FIA post-race press conference- Abu Dhabi

バラクラバのMonzaの文字、キミのこと、などなど。プレカンめちゃくちゃ長いの、ちょうびっくりした。ハミルトンバトンさん単独部分はカットしました…
べっつん、激しく長文乙すぎて(しゃべってる途中に自分でもわけわかんなくなったとみた)、何がなんだかさっぱりな日本語もありますが! それは私のせいでもあるがべっつんのせいでもあると思う!

Anyway, おめでとーーー!!!

FIA post-race press conference- Abu Dhabi
TV UNILATERALS
Q: セバスチャン、今年はチャンピオンシップを1度しかリードしていなくて、そして今日この結果になりましたね。
SV: ちょっと、言葉にできないよ。僕がこの瞬間に何を言うか、あなた(質問者)が想定していることもわからない。僕自身にとって、チームのみんなにとって、肉体的、そして特に精神的に、信じられないくらいタフなシーズンだった。僕達は自分自身と、チームとクルマを常に信じ続け、僕は自分自身を信じ続けた。今日は本当に特別な日だった。今朝は、起きて、何も考えないようにしよう、他の人とコンタクトしすぎないしようと思った。自分自身のことだけをやろうとした。僕ができる唯一のことは、このレースに勝って、自分のベストを尽くすことだけだとわかっていた。あなたが言ったように、チャンピオンシップをリードしたのは一度だけだ。それが重要なときにできた。言葉がでないよ。クルマはものすごかった。スタートが重要だった。ルイスととてもタイトだったし、1stスティントで少しぐれイニングがあって、ルイスが少し接近していた。でも、その後クルマは安定してきた。そこからは、夢だった。僕達全員にとってこれはよかったと思う。自分達をクールダウンさせたし、ルイスがロバート・クビサの後ろにピットアウトして捕まっていたから、僕はギャップを作ることができた。実は、チェッカーフラッグを受けるまで、僕は何も知らなかったんだ。最後の10ラップ、僕のレースエンジニアが毎周何かアドバイスをしたり、クルマをフィニッシュさせるのを何とかして助けようとしてくるから、不思議だった。この男(this guy, エンジニアのロッキー)は何でナーバスなんだろう、すごくいいポジションにいるに違いないと思ってた。それから、フィニッシュラインを通過して、彼は無線で静かに「いい感じだ、けど他のクルマがフィニッシュするのを待たなければならない」といった。僕は「彼は何を言ってるんだろう」と思った。スクリーンを見ていなかったから。気が散るようなことは一切見たくなくて、ただ自分自身に集中したかった。そしたら、彼がまた無線に出て、タイトルを獲った!って叫んだ。ええと、その、わかんないけど…たくさんの人達にありがとうって言わなくちゃならない。僕はきっと、忘れちゃうだろうけど…まず最初にチームに。レーストラックにいる全てのみんなに。僕のメカニック達、僕だけのじゃなく、チームのメカニックのみんなも。エンジニアのみんな。ものすごく強力な-ごめんね、僕が長くしちゃったけれど-多くの人達が協力して一緒に働いてくれた。ミルトンキーンズでは、みんな猛烈な勢いでプッシュしてくれている。彼らは先週と同じように、この瞬間を楽しんでくれると思うよ。最初から、僕をサポートしてくれたオーストリアの全ての人達。アップダウンの激しい今シーズン、ここに今来られて、ラストレースでタイトルを獲って。信じられないよ。レッドブルとの夢のような旅だった。僕ができるのはただ、ありがとうっていうこと…カート時代の全ての人達にも感謝したい。何人かはここにいる。何人かはKerpenにいる、僕の故郷、Heppenheimにも。僕はただ、本当にありがとうって言うよ。

Q: マクラーレンや、フェルナンド・アロンソ、マーク・ウェバーとは、終わりまでずっと非常に激しい戦いでした。
SV: 信じられないような戦いとタイトなシーズンだったと思う。チャンピオンシップで、何度リーダーが変わったかわからない。シーズン序盤でタイトル争いから脱落とか書かれていたけど、戻ってきた人達もいる。フェルナンドとフェラーリのこと。ファンは春先、「オーケー、フェラーリは後退した」と思ったでしょ。彼らは激しく追撃した。マクラーレンも戻ってきた。ルイスはチャンピオンシップをリードしていた。より高いポジションでフィニッシュすべきだったレースについて、僕達全員が本を書けると思うよ。ルイスはハンガリーで、僕はオーストラリアと韓国でリタイアした。僕達全員が、アップダウンを潜り抜けなければならなかったと僕は思う。ものすごく激しく、タフなシーズンだった。特に精神的に。いつも何かを人に言われていて、ときどきはただそれを無視して、自分自身のことだけするようにトライするしかなかった。これがレースに臨むアプローチだった。いま、これはうまくいったから、僕はすごく自分を誇りに思う。

Q: セバスチャン、いまの気持ちをひとことで言うと?
SV: いまは…かなり空っぽだと思う。何て言えばいいのか、わからないよ。きっと、永遠に喋りつづける理由を見つけると思うけど。信じられないことなんだ。昨日言ったように、ベッドに入って、レースのことを考え続けた。何が起こるかなって。いい想像をいくつかして、何かの理由で、いつもいい予感がした。だけどその後は、「さあ、眠らなくちゃ。忘れて、ただ眠るんだ」って自分に言い聞かせた。ついにうまくいったね。しばらくして、起きたらいい気分だった。でも今日は、頭を冷静に保つのがめちゃくちゃ大変だったよ。レースは信じられないくらいうまく進んだ。クルマは1周1周を楽しめた。チームのみんなにありがとうと言うしかできない。ルノーはこのレースで大きな役割を果たした。僕達を少し助け、ライバル達を押さえ続けた。何を言えばいいかわからない。よくわからないけど、これが実際の出来事じゃないような感じがする。この2人(ハミルトンとバトン)に、「どういう感じがした?いまと同じように変な感じだった?」って聞いたよ。僕が眠りにつく頃になったら、実感が沸いてくるんじゃないかと思うんだけど、その前に朝になるだろうな。

PRESS CONFERENCE
Q: セバスチャン、どんな気持ちですか?
SV: Good.
Q: Goodだけ?
SV: うん。夢みたい。何を言えばいいのかわからないよ。まだ空っぽの気持ち。信じられない。フィニッシュラインを通過した時、これで十分だったのかそうでないのか知らなかったんだ。週末の間ずっと、状況はすごく明らかだったから、チャンピオンシップに集中しようとはしなかった。レースに勝つことだけトライしなければならなかった。自分達の最大限のパフォーマンスをして、あとは他の人次第だった。(ファイナルラップの後の)インラップはただ楽しんだよ。僕は、小さな頃からF1を見ていた。レースの前、僕は自分自身に「すごくたくさんの人がアブダビにレースを見に来てる」って話しかけた。ワールドチャンピオンシップの行方をみること、誰が勝つのかを見届けるために、このレースにたくさんの人が興奮していた。自分がこのレースの一部であること、この争いを自分が戦っているということ、4人のうちのひとりであることを、僕は本当に誇りに思ったし、幸せだと思った。哲学的に聞こえて欲しくはないんだけど、僕達は1年中旅をしていて、たくさんの場所に行って、色んな人々に会う。僕が本当に愛していることをできる、ということに、ただとても幸せだった。トラブルがあったり、僕達をスローダウンさせたり、ポイントを僕達から奪っていくことが起こるたび、僕は「何が起こっても、それには何かいい理由があるんだ」と自分自身に言い聞かせた。そして、フィニッシュラインを通過した。僕は既に考えていたんだ…スクリーンを見たかったけれど見なかった。最後の10ラップ、僕のエンジニアはギャップとペースを伝え続けた。いくつかは僕から訊いた、自分がどこにいるのか知るために。彼が一番生き生きしていたのは、19のレースのうちのどれでもなく、最後の10ラップだったと思う。僕はそのとき既に、「何が起こってる?」って考えていた。ルイスがルノーの後ろにいるのをスクリーンで何度か見て、(もう一台の)ルノーの後ろにいたのも、フェラーリ、アロンソだと思った。だけど、それから僕はただ忘れようと思った。ドライブし続け、自分自身に集中しようとした。さっき言ったように、(ファイナルラップの後の)インラップ、そしていま、表彰式と、カンファレンスに来て……実感がもてるものだと思うけど、まだそんな感じはない。正直、何を言うのがベストかわからない。本当に誇りに思う。1950年から、全てのワールドチャンピオンを知っている人がチームにいるんだ。ちょっと彼に年を聞いてみて。彼はその年のワールドチャンピオンを答えてくれる。そのリストに、セナやミハエルみたいな人と一緒に(自分が)載ったんだ。僕が何て言ったらいいのかわからないのが、わかるでしょ。

QUESTIONS FROM THE FLOOR
Q: セバスチャン、おめでとう。無線にトラブルがあると通信していたけれど、あれは正確には何だった?(Mathias Brunner, Speedweek)
SV: 左側のイヤープラグを失ったと思ったんだけど、そうじゃなかった。でも壊れてたと思う、右側しか使えなかった。もし彼らが何か僕に伝えたいことがあれば常にピットボードを出して、メッセージを出すように伝えた。無線は機能してたよ。そうでなければ、最後の10ラップ、エンジニアと話すことはできなかった。彼は、タイトルを獲ったってメッセージを僕に伝えることはできなかった。オンとオフを繰り返してて、さっき言ったように、左のイヤープラグが壊れてたから、僕は再接続しようとした。ラスト5ラップでは、また調子がよくなったんだ。

Q: セバスチャン、本当におめでとう。もしジェンソンと話したなら、去年タイトルを獲った彼の忘れられない思い出は、全く疲れ切っていたから早く寝たことだと思う。早いとはわかっているけど、どういう風に祝うつもり? 早い時間に寝てしまうのは、君の哲学に反するのでは?(Ian Parkes, The Press Association)
JB: いつもは僕も早寝じゃないんだけどね。
SV: まだわからないよ。たくさんの人達がいるけど、みんなと過ごしたいと思ってる。でもまず最初に、チームのみんなと過ごしたい。全員が僕を信じてくれた…チームの雰囲気は素晴らしかったよ。ノックダウンされたり、つらい時間を過ごしたこともあったけど、言われていることに気を取られないで、物事に集中する力が僕達にはあった。あなたの質問に戻ると、(どうやって祝うかは)まだわからないよ。もう既にかなり遅い時間だし、早く寝られるとは思わない。ジェンソンがブラジルで勝ったとき、彼はもっと楽しい時間があったと思う、特に夕方ね。だから、彼が夜中に寝たと言ってもそれは6時くらいだったんじゃない。僕達はどうなるだろうね。この瞬間を楽しまなくてはならない。僕達の時間だ! レースは昼間に始まったけど、それ(お祝い)も太陽の下で終わるんじゃないかな。

Q: おめでとう、セバスチャン。君が知っているかわからないが、ヴィタリー・ペトロフがレースのほとんどでフェルナンドを押さえていたよ。来年彼のメインスポンサーになるかどうか話してくれないか?(Oleg Karpov, Klaxon)
SV: 計算しなくちゃね…今日は僕にとっていいレースだった。レースの展開をみたでしょう?途中で何人かと話したよ。僕は自分自身に集中しようとしていたけど、さっき言ったように、スクリーンをみて、ロバートがすごく長い間P2で走っていたのを確かにみたよ。ルノーがルイスの前にいるのを見て、「わーお、ルイス、彼は抜き方を知ってるよ」と思った。マクラーレンはすごくいいスピードをもっていたけど、ルノーのFダクトは素晴らしかった。彼らはいつも長いトップギアをもってるんだ。ルイスが詳しいことを教えてくれると思うよ。それから、僕は赤いクルマをみて、それ(アロンソのフェラーリ)はヴィタリーの前に出なければいけないと仮定した。直接にせよ間接的にせよ、すごく感謝してるよ。来年も彼が(F1に)いるといいね。

Q: セバスチャン、おめでとう。最後のレースに3番手でやってきて、キミと同じことをやり遂げたね。レーシングスキルか、運なのか。そして、ワールドチャンピオンはフィンランド語で何と言うか知っているか、聞かせてくれる?(Heikki Kulta, Turun Sanomat)
SV: わからない。知ってたかもしれないけど覚えてないよ。(ワールドチャンピオンは)国際的に通じると思うよ。ドイツへ行ってワールドチャンピオンって言えば、彼らは意味がわかると思うよ。フィンランドでも、どこでも同じだと思う。今日はキミの状況について考えていたんだ。キミが好きか嫌いか、それは人によると思うけど、これはちょっと似た状況だったと僕は思ってた。失ったポイントの観点でいえば、僕達はより強力なポジションにいたと思う、たぶんね。でも最後には、…もしキミを知ってるなら、大きなひとつのアドバンテージがわかるでしょ…いつもじゃないけど、特別な状況では…彼は何も気にしないで、自分のことだけにただ集中する。それが週末を通じてのターゲットだった。彼が3年前にやったことはとても特別なことだよ。僕達の大半があの時そこにいただろうけど、あれが可能だと思ってた人はいなかったと思う。彼は、それが間違いだってことを証明した。だけど状況が特別だった。今日みたいにね。いいペースをもっていたフェラーリが3番グリッドからスタートして7位でフィニッシュするなんて誰が考えただろう?ときどきこういう風なことが起こるんだ。さっき言ったけど、歴代チャンピオンのリストに名前が載って、ハッピーだよ。

Q: セバスチャン、このシーズンを振り返ってみると、スパの後に少しアプローチを変えたのでは? 昔のあなたがそうだったようにリラックスするようになったけど、その前は少しナーヴァスになっていたでしょう。何がそのアプローチの変更を誘発しましたか?(Michael Schmidt , Auto, Motor und Sport)
SV: あなた個人でなく、みんな(がそう思った)かもしれない。スパの後、僕はジェンソンに謝った。すぐに、起こったことについて謝罪したんだ。夜に彼に電話をかけた。するべきことだったと思う。僕達はみんながお互いを尊重している。とても僕はハッピーだし、この2人と一緒にここに座っていることが、この瞬間をよりうれしいものにしてくれたと思う。彼らが僕を追い抜いて行ったとき、ルイスはピットレーンの入り口で僕を抜いていったとき、インラップで彼がしたこと – 少なくとも僕はそう思ったんだけど – 彼は手を挙げてサムアップしてくれた。彼が本当に喜んでくれてると僕は思ったし、すごく尊敬したよ。僕は彼をよく知っていて-ジェンソンと同じくらいではないけど-、F3でも一緒に過ごしてきた。かなり強力なライバルだったよ。いまはお互いF1でレースしてることは、ファンタスティックだ。彼は僕の所へきておめでとうと言ってくれた。目をみて話すと、本当に意味していることがわかるのはいいよね。それで、その、あなたの質問に戻ると、アプローチを変えたトリガーは、たぶん……クリアな目標をもったこと。シーズンのはじめには、タイトルを獲ることに以前よりすごく集中した。シーズンの中盤は……集中を失ったとは思わないけど、あなたの言ったように少しナーヴァスだったかもしれない。物事の起こり方もレースの展開も、いつも簡単というわけではなかった。だけどスパの後、僕はあれはレーシングインシデントだと考えてるけど、後ろから追ってくるメンバーがいて、僕はレースに勝つという目標をもった。ルイスは離れていった、そのときはジェンソンよりいいペースがあって、僕達はフロントウイングにトラブルを抱えていた。少し霧雨が降り始めていた。彼はディフェンスをして、僕は…
JB: また弁明しなくてもいいよ。
SV: 僕はパスしようとした。とにかく、クルマを失って彼をリタイアさせた、僕達両方をリタイアさせた。だから説明したんだ。それから、悪い報道をされるようになった。その時はイージーじゃなかった。たくさんの人々が悪いことを言ってたし、僕達をノックダウンしようとしてた。でもそのとき、友達が誰か、そばに居てくれるのはだれか、自分を支えてくれているのは誰かわかったんだ。結局、パドックは人々の集まりで、今日ここに戻ってくるまで、自分のエナジーをチームにそそぐことが重要だった。ある時点では、物事が自分の思う通りにいかないという事実を僕は受け入れた。でも長期的にみると、そこにはjustice(正義/妥当性)と呼ばれるものがあって、少なくとも僕の計算では、それは正しい方向に働いたんだと思う。だけど時々は物事は色々な方向に転がるよね。

Q: 起きて「自分は何か他のことをしなければならない」と思ったことがある?(Sana Bakush, Abu Dhabi Tempo)
※訳注:レーシングへの気持ちが衰えることはあるかどうかということだと思います。うまく訳せず。
LH: 誰に対しての質問かわからないけど、これは古びたりはしないよ。僕達はまだすごく若い。素晴らしい気持ちなんだ。このポジションでレースをさせてもらえることは、ただ……これに飽きるということはないだろうな。
JB: まだ飽きてないの?
SV: 僕達への質問じゃないね!
JB: 僕が20代だった頃かい!?

Q: セバスチャン、バラクラバに「Monza」と書いてあったけど、あれは2年前に(初優勝したときに)使ったものと同じ?そういうカルマを信じている?(Cesare Manucci, Autosprint)
SV: まず、それは僕の自宅にあって洗ってないから、2年前と同じものじゃないよ。実はあれは僕じゃなくて、僕のエンジニアが書いたんだ。このシーズンのある時期で、彼は僕に、僕をハッピーでいい気分にする言葉は何か訊いたんだ。何日か後に僕は「Monza」だって言った。彼はどうしてか聞くから、最初の優勝の場所だし、あの後に起こったこと全て、レースは素晴らしかったし、ポディウムに乗ったし、みんなが色んなところから来るのをみたし…。トロ・ロッソがイタリア国家をイタリアで聴いているのを見た。一番素晴らしかったポディウムのうちのひとつだった。決して忘れられない瞬間だった。ガレージに来て自分のバラクラバをつけたとき、「Monza」の文字を見て驚いたよ。これは僕に2回、「今日はただ楽しめ」って教えてくれたと思う。1度目は2007年のレースの時、2回目は今年の、最終ラップまで全開で戦ったとき。これは今年の僕達にとってベストレースのひとつだと思う。すさまじく困難で、4番手でフィニッシュして。(エンジニアがMonzaと書いたことには)すごく感謝してる。スタートの前にいい気分になることができたから。

Q: セバスチャン、今年のシーズンから一番学んだことは?ひとつピックアップするとしたらどれ?(Miran Alisic, Korpmedia )
SV: ええと、ハンガリーとかスパのような状況の後で対処しなければならなかった感情と、部分的にリンクしていると思うな。フロントでフィニッシュしていい結果を得られれば、全てはものすごく早く進む。ルイスに聞いてみることができると思う。彼はF1に来たとき、素晴らしいチャンスを持っていて、いい仕事をすぐに成し遂げた。僕は、自分らしくあること、他の誰かみたいになろうとしないことが大事だと思う。スポーツにおいてはよく、何が最も重要か尋ねられた時、「バランスのとれた状態でいること」みたいに答える人がいるけど、実際は自分の周りのみんながパニックになっているときにアタマを冷静にしておくことはそんなに簡単じゃない。僕がさっき言ったことだけど、特定のグループの人々にとっては…それを取り戻せると信じているから、エネルギーを注ぐことが意味を成す。他の人は…好きじゃない経験をするかもしれないと分かっているんじゃないかと僕は思う。だけどそれも人生の一部で、F1とか他のスポーツだけじゃない。みんなにとって大事なことだと思う。僕達もそういう状況があった。ジェンソンやルイス、フェルナンド、マークやF1の他の人-何人か忘れてるかもしれないけど-みたいな人を信じているから、僕はこれは今年のメインレッスンのひとつだと思う。F1ドライバーというのは、世界のベストドライバーということだし、彼らが成し遂げたこと、そして彼らのうちのひとりであることはファンタスティックで、素晴らしい気持ちだ。最終的には…ただエンジョイして、自分が今していることをできることを幸せだと思って、自分自身が誰であるかを思い出すこと、かな。

Q: セバスチャン、君はいま最年少チャンピオンになった。驚いている?そしてルイス、君は記録を失ったわけだけど?(Heikki Kulta, Turun Sanomat)
SV: 記録に関しては、ルイスがタイトルを獲った後、誰か彼より若い人が獲れるかは疑問だなって思っていた。公平に見て、彼はその前年も1ポイント差で敗れただけだったし。記録というものは破られるためにあるんだと思う。いいベンチマークにもなるだろうし。でも、ルイスの記録とか、他の全ての記録を持っているだろうミハエルみたいな人の記録についてはさっき言ったように疑問だなと思ってた。今は肝心なことじゃない、わかんないけど。何日か……正確な日数は知らないけど、(167日だよ)ああそう、数字強いんだね。たった半年だよ。何か差があるとは思えないけどな。
LH: 記録は記録だよ。持っているには楽しいタイトルだから、楽しんで。君がどのくらいの間持っていられるかな、2年間? 2年後には、それを楽しむ他の誰かがいるかもね。

Q: セバスチャン、アップダウンがあったとさっき言ってたけれど、今年タイトルを獲れないんじゃないかと思ったことはなかった?(Frederic Ferret, L’Equipe)
SV: 難しい質問だな。僕はチームと自分自身とを信じ続けてきた。僕の周りの人達から、たくさんのポジティヴなエネルギーをもらったよ。彼らが僕の肩をたたいて、僕は、彼らが僕を信じてくれていることを感じることができた。それからは少しイージーになった。きっと、フィニッシュラインを超えたとき-韓国では超えられなかったけど-そう、韓国のようなことが起こったとき、残りは3レースで、起こったことはもう変えられないけれど、これから起こることは変えられるってわかったんだ。僕達はいいポジションにいて、猛チャージをかけた。エンジンが壊れて、もちろんすごくがっくりしたけど、ポジティヴでいることが一番大事だって僕は言った。不可能なことじゃなかった。ブラジルのレースへ行くのはすごく難しかったけど、プレッシャーはいくらかなくなったと思った。いつも自分達がしていることだけに集中できると思った。ここでも少し似てたよ。ルイスはすごく強力なウイークエンドを過ごしたけど、彼も少し似たような状況だった。さっき言ったように、頭を冷静に保つことはすごく重要だ。しなければならないことを知っていたし、望んでいたことでもあった。その通りに僕達は成し遂げ、少しの運もあって、他のライバルがこのレースでいい結果を出せなかったことがいま僕達がいるポジションを得ることの助けになった。

Q: たくさんの若者がF1を見るようになった。インドでは特にそうだ。しかしスポーツをキャリアの一部としてみている人々が大勢いる。こういう人達に向けて何かメッセージはある?そして、レッドブルは”giving you wings”のキャッチフレーズの通りにしてくれた?(Sudir Chandran, Chequered Flag)
SV: OK、ふたつめの質問から。今年のクルマは本当に素晴らしかった。ある意味では、これは傑作だった。後からみると、もっといい位置でフィニッシュできたレースもあったから、僕達がするべきだった領域もあったと思う。一方ではときどき、成功と失敗の間の細い細い線だった。例えばシルバーストンで、ターン1に侵入した時にルイスが接近しようとしてきた。彼が僕のリアタイヤに接触したようだった。僕はパンクチャーを起こした。それは彼の意図的なものではなかったけど、こういう風なことが時々起きて、優勝とか2位じゃなく後方でフィニッシュする羽目になった。優勝やPPを賭けてトップレベルで争えるクルマを持っているということはいつも、本当に特別なことだと思う。そう、だから、レッドブルはまた僕に翼をくれた。今夜もきっとそうだと思うよ。そして最初の質問。これにはすごく長くこたえられると思うけど、もうすごく長くカンファレンスしてるから、短く答えてみるね。一番重要なことは何か。振り返ってみると、F3で過ごしたときのこと、カート時代の人達のことが浮かんでくる。結局は、ただ自分が楽しめる何かを見つけることなんだ。もしそれがモータースポーツならモータースポーツだし、サッカーならサッカー。自分のスイッチをオフにできる何かを見つけたら、自分が何をしてもただ楽しむ。これがキーだと僕は思うよ。F1をドライブできるかどうかは、結局は、気持ちと情熱、そして楽しさ、楽しむことなんだと思う。

Q: 多くの人々が、インテルラゴスで起こったこと、君のチームがウェバーを前に出すように指示しなかったことが理解できなかった。彼はアロンソをわずか1点差で追っていたのに、8点差でここに来ることになった。そうしていたら君とチームはタイトルを獲れなかったね?(Livio Oricchio, O Estado de Sao Paulo)
SV: ああ、だから僕達は正しいことをしたんだと思う。物事が起こった後に、OK,正しかった、間違ってた、って言うのは簡単だよね。フェラーリはドイツでの出来事以来たくさんの批判を浴びていた。結局は、1点1点が大切なんだ。ブラジルの前は、このレースのスタートよりも事態は悪く見えたけど、いまはとてもファンタスティック。2007年に起こったことと少し似ていて、予測できなかったことの典型的な例だと思うよ。僕達がコントロールできない領域のいいことが起こったし、起こるべくして起こったのだと思う。何人かはそれを運命って呼ぶよ。もっと説明できることがないか探す人もいるだろうけど、きっと当然のことだったんだ。

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