよ。
(キミたんは冬季競技のが好きだもんね! スノーボードにアイスホッケー!)
FA: できる限り見るつもりだけど、もちろん僕達は休暇中だから、もしビーチに行ってたりしたら、テレビでスポーツを見るために走ってったりしない。夕方のニュースでリプレイを見るとかするね。

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