年内にF1スポーティングレギュレーション本体は読み終えることができました!
レギュレーションページ一応完成★ひゃっほう!!
付録についてもみたかんじ変更はないので、読んでないですけど変わったところはないみたいです。(付録っていうのは、エンジンホモロゲーションとか、エントリーの申込書とか、表彰式のやり方とか、国歌はどうするとか、そういうの)
これのおかげでオフシーズンにもやることができて大変よいです。そしてとても勉強になります。2011年スポーティングレギュレーション変更点 その1って記事ではばらばらと中途半端にまとめてしまったので、頭からこの記事でもう一度書いてみたいとおもいますー。
2011年に向けてスポーティングレギュレーションが変わったところは以下の通り:
16. INCIDENTS: インシデント
16.3 ペナルティの種類が追加。タイムペナルティ、懲戒、リザルトからの除外、次イベントへの出場停止
※2010年までは、10秒停止/ドライブスルー/グリッド降格しかなかった
20. DRIVING
・ポジションを守るための複数の方向転換や、トラックの縁から故意に車両を出すこと、またはその他のアブノーマルな方向転換の禁止が明文化されて追加
・トラックの縁の白線はトラックの一部であるが、縁石はそうでない。
・青旗無視したらすぐスチュワードにちくるからね!
23. PIT LANE
・”fast lane”は幅3.5m未満かも
・プラクティスかSC中にピットレーン出口にいた人は、着いた順に出ていきなさいね
・ピットリリースするときはするぞ!ってことを見た感じからちゃんと分かるようにしなさい
・安全上の理由でピットレーン封鎖することがあるかも。その時は、修理が必要でやばいクルマしか入っちゃいけませんよ
25. SUPPLY OF TYRES IN THE CHAMPIONSHIP AND TYRE LIMITATION DURING THE EVENT
・クルマについてるタイミング測定器が、ピットレーンから出たって示したら、そのタイヤを使ったことになります
・P1とP2は3セットのドライタイヤをFIA技術委員が割り当てます
・その後8セットのドライタイヤをFIA技術委員が割り当てます
・ウエット宣言出てないレースで、レースが中止された時に2スペック使ってなかった人には30秒加算。2スペック使わないで完走した人は結果から除外するからね!
26. WEIGHING: 計量
・Q1とQ2の最中にランダムで計量をやるよ
・Q3に出た人は予選終わりに計量をやるよ。計量の前にクルマを離れたい子は申告しなさい
28. SPARE CARS, ENGINES AND GEARBOXES
・ギアボックスは5レース連続で使いなさい
※2010年は4レース
・リタイアした/スタートできなかった子も5連続中はギアボックス取り換えちゃダメだお。でも技術委員がやむを得ないねって認めた場合はノーペナで取り換えていいよ
・レシオとドッグリングの1度の変更は、P2が終了する前のプラクティスの初日にギアボックス変更が必要である場合に許可される。
・2011年だけ、最終戦以外で、最初の1回目だけはペナルティなしで新しいギアボックスを使っていいよ。このギアボックスはそのレースだけで使い切る。
30. GENERAL SAFETY
・予選後のインラップとレコノサンスラップの最低ラップタイム、プラクティス初日の後にレースディレクターが決めるよ。P1またはP2のドライコンディションのベストタイムの145%が基本。
※2010年までは、プラクティス初日の前までにでした。そりゃ、走ってみないと基準タイムも何もないわな
・チームのメンバーは、予定されたP1とP3開始時間の10時間前に始まる、6時間の期間の間、サーキットに入っちゃダメ。でも4つの例外があるよ(←書いてない?)
※例えばP1が10:00AM開始だとすると、0:00から 6:00AMまではサーキットへ立ち入り禁止→そこから、夜間作業禁止!って言われてるんだと思います。だけど例えばP3が19:00開始のシンガポールとかは、9:00AMから15:00まではサーキットへ立ち入り禁止ってことだよね。メカニックとかエンジニアはきっと睡眠もずらしてるだろうからそれでいいけど、ホスピタリティどうすんのかなぁ、それはいいのかなぁ。
※8/1追記: べっつん&レッドブルがハンガリーGPにて体を張って教えてくれました! 「4回の例外」っていうのが「ジョーカー」って言われたもので、シーズン中4回は徹夜作業ができるって意味でした。
34. POST QUALIFYING PARC FERME
・夜の保管中以外のパルクフェルメ状態で外してもいいものの中にホイールナット追加
・天候変化により変更をするとき、流体総圧管を覆ってもよいし、覆いを外してもよい
35. PRESS CONFERENCES, MEDIA OPPORTUNITES AND DRIVERS PARADE
・ドライバー全員でサイン会をやること。場所と時間はプロモーターが決める
※去年までは、「ピットレーン内の割り当てられたスペースにて、プラクティス当日または前日にやれ」でした。あれ、2010年鈴鹿って…ピットレーン内じゃなかった……
36 THE GRID
・Q1に107%ルール追加。最速タイムの107%を超えたらレースに参加できないが、スチュワードがレースをスタートしていいか許可を与えるよ。その場合のグリッド順はスチュワードが決めるよ。抗議とかは一切できないから!
38. STARTING PROCEDURE
フォーメーションラップのとき、PPのグリッドを通り過ぎるまではピットレーン制限速度をまもってスタート
※2010年までは、「つっ立っている人にも十分安全な速度で走りましょう」でした
39. THE RACE
・レースのリザルトを損なうチームオーダーは禁止される。
削除
40. Safety car
■SCがピットに戻った後、車両がfirst safety car line(訳注:2009年版ではLine = コントロールライン)に達するまで、オーバーテイクしていいパターンが変更になった。
・ピットに入る時は、SCを含むトラックに残っている車両をパスしてよい。
・どんな車両(SC含む)も、ピットから出るときは、他車をオーバーテイクしてよい、または他車からオーバーテイクされてよい。
■SC先導スタートでトラブった場合
↓以下追加
・この方法に遅れたドライバー、かつ、first SC lineまでにオリジナルのスタート順を再確立することができないドライバーは、ピットレーンに入らなければならない。そして、一旦全車がピットレーンの出口を通り過ぎた場合のみ、レースに復帰してよい。
42. RESUMING A RACE
レース再開のSC先導リスタートでトラブった場合。40. SCの章と同じ変更↓
・このように遅れたドライバーで、first SC lineに到達するまでにオリジナルのスタート順を再確立できない者は、38.2に定められるようにピットレーンに入り、ピットレーン出口からスタートしなければならない。
チームオーダー解禁は、きれーに章ごと削除して番号の変更だけだったので、2011年版だけ見ててちっとも出て来なくて見逃してました。年明けたら、スポーティングレギュレーションの付録と、ISC(the Codeってやつ)を見てみよっかなーと思ってます。
いやーやればできるもんですねえ、そして色々と細かいことが決まっているのねえと感心しきりでした。一回全部作っちゃえば、あとは改版を追従していけばいいので一気にらくちんになりますね。
無理して読めとは言いませんけども(つらいから)、何だかF1がもっと楽しみになってきちゃうことうけあいですので、目を通してみることをおすすめします!他にも日本語版を出している人もいらっしゃるようです。特に何年か見ている人は、ちょこっともやっとしていることが解消されてますます面白くなると思う!!
しかし本当にやり遂げた感いっぱいです。やったぜええー!!
ふみさん、はじめまして。レギュレーションの全読・訳、お疲れさまです!!今パソ繋いでいないのでふみさんの試みのおかげでレギュレーションを自分で読み、考える事が出来てとても嬉しいです。ありがとうございます。
どうもどうもー。PCないとレギュレーションを見るのはきびしいですよね。旗とか飲み物とか、小物の規定もおもしろいので読んでみてください!