HEROES: Sebastian Vettel [Red Bulletin May 2010] vol.3

RB(Hard): クリスチャン・ホーナーや、ヘルムート・マルコと口論する?
SV: 場合によるかな。見方が違うせいだったら、少しの戦いで終わるかもしれない。けど、みんな彼らを尊重するよ。時々、違う意見を持っているかもしれない。だけど正直に言うと、クリスチャンともヘルムートともすごくうまくやっているから、本当の口論じゃないかな。口論というより「議論」だと思う。僕は決して声を荒げたりしないし、怒ったりもしないし。

RB(Hard):
セックスを短期間にたくさんしすぎたことがある?(Have you had too much sex too soon?)
ベッテルは声に出して、質問をわざと読みまちがえた。
SV: マジで?あ、「短期間に多くを手に入れすぎた?(Have you had too much too soon?)」ね。いいえ。成功は、勝ちたいと思っている人間にとっては、ドラッグのようだ。もっともっと欲しくなる。速くなればもっといい。みんながそれぞれ、トップへ向かう、もしくはトップへ戻るやり方があるから、僕は自分がしたことを振り返ることしかできない。そして常に浮き沈みがあるから、自分がしたことを振り返ると、いいことも悪いこともあった。時々は全てがスムーズに進み、全てがうまくいった。だけど僕達はまた、すごく難しいときもあった。いくつか理由はあるけど、結果がなかったり、パフォーマンスがなかったり、お金がなかったり。外から見ると全てがバラ色で素晴らしくて、スムーズで理想的で、何の問題もないように見えるかもしれないけど、すごく沢山のことが内側では起こっているんだ。ある年のシーズンのはじめ、僕の父はもう資金がないと告げられて、僕達は「終わった」と思った。そうしたら、いい結果が出て、続けることができた。だけど本当に簡単なことじゃなかったんだよ。これを切り抜けることがすごく重要だった。そうじゃない?だから、たくさんのものをあまりに早く手に入れすぎた?って訊かれても、僕はそうは思わない。僕達が歩んだステップは…僕は他の人と比べて若かった、だけど僕は常に準備ができていたし、常に学ぶためにオープンだった。だから、トップからスタートしないとは思っていたけど、自分自身の力と、僕を取り巻く周りの環境、チームを信じて、しばらくすれば頂点に行けると思っていた。そうできなければ、何かが間違っていて、それが何であったか分からなければならなかった。

RB: 今年タイトルをとれば、あなたは最年少ワールドチャンピオンです。[マクラーレンのハミルトンが2008年に、22歳301日で達成]
SV: (興味がなさそうに)ああ、何日かね。最年少とか最年長とかは、僕にとってはあまり意味がないけど、ワールドチャンピオンになることはもっと意味がある。「最年少」と一緒だったらすごいかもしれないけど、本音を言えばそれは一番気にしていないことだよ。

RB: 今まで食べた中で一番ゆっくり食べたシリアル?
SV: うん…なんかあんまりおいしくなくなっちゃった………次は何?

RB(Easy): あなたはドイツ人ぽくないですね?
SV: パスポートによると僕はドイツ人らしいから、僕はドイツ人なのではないかと思うよ。おっかしいよね、僕の出身についてからかわれても別に問題ないけどさ。ほとんど、彼らは正しいしね。でも、ドイツ人がユーモアのセンスがないってことは偏見だと思う。どこの国にも、おもしろい人と全然面白くない人がいるじゃない。僕達ドイツ人と、僕とにとっては、ほんとうにおっかしいよ。僕はこれを笑えるタイプの人間だからOKだけど。たとえば、イギリス人のほとんどは、ドイツではマレットヘアで歩き回ってると思ってるんじゃないかと僕は思うんだけど。実は、僕達はUKの人と同じくらいヘアカットに行くんだよ。OK、ちょっと変わった人がいるかもしれないけど、これはどこの国でも同じだと思うけどな。どんな国にもそれぞれの習慣があって、それはいいことだ。そうじゃなければ、どこの国もみんな同じようになっちゃうし、退屈だよ。人や、その人の国をからかう理由はないよ。

レース前のトラックウォークに行く時間が迫ってきたが、彼が楽しんでいるようなので、我々はあともう少し質問に答えるよう迫った。いまいましい彼のミューズリーのボウルには手をつけていない。

SV: OK、簡単なやつをもう一個。
RB(Easy): 今までに大食いしたことはある?
SV: どういう意味?
RB: ハンバーガーとチップスとビールをつめこむとか。
SV: ああ、OK! うん、時々ね。

彼は逆側に座っている、トレーナーのトミからの視線をキャッチした。

SV: えーと…よくあるって意味じゃなくて…。怖がりすぎる必要はないけど、ファストフードはふつう、すごくいいものではないよね。年に1, 2回ならいいけど、毎週やってたら問題だよ。だけど友達との楽しい夜の後とか、もう時間も遅くて、何か食べるものを探してて、まだ開いてるファストフードの店があったら…行って悪いものをたくさんゲットしちゃうでしょ?それについてはリラックスして考えてるよ。一度や二度食べたからって、死にはしないよ。習慣になるなら、問題が出るだろうけどね。

目の前のボウルのドロドロを見るベッテルの目線が、段々と嫌そうになってきた。残りの中身をスプーンでただ押しはじめた。

SV: あのさ、これ、今まで食べたミューズリーの中でサイアクだよ。ミルクをかけたミューズリーじゃないよ、ひどい味になってるんだよ。ヘドロって感じ。あと残ってるのは何?

RB(Hard): 弱点は何かある?
SV: 自分自身とか、自分の長所とか短所とかについて話すのは好きじゃない。僕は弱点があると思う、でも僕はそれをあまり誇りに思わない…僕はすごく頑固なんだ。道で渋滞にぶつかったときとか、自分の思う通りにいかなければ、落ち着かなくなる。時々、ちょっとわめいたりするしね。トラックでは、他の人と比べて僕にはあまり経験がない。そうでない人もいる。だけどそのには、彼らについて尋ねることができる多くの人もいる。OK、最後の質問。

RB(Easy): ジョークをひとつ。
SV: あんまりいいもんじゃないよ。ズボンを脱ぐ必要がある。前にインタビューされた時、こう言われたんだ。「あなたはこのスポーツで面白おかしい男として知られています、ジョークを言って下さい」って。大体は、僕は冗談が好きだけど、おもしろいことをするか、ばかな軽口を叩いてる場面でもなくちゃ、「OK,いくよ」って言ってひとりで芸をするつもりはない。(でも)一度きりの人生なんだから、笑顔でいかなくっちゃね。

ちょっと日本語になってないとこや、訳があやしいところもたくさんあるのですが…雰囲気だけでも! ここの部分はこうじゃない?ってダメだしがあればおまちしてます。。。

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