FIA post-race press conference- Brazil

2007年にタイミングを逸して出しそびれたキミの優勝決定時のプレカン。去年も一昨年も出せなかったんですが(メンバー的に…)今年なら…!と思ったので出してみましたん。
べっつんの大コーフンと比べると、やっぱキミって落ち着いてるなぁと思った。それでもだいぶうれしそうだけど!

FIA post-race press conference – Brazil
Q: 今年タイトルを獲るチャンスは本当に少ないとあなたが言ったのはそんなに前のことではありませんでしたが、今日それは不思議なことに叶ったようですね?
KR: 自分がそれを言った記憶はないけど。たぶん他の誰かが言ってたんじゃないかな。だけど、確かに僕達はシーズンのいくつかの時点で強力なポジションにはいなかった。でも僕達は、自分達がリカバーできる、他のチームよりいい仕事ができるといつも信じていた。つらい時でさえ、みんなが団結していて諦めなかった。ギャップを縮めて前進し、タイトルを獲得できたことは、長い道のりではあったけれどとてもよかった。コンストラクターズタイトルだけではなく、ドライバーズタイトルまで。チームにお礼を言いたい。彼らは今日だけではなく一年中素晴らしい仕事をしてくれた。僕が言ったように、問題があって難しい時期も過ごした。だけど、僕達はいつも懸命に働き、状況を改善した。パーフェクトなチームワークだったと僕は思う。フェリペもいつも助けてくれた。彼とは激しい戦いをしたけど、彼がアンハッピーにも得点できなくてタイトル争いを続けられなくなったら、大きな手助けもしてくれた。そしてスポンサーも僕達にとって大きなボーナスだった。チームはとてもいい関係にあり、彼らは僕達のために素晴らしい仕事をしてくれた。新しいレギュレーションに対応する燃料や他の全てのことを改善してくれた。もちろん僕は今日、そしてたぶん来月も楽しむつもりだけど、とても幸せだ。

Q: しかし、あなたにとっては美しいまでにクリーンなレースでした。チームにとってももちろん素晴らしいレース。フェリペに続いてルイス・ハミルトンを1コーナーで抜き、セカンドフェーズでトップに出ました。
KR: 実際、本当にいいスタートができた。フェリペとサイドバイサイドになったけど、お互いに対してハードすぎるレースをするつもりはなかったし、大切なことはハミルトンを抜くことだった。彼はコースオフしたんだと思うけど、コーナーでミラーに彼が映り、(その時)僕はチャンスがあるかもしれないと思った。2台ともとてもいいスピードがあった。僕達はただ楽に走って、タイヤとクルマを温存した。もし望めば、もっと速く走れた。チームの完璧なチームワークはすごい成果を挙げた。このレースだけではなくて一年中。だからみんなに感謝したい。

Q: あなたはアイスマンとして知られていますが、レースの終盤におそらくあなたのチームが「キミ、ポジションをキープしろ、ワールドチャンピオンになれる」と言っていたのではないですか?どう思いましたか?
KR: 100%の確信はしていなかった。ルイスの前にいたメンバーの誰かがストップする必要があるか分からなかったし。僕がレースをフィニッシュした時彼は7位だったけど、まだフィニッシュしていない人がいたから100%は確信がもてなかった。ただ僕は待っていて、とうとうタイトルを獲ったと聞くまでにはすごく長い時間がかかった。素晴らしかったよ。最近の何レースかの後では、アップダウンがあって、難しいポジションでもいいポイントを獲得していたから、みんなの素晴らしい仕事によっていい形でシーズンを終えられてとても嬉しい。素晴らしい一日になったよ。

Q: フェルナンド、マクラーレンは2レース目から最後のレースまでWDCをリードしていたのに、実現しませんでしたね。あなたはいいスタートでルイス・ハミルトンを1コーナーでかわしましたが、フェラーリのペースについていけませんでした。
FA: まず、キミ、おめでとう。何度も言ってきたけど、最後のレースで一番ポイントを獲得した人がチャンピオンシップに相応しい。今回も、キミは素晴らしい仕事をしたと思う。彼がいったように、みんなにアップダウンがあったが、今、最後の日を迎えて、彼はタイトルに値すると思う。だから彼を祝福するよ。レース自体は、非常に難しいものになるとわかっていた。僕はルイスより4点か5点多く獲得しなければなかっただけでなく、ルイスにトラブルがあり、フェラーリは1-2フィニッシュできる、そして自分にとってそれは十分でないとわかっていた。だからスタートでトライしたんだ。いいスタートで3位につけたけど、あなたが言ったようにフェラーリのペースについていくことは不可能で、彼らに何かが起こるのを待っているしかなかった。

Q: 彼らがあなたより速かったのはどこですか?
FA: わからない。最初の2,3ラップでは彼らのペースについていくことができたから、3周目あたりでは僕はとても楽観的に考えていた。ペースがそのくらいだと望んでいたから。最初の何ラップか、彼らはタイヤのことを考えていたんだろう。彼らがプッシュし始めた時、僕はペースを上げていくことができなかった。中国と同じだった。でも何が起こるかわからないから、ペースをキープして3番手につけ、フェラーリのどちらかにトラブルか何かが起こって2番手になれるのを願った。だけど最後まで何も起きなかった。僕にできることは何もなかった。

Q: フェルナンド、あなたは2回タイトルを獲得していますが、マクラーレンとの大変な一年でした。マクラーレンと過ごした1年と彼らがあなたに対してしてくれた仕事についてどう思いますか?
FA: 終わりを迎えて、アップダウンがあったと思う。いい瞬間も悪い瞬間もあった。あなたが言ったように、今年はチームといくつか問題があったし、これは秘密でも何でもない。だけど最後には、一緒にできる限りハードに仕事をしようとしたし、最後のレースまでタイトル争いをしながら辿り着いた。WDCでも1点差の3番手でフィニッシュした。タフなシーズンだったとはいえ、ファンタスティックな、とてもコンペティティヴなクルマを手にしていたのだと思うし、チームには素晴らしいスポンサーもいてくれたと思う。4勝を挙げ、素晴らしい思い出ができた、よいシーズンだったと思う。

Q: キミ、今は間違いなく思いに耽り始めていますね?15勝目のこと、おそらくフィンランドから始まったあなたのキャリアを振り返ってのこと、ここまで辿り着くのに苦労したこと、ワールドチャンピオンシップを勝ち取った意味について。
KR: 言葉にするのはとても難しいと思うけど、もちろん、レースを始めるのに最高の場所とは言えないだろうね。僕は何もないところから来た。だけど、家族はいつだってたくさん努力してくれたし、友達、親戚、それに最初の頃のスポンサーが、ここまで来るのに僕達を支えてくれた。すごく前のことだけど。自分の後ろに素晴らしい人たちがいてくれた。ここで僕を助けてくれた素晴らしいマネージャーたち、タイトルに何度か手が届きそうだった頃のチーム。だけど、本当に正しい瞬間にそこにいることはできなかった。今年も、タイトルはまた僕から離れていきそうだった。だけど僕達には素晴らしいチームがあった。みんなが団結し、自分達をただ信じて働いた。たぶん、僕達について(タイトルの可能性を)考えていた人はいなかったと思う。だけど僕達にはまだチャンスがあるとわかっていたんだ。僕はチームに感謝しなくちゃいけない。僕はチームを愛している。すごくいい時間をチームと過ごせた。いまは去年よりF1をもっと楽しんでいるよ。今年は、他のどんな年よりもすごくいい感覚があったんだ。僕を助けてくれた全ての人々に感謝する。キャリアの中では確かにつらい時があった。だけど、それは普通のことだ。これが、僕がいつも欲しかったもので、いま僕が手に入れたもの。この後に来るものは何だってプラスになる。来年もこれを繰り返せるよう、トライするつもりだ。難しくなりそうだけど、僕達がどうやれるか、みてみよう。

PRESS CONFERENCE
Q: おめでとう、キミ。シーズンの初めにこれはイメージできた?今朝は?
KR: シーズンの初めはよかっただろ! 同じポジションでフィニッシュできてよかったよ。だけどもちろん、難しい時期もあった。信頼性の問題があって、たくさんのポイントを失った。ある時点では、これ以上僕達はチャンピオンシップを争えないと言われていた。でも僕達は、彼らにそれが間違っていたと証明した。カムバックすることができたし、最後にはとても強くなって戻ってこられた。全ての人々から、フェリペ、そしてチームのみんなからの素晴らしいチームワークで。だからとてもいいシーズンだったよ。

Q: サーキットへ今朝来た時の気持ちはどんなものだった?
KR: 僕にとっては、他のレースと似たようなものだった。僕が勝てると言った人も何人かいたけど、僕は、彼らの言うことを本当に真面目には受け取らなかった。今日僕達が勝つにはとてもたくさんのことが必要だったけど、そのすべてが本当に、1周目に起こった。いいスタートをきめて、特定の物事が僕達の方向に動いた。その後、僕達のクルマはとてもよかった。期待するペースを保てたし、1-2のポジションをただ確実にすることに努めて、残りのことが僕達にとっていい方向に進むのを願ったんだ。

Q: スタートでルイスを抜くことが肝心だったのでは。
KR: その通りだ。スタートで彼を抜くことを期待していた。今年の3つ目か4つ目のレースから、僕達にはすごくいいスタートシステムがあった。僕はほとんどトップを手にしかけたけど、僕とフェリペの間で大きすぎるリスクはとりたくなかった。一番重要なことは前のルイスを抜くことで、それはうまくいった。それからは、僕達ができるベストを尽くすだけだった。

Q: フェラーリのペースは驚異的でしたね。
KR: ああ、だけど、もしもう少し速く走りたければ、多分1秒くらい速くできたと思う。ペースは常によかった。クルマは素晴らしく、最後までもつかは若干の疑問があったけど、僕達にとってはタイヤもよく機能していた。

Q: もちろん、フェリペが2回目のストップに入ってからのあなたのペースも。何ラップかは更に伸びていましたね。
KR: もちろん、イエス。その時が正念場だった。でも僕が言ったように、それは僕達が計画しておいたことだった。チームとして何をしたいかを分かっていた。その明確なヴィジョンをもっていたので、互いに対してハードにはレースをしなかった。チーム、そしてフェリペには大きく感謝したい。これが、僕達が必要だったことで、成し遂げたことだ。

Q: スローダウンラップでは何を叫んでいたのですか?
KR: そんなに叫んではいなかった、ただチームに感謝して、僕達が勝ったのかそうでないのか、確認できるのを待っていた。すごく素晴らしい気持ちだった。すごく長い年月がかかった……2回、すごく近付いて、だけど決して手に入らなくて。今年も同じようになるように思えた。だけど僕達はいい仕事をしてカムバックして、最後には僕達はやり遂げたんだ。もちろん、ルイスにとっては残念だと思う。1年中戦ってきて、それを失ったら、いい気持ちではないよ。また挑戦できるまで、すごく長い。先のことはわからないんだ。時がきたら、それを獲得しようとトライするし、今年は僕達にうまくいったってこと。接近していたけど、こうなるべきだったことで、最後には僕達が勝った。

Q: ワンポイントで言うと…
KR: 僕は、何年か前には2ポイント差で負けた。今回はラッキーなことに、僕達が正しい側にいた。でもみんなにとって素晴らしい年だったと僕は思う。もちろん、チームとドライバーの間の状況で色んなことが言われていたけれど、それはみんなにとってよりエキサイティングになっただけだと思う。時々はスポーツにとっていいことだし、より楽しくなると思う。

QUESTIONS FROM THE FLOOR
Q: キミ、私は素晴らしい気持ちだし、君もとてもそうだろうと思う。マーカスがWRCのタイトルを獲ったとしても、それよりいい気分だろう?(Heikki Kulta, Turun Sanomat)
KR: 彼(マーカス)にとっても、フィンランドにとってもいいだろうけど、僕の生活は何ひとつ変わらないよ。もし彼が勝ったら僕は嬉しいけど、彼にとってはハードだろうね。だけど僕は自分の勝利をワールドチャンピオンとして楽しもうと思う。だから他のレースで何が起こるかは見てみないとね。今はそんなにこれに興味はないな。

Q: レースの間、ルイスとフェルナンドのポジションについてチームはどのくらい連絡してきた?君はレースの最中、ポイントについて考えた?(Juha Paatalo, Financial Times Germany)
KR: 実は、1周目でルイスがコースオフしたとき、3コーナーで、フェルナンドが彼をパスしたのを見たと思う。そして4コーナーでルイスがコースオフした。それで、その時点では彼はポディウムへのチャンスを損ねたと知った。だけどチームは彼の問題と起こったことについて伝えてきた。その時点から、僕達が多くのレースで手にしてきたものよりもいいチャンスがあると知ったんだ。もちろん、僕の背後で起きたことを知っていたけど、自分達のレースを確実にやる必要があるのも、1-2フィニッシュをする必要があるのも分かっていた。僕達次第のことではなかった、ただ起こっていったことだったから、肝心なことはただ集中することだった。

Q: フェルナンド、オープニングラップで何が起きたか君から聞いていなかったね? (MC)
FA: キミと同じようにとてもいいスタートを決めて、僕達は1コーナーでルイスにすごく近付いた。キミは彼を何とかオーバーテイクし、僕達(ハミルトンとアロンソ)は2コーナーでサイドバイサイドになって、僕は彼をそこでオーバーテイクした。でも彼はロングストレートで(アロンソの)スリップストリームに入ったから、僕は自分のポジションを守った。彼はアウトサイドでブレーキが遅すぎたんだと思う。その後、ハミルトンP18のピットボードを見て、無線で何が起こったのか聞いた。チームは、彼にあの後ギアボックスの問題が出たと言った。そこからは、僕のゴールは2台のフェラーリを抜くことだったけど、可能なことではなかった。

Q: フェラーリのふたりに。スパイゲートの後、最終的なリザルトに何か妥当性のようなものが働いたと思う?(Livio Oricchio, O Estado de Sao Paulo)
KR: そう思う、たぶん、イエス。言い表すのはすごく難しいな。複雑な状況だ。いまはこれが決定されていることだと思うし、もう忘れるべきだと思う。これ以上そのことについて考える意味はない。これはレーシングとはかけ離れた話だから、いいことではないよ。残念だけど、今年の大きな出来事だった。将来再び起こらないといいけどね。
FM: 僕達にとってのもうひとつの勝利だと思う。シーズン中、たくさんのことを巻き込んでた大きな話だった。ネガティヴなことがたくさんあった。だから、僕達がトラック上で勝って問題を打破したことはとてもポジティヴだし、チームにとっては素晴らしい気持ちだ。

Q: キミ、チャンピオンとしての気持ちを教えて。今夜はサンバを踊る?(Timo Kunnari, Iltalehti)
KR: 僕はダンスについて知らないから。踊るようなコンディションじゃなくなると思うし。今夜何が起こるか-見てみよう。もちろんビッグなパーティをするよ、今夜だけじゃなく来週もね。レースの後は本当に素晴らしい気持ちだ。でも、長いシーズンだったし、長年の(努力の)後フェラーリに来て初めての年で、自分達がとうとうやり遂げたってことを理解するのは難しいな。すごく遠いようにみえたから、ワールドチャンピオンになるということは僕達の考えにはなかった。だけど僕達はカムバックして、勝ち取ったんだ。だから、これが本当に起こったことだって信じるのはなかなか難しいよ。素晴らしい気持ちだけど、本当に実感を得られるには少し時間がかかりそうだ。

Q: キミ、アンラッキーなドライバーと君は呼ばれてきたけど、今日はすごくたくさんのラッキーが起こってタイトルを獲ったね?(Valeria Zukeran, O Estado De Sao Paulo)
KR: 知らない。僕は、自分が本当にアンラッキーだと言ったことはない。僕は、運というものをそれほど強く信じてはいない-ハードワークと、時々ミスしたり、トラブルがあったり、そういうものに左右される。だけど今日は他のことからの助けが必要だった、そしてそれは僕達にとっていい方向に作用した。今年は、リードしているときにレースで難しい瞬間があったり、何かがうまくいかなかったこともあった。でも今日は、全てがうまくいき、僕達にとって美しいまでに作用した。これが幸運とかそういうものであるかどうかわからないけど、僕が勝ったんだ。よかった、そして肝心なことだ。

Q: 以前にフェラーリとの最初のシーズンでタイトルを獲ったのは、(ファン・マヌエル・)ファンジオだけだ。この偉大なチャンピオンを比べてどんな気持ち?そして、5年間を共に過ごしたマクラーレンが最後のレースで打ち負かされるのを見た気分は?(Andrea Cremonesi, La Gazzetta dello Sport)
KR: 前に言ったけど、僕はチームと過ごすあらゆる瞬間を楽しんだよ。いくつか理由があるけど、ここ何年かよりも今年はF1がすごく楽しい。ドライビングのせいじゃない、他の理由でだけど。フェラーリとタイトルを獲れたことはもっと嬉しい。特に、チームとの最初の年がすばらしい年になったこと-困難なことを克服して、素晴らしいビッグ・ファミリー、一緒に働く素晴らしい人達が得られた。他のどんなチームよりも一緒に勝ちたかったチームだ。

Q: キミ、チャンピオンになったことで「大使」として増えるだろうメディアの要求にはどう対処するつもり?(Dan Knutson, National Speed Sport News)
KR: もちろん、(メディアに)出る機会は増えるだろうけど、僕の生活がすっかり変わってしまうわけではないだろう。人は僕を今までと違う風に見るだろうし、僕とか周りのことについてもっと話を作るようになるだろうけど、自分自身を変えるつもりはない。以前にそうしたこともないし、将来何が起こるかなんてわからない。何をするにしても、僕はもっと慎重にならなければならないだろう。どうなるかみてみよう。フェルナンドに聞いてみた方がいいんじゃない?彼は以前に勝っているし、彼がすごく変わったか、そうでないかを話せるよ。僕はそれについては心配しないつもりだし、自分がしたいこととして、自分の人生を送るつもり。それだけだよ。

Q: キミ、6つの優勝の中でどれがベスト?(Heikki Kulta, Turun Sanomat)
KR: どれがベストか言うのは難しいな。もちろんこれ(ブラジル)が一番大切。チームの1-2フィニッシュでタイトルを獲得したわけだから。もし一番重要だったレースを探しているなら…OK、全てのレース、全ての優勝が大切。だけどこれ(ブラジル)は全てを決定したレースだから、ベストだと言おう。優勝したレースを比較するのは難しい。(それ以外の)レースに勝った時もいいけど、このブラジルはタイトルを獲ったレースで、ただの1レースじゃないからね。

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