The Loco-Motion
いまモナコは遠い記憶となり、全てはカナダへ向けてチャージされている。僕にとってはいいものとしてカウントされない週末になった。まあ、これがレーシングだ。いいレースもあればよくないレースもある。
木曜日にドライトレーニングを逃している間に、何がやってこようとしているか分かっていた。僕達は新しいものを試したけれど、うまく動かなかった。これが、プラクティス走行の前にクルマのフロントエンドを殆ど全部変えなければならなかった理由だ。
モナコではクルマをうまく仕上げるために、あらゆるラップがとても大切だ。FP1を逃して、僕達はあらゆる点で他チームに遅れをとった。もちろん痛かったよ。自分のベストで予選に臨めなければ、モナコでレースするときには最も大きな痛手になる。
それでも僕はトップ5を予測していた。いいラップを一度出せたけど、それからスイミングプールセクションのセカンドパートでタイヤをロックさせてしまって、いくつかポジションを失った。それで8番グリッドになった。フロントに行けなければ、それは”トレイン”のチケットのようなものだ。レースでloco-motion(蒸気機関による運動)をやるって意味さ。(means usually ‘doing the loco-motion’)
スタートはそれほど悪くなかったけど、ベッテルと2台のフェラーリの後ろ、P7についた。しばらくの間は僕の方が速かったけど、モナコではポジションを上げるための役には立たない – 前にいるドライバー達が大きなエラーを起こさない限り。
僕達全員が雨が降ると思っていた。1ラップごとにスーパーソフトタイヤがドロップオフし始めていたけど、雨が降ってくる可能性に気付いていたから、僕達は少しの間待っていた。そして、ブレーキの温度とタイヤのグリップ低下にとても苦戦し始めることになった。
ついに僕達はこれ以上待たないことに決めて、ピットストップをした。それからはレースをフィニッシュすることがターゲットになった。いくつかのチームに問題があって、僕達はポイント圏内に戻ってくることができた。P9でフィニッシュして2ポイントを持ち帰ったことは、全然悪い気分じゃなかったよ。
このシーズンは首尾一貫して常にポイントを獲得することが重要だ。バッドレースであっても何点か獲得することは、何もないよりずっといい。今シーズンの終わりにこの2ポイントがどれほど大事になるかなんて、誰にも分からないだろ?