「RedBulletin」カテゴリーアーカイブ

RedBulletin: Drive Talkin’ -part2

つづきです! べっつんがおねーちゃんについての質問をするとは思わなかったよ!

 

RB: 技術的な発展、メディア、金銭の爆発を除くと、今日のF1とラウダ時代(四半世紀以上前)のF1の大きな違いは安全面での改善でしょうか?
NL: クルマが185マイル/h(訳注:297km/h)を超える速度に達することが既にできた時代に私は育ったが、時々は木々をほんの何メートルかのところで避けたりしていた。当時は、シーズンの終わりには2人くらいF1ドライバーが生きていないと予想しなければならなかった。このスポーツに参加する誰もが状況を分かっていたよ。だから「私はこのリスクを冒したいのか?」というような時は、もちろん、私達はクルマを習熟して支配することを愛しており、それを仕事にしたいと思っていた。危険にもかかわらずね。私達は限界までプッシュしようと挑んだが、何センチメートルかの余裕を考慮に入れてもいた。だから私達はまだ生きているわけだ。ベッテルは別の世界で成長した。F1が今日のような形へ発展したことを神に感謝するよ。

SV: どんなスポーツも発展する。危険の面で言えば、たとえばスキーなんかもそうで、40年前は安全フェンスさえなかったよね。今日のモータースポーツがどのくらい危険かを話す必要はないし、僕達はみんな、こういうことはいつも起こることだって分かっている。だけど少なくとも僕達は、人生への固有の脅威に対して四六時中計画を立てる必要はないよ。ドライバーズブリーフィングで座ってるところを想像してみて。シーズンの終わりに2人が死んでると知りながら – 今だったらそれは耐えられないだろうね。危険についての意思疎通は、その当時はインパクトを与え、ドライバー達は今よりも強い絆を築いた。だけど、小さなことも生死にかかわるような、そんな気持ちは誰も恋しいとは思ってないよ。例えば、1970年のヨッヘン・リントのことを考える。今の安全基準だったら、ああいう突然のクラッシュの後、彼はただスタスタ歩いてピットへ戻ってきただろう。今日のF1が無菌室みたいに見えたとしても、そしてドライバー達がレースの前夜にビールを飲まないのが考えられないとしても、スポーツの本質は大きく変わってはいない。限界のところでクルマをドライブすること。今は、さっきニッキが話した”何センチメートルかの余裕”を僕達が使い切った時も、致命的な結末はない。そうだね、神に感謝だね。でも、あまりにも頻繁にその慈悲を求めるべきじゃない。とにかく、限界まで攻めすぎることが多すぎるなら、フロントランナーにはなれないよ。

RB: ニキの時代のように、(訳注:ドライバー同士の)いい関係は今のF1にもまだあるんだろうか?
SV: 25人くらいドライバーがいるわけだから、基本的には学校のクラスみたいな感じだよ。自分と同じ波長だなと思う人が何人かいる。それから、合わない人も何人かいて、お互いに合わせようとしないでしょ。だけど、トラックから離れて個人的に会ったり、何かを一緒にしたりすることは – たとえば一緒に休暇に行くとか、地元に戻る時とか、そういうのはこの頃ないね。全開で過ごしているから、時間がないんだ。自分自身のためにさえ。みんながチームで自分自身に集中しているから、他のことはあまり多くは知らない。

RB: ニキ、あなたはF1に親友がいましたか?
NL: 友人とは何だ?私には友人がいないという批判が常にある。なぜだ?それは、自分自身の周りに壁を作り、公の場では絶えず偽の友人に囲まれているからだ。誰もが友人になりたがっている。これがドライバーを慎重にする。私はこれを避けるために、最初から「私には友人がいない」と言ったんだ。それでこの”フレンドゲーム”は止まった。私がレーシングの日々で一番親しかったのはジェームス・ハント[1976年のチャンピオン]だった。彼は本当にクールで、彼といると大笑いすることができた。私達は一緒にビールを楽しんだものだ。しかしそれは、休暇を一緒に過ごさなければならないという意味ではないがね。

RB: ジャッキー・スチュワートがレースしていた時は、ジャッキー、ヨッヘン・リント、ピアス・カレッジは離島で会い、バーニー・エクレストンもそれに参加するのが好きでしたね。
NL: バーニーとの休暇…耐えられないね! おそらく我々は将来について話していなければならない。そしてミハエル・シューマッハがぎりぎりで到着するだろう。フェルナンド・アロンソが、正しいクルマを手にしたなら今年はミハエルが最も脅威だと言っているのを読んだ。彼はどこからその考えを得るに至ったのだろうか?シューマッハの過去、勝利への意思と能力からか?私は君が有力だと思うよ、セバスチャン。
SV: ミハエルの豊かな経験と自信が、人々が彼の事を考える時に役割を果たしていると思うよ。人は自分達が何を望むか言えるけど、ミハエルがグリッドにつく時、彼は何かを誰にも証明する必要は無い。彼にはそれをしている楽しみがあって、フロントに行く自信があって、彼自身を誰にも倒させようとしない。空気が悪い時であっても、勝者の振る舞いをする少ない人間のうちの一人だ。

RB: セバスチャン、私達はこれを聞かなければならない。今年の最大のライバルは誰だと思う?
SV: 言えないよ。今年はワイルドカードがたくさんある。KERS, 新しいピレリタイヤ、あとはフェラーリがどのくらいうまくやるか。でも自信は感じてるよ。

RB: ベッテルとレッドブルレーシングは?離れられないでしょう?
SV: レッドブルレーシングには本当に、本当に満足してるよ。F1チームにいられることと、クルマのドライブを許されていること以上にね。僕は長い間レッドブルファミリーの一員で、本当に家族のようだ。ここでは家みたいにリラックスできるんだ。それから、レースに勝ってタイトルを賭けて戦えるクルマとシーズンを終わることができた。何かを変える理由は僕にはない。まあとにかく、これが終わる前に、ニキに質問があるんだ。すっ飛んでた頃のF1には”pit babes”(訳注:おねーちゃん)がすごくいっぱいいたってよく聞くんだよね。僕は、それは初期の頃だけだったに違いないと思うんだ。あなたはこういう噂は全部聞いたでしょう。彼女たちはどこからか来たのに違いないんだ! 当時のF1の男達は、僕達が信じさせられている通りに強烈だったの?

NL: 以前から言ってきていることだが、真実を話そう。もちろんだ! 我々の仕事がリスクを厭わない性質であったから、人生を十分すぎるほどに生き、おそらく我々は(きちんと)すべきだったが、物事をあまり真剣に扱わなかった。違うストレスと戦っていたから、特に長期のパートナーと関係を築きたくなかったんだ。私が考えられるベストの例は、遠い昔、1984年のポルトガルGPだ。アラン・プロストと私のタイトル決定レースだったが、私はタイトルを獲るために2位になればよかった。私のフィットネストレーナーWilli Dunglは、私のことを全くよくわかっていてこう言った。「おい、ブロンドのイタリアの女の子が君を探して走り回っているぞ」その後、ネルソン・ピケが私のところにやってきて -彼は常に新しい女の子を探していたな- 同じことを言った。彼女は階段の下にいて、非常に美人だった。私は彼女のところへ行き、声をかけた。私は紳士なので、金曜日に彼女をディナーへ連れて行った。彼女は私に、土曜の夜も夕食へ一緒に行けるか訊いてきた。私は彼女に、夕食はだめだが、夜8時から10時の間に私の部屋へ来てもよいと言った。なぜか?私は次の日にチャンピオンになりたかったので、10時には眠らなければならないと彼女に言ったんだ。彼女はOKと言い、10時(22時)10分前に私の部屋を出た。私は熟睡したが、翌朝起床した時「もし神がいるなら私は今日タイトルを失う」と思った。私の良心の重荷になっていたんだ。私の愛すべき同僚、非常に神経質で爪をいつも噛んでいたプロストが翌朝ピットに立っていて、チェシャ猫のように笑った。私はなぜそんなばかな笑顔をしているか尋ねた。すると彼は、想像できるかね – 前夜にモナコのステファニー王女と会ったと言った。神にとって我々は平等だということを意味したので、私は信じられないくらい安心し、レースに行くことができた。2時間後に私は3度目のチャンピオンになったんだ。保守派のためにこれを言えるが、我々の時代からF1ははるかに家族向きになった。何も起こらなかったし、起きても小さかったので、今は妻と子供たちが一緒にいる。F1の全体も通常の生活に戻ったのだ。あの頃と比べたら道徳的によくなったのは間違いないがね…

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RedBulletin: Drive Talkin’

RedBulletin 3月号、セバスチャン・ベッテル&ニキ・ラウダさんの対談。べっつんは相変わらず話が長(ry
長いので分割でいくます

Drive Talkin’

Original Words: Herbert Volker
新しいF1チャンピオン、セバスチャン・ベッテルと、3度のチャンピオン、ニキ・ラウダを迎えた時、彼らは会話をしたがらなかった。魔法の”ナンバーワン”、石器時代のテスト、シミュレーター、クレイジーな昔の日々、シーズン開幕前の興奮。Phew! 我々はほとんど口を挟むことができなかった。

RB: ニキ、もし自分の名前をインターネットの検索エンジンに入れたら、どのくらいのリザルトが表示されると思いますか?
NL: 思いつかないね。やってみたことがない。
RB: 予想してみて下さい。
NL: 分からない。5000くらい?
RB: 全然惜しくもありません。300万件。ではセバスチャン、君は何件くらいだと思う?
SV: よーし、彼が300万件なら僕は400万件くらいあるはずだけど(笑)
RB: 1800万件以上だよ。しかしサーチエンジンは調子がいいときも悪い時もあるから、次は何百万件か少なく出すかもしれないね。
SV: もっと大事なのは、タイトルをどっちが多く持っているかってことだよね?今は3対1でニキの勝ちだけど、僕にはまだ少し時間があるからね。
NL: セバスチャンの歳の時に私はどこにいた?[彼はよく知っているインタビュアーの方を振り向いた]
RB: 23歳の時、あなたはマーチでレースしていました。本当の”レモン”(訳注:役立たずな車)をドライブして0ポイントだった。それからBRMに行って、さらにまずい”レモン”をドライブして、チャンピオンシップを17位でフィニッシュした。しかしあなたはエンツォ・フェラーリ氏の目を引き、彼はその後のシーズンであなたと契約しました。それから物事がうまくいった。
SV: ニキ、あなたはカーナンバー1をつけて3年走ったよね[ラウダは1975, 1977, 1984年にタイトルを獲った]。僕ははじめてなんだ。カーナンバー1をつけることは利点だった?それとも重荷?
NL: シーズンをスタートするのにこれ以上いい方法はないさ。君はナンバーワンとして到着し、みんなは最高の存在が来た、と考える。彼らはそれを望むなら君を追わなければならない。私は、カーナンバー1はポジティヴなものだと考えているよ。どうしてそんな事を思った?
SV: 疑うような気持ちには、なってない。”去年もうまくいったんだから、今年もうまくいくだろう”みたいな気持ちを持ちたくないだけなんだ。ナンバーが表すものであってはいけない。僕が昨シーズンにやったことをただやったら、きっとうまくいかないだろうと思う。去年は去年。最初のレースは、僕達はみんなゼロからスタートする。僕がカーナンバー1をつけてようが、24か25だろうがに関係なく。みんなが同じポイントから始めるんだ。今シーズンは20レースあるから、一年がとても長いよ。そしてまたすごくタフになるだろう。カーナンバー1を守るために僕は進化しなきゃいけない。
NL: 君は正しいかもしれないが、しかし潜在意識下では、このナンバー1はチームメイトに対してアドバンテージを与えてくれると私は思う。ゼロからもう一度始めること、ナンバー2から力を得ることは、マーク・ウェバーにとっては非常に困難になるだろう。ともかく、君はこのナンバーをシンボルとして認めることになるよ。

RB: ところでセバスチャン、昨シーズンが終わる前にニキが、あなたにタイトルの望みはないと書いたものを見ましたか?彼は「彼にチャンスは残っていない。ベッテルがレースに勝っても、他のメンバーは跡形もなく消えたりはしない」と。
NL: シーズン全体では私はセバスチャンを信じていたよと言わせてくれ。しかし私は、結局はどんなにうまくいくかはわかっていなかった。勇敢なルノードライバーというのは私のリストにはなかったし[ヴィタリー・ペトロフがアブダビでフェルナンド・アロンソの前に立ちはだかり、タイトルを与えなかった]、フェラーリがタイトルを台無しにしてしまうとも思わなかった。明らかにこれは私の間違いだったよ!
SV: 僕は、あなたが僕を見限ったなんて思わなかったよ。自分自身に対する信頼を僕は常に持っていた。でもニキは全然違う意見を持つ権利がある。彼は頑固で率直であることで有名だし、多くの人がそれを評価してると思う。

RB: テクノロジーについて話しましょう。ニキ、あなたはクルマの技術的な能力を学習した初めてのF1ドライバーだと考えられています。今日のリソースと比べると、ある意味ではそれは石器時代でした…
NL: 我々の問題はクルマからデータを取れなかったことだ – データ記録の仕組みがなかったからね。従って我々のテストリザルトの全てが、私のパンツのシートから、または自分の感覚によるものだった。基本的には同じものを意味しているがね。クルマには多くのセットアップの可能性があった。サスペンションやウイングのような。しかし第一に、システムを見つけなければならない、そしてひたすらテストラップを重ねなければならない。ストップウォッチが、我々の”感覚”を信頼できる解釈を与えてくれるまで。
SV: 当時はシミュレータなんて想像できなかったでしょ?
NL: それは純粋なSFだったよ。セバスチャン、君はどのくらいシミュレータを信頼している?一部のドライバーは、シミュレータを使うときに吐き気を感じると聞いたことがあるのだが。それはフライトシミュレータで多くのパイロットにも起こっている。
SV: シミュレータでは目の前に大きなスクリーンがあって、本物のクルマに乗っているみたいな感じだよ。クルマ全体が全ての動きを模倣するためにぐいぐい動くけど、現実の事と100%シンクロするわけじゃないし、もし僅かな遅れがあったり、動きすぎたり、間違った方向に傾くとしたら、吐き気がすると感じ始めると思う。僕はかなり慣れたけどね。
NL: ドライビングテクニックを改善するためにシミュレータはどの程度重要なのだろうか?
SV: シーズンが始まる前に僕達はたくさんこれを使う。なぜなら本当のテストはすごく制限されているから。僕達にとっては、モーションシーケンスが動く限り、自分達のリズムに入っていける唯一のチャンスなんだ。いまはステアリングホイールにいくつかボタンもあるしね。シーケンスは本当のレーストラックとすごく似ている。特に新しいトラックに慣れるためには、シミュレータは今必要不可欠だよ。これは、現実にサーキットへ行く頃には、何をすべきか正確に分かってるってこと。2,3ラップ走るだけでいい。そうしたら、後はよりなめらかにするだけだ。
NL: セットアップの面ではどんな風に役立つ?
SV: シミュレータの性能による。すごくたくさんのファクターに依存する – サーキットをどれだけ精巧に再現してあるか。バンプ、勾配、その他色々。もしクルマが現実の世界でも同じように動くならね。アンチロールバーみたいなものを変更しようと思った時、少しかたくする、あるいは少し柔らかくする、もしくはウイングのセットアップを変えてみる。こういうことについては大体正確だね。特定のエリアではセットアップを整理することができるんだ。
NL: しかし最高のシミュレータであっても、現実のレースで君に与える衝撃を再現することはできない。そしてそれはフィットネストレーナーではない。
SV: そのとおり。現実の世界と違うところのひとつだね。だけどそれは実際いいことだろうね。そうでなかったら、僕達はただシミュレータで戦ったほうがいいかもしれないし。

つづきまーす
→つづき

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HEROES: Kimi Raikkonen [Red Bulletin Jan 2010] vol.1

今年の1月号のものですが…。べっつんがあってキミのがないなんてこのブログ的にはどうよって思って。↓がいしゅつですが未読のかたはドゾー

近年、’Kimi’の名前は、途方もないF1のスピードとカーコントロールの略称となった。今年はRedBullJuniorWorldRallyチームとのスイッチで、彼のキャリアで最大のチャレンジに向かう。
Words: Werner Jessner

彼のフェラーリF1のカーボンファイバーディスクブレーキはクールダウンしたが、キミ・ライコネンは既に新しいものに移っている。セバスチャン・ロウブが6連続タイトルを獲得しているのと非常に近い、レッドブル・シトロエン・ワールドラリーチームのドライブである。
ライコネンの出現は、WRCにとっての大きなクーデターだ。時折無言になるプレスカンファレンスのパフォーマンス。彼はスーパースターだ。滑らかなターマックのラップよりも、泥と木と氷と雪が並行する宇宙へ、「モータースポーツの頂点」からの転向にも、彼に迷いはない。これは等しく評判の高いワールドシリーズにおける、非常に重大な試みである。

RB: さあキミ、オープンに話そう。覚えている中で一番最初のラリーカーは何?
KR: 兄のフォード・エスコート。もちろん、フィンランド人として、小さい頃からラリーカーを見ていた。アリ・バタネンとユハ・カンクネンのプジョー205 T16が一番好きだった。初めて行ったラリーはたぶん1991年(12歳)の、カンクネンがLancia Delta Integraleで勝った1000 Lakes Rallyだと思う。

RB: ラリードライバーは、幼い頃のヒーローだった?
KR: 子どもの頃、ヒーローはいなかった。個々のドライバーじゃなくて、スポーツ自体のファンだったんだ。僕が子どもの頃、たとえばカンクネンはワールドクラスのドライバーだったから、彼はアイドルだったんだろうな。それから彼に会ったよ。彼はプジョー205と、1980年代のグループB アウディ クアトロをまだ自宅に持っているんだ。うまく頼めば、貸してくれるかもしれない。

RB: それが、サーキットで(レースキャリアを)終われなかった理由?
KR: いつもラリーに参加したい気持ちはもっていたんだけど、僕はF1にすごく早く来たから。[ライコネンはレッドブルザウバーチームにおいて、オーストラリアGPで6位フィニッシュのデビューを飾った時、たった21歳だった] だから、ラリーをするのは難しくなって、我慢しなければならなかった。こんなに遅くなるまでチャンスがなかった – (ラリーに出たとき)僕は30前だった。[2009年ラリーフィンランドに、フィアット Grande Punto Abarthで出場した] F1は、ラリードライバーにとって助けになると思うし、その逆もあると思う。

RB: でも、F1で9年も過ごして、ワールドチャンピオンにまでなったのに、最後にはラリードライバーになるため?
KR: 僕のキャリアがうまくいったってことさ。今は、いいクルマと、適切な人々と一緒に、ラリーに行く時間だ。次のシーズンに向けて他のF1チームと交渉もしていたけれど、100%同意することはできなかった。そうしたらレッドブルが来て、WRCでのドライブをオファーしてくれたんだ。それはすぐに、いいことのような気がした。

RB: 君のようなポジションのレーシングドライバーの多くが、ワールドラリーカーを買って楽しんでいるよね。でも君は、歴史上最高のラリードライバー、セバスチャン・ロウブのいるシーズンへ参戦するために、シトロエンジュニアチームに加入した。難しいとは思わなかった?
KR: 確かに今までで一番大きなチャレンジだ。全てをゼロから学習しないといけない。だけど僕は挑戦することが欲しい。クルマを理解しなければならないし、ラリーも、コドライバー[カイ・リンドストローム]との作業も、すべて。楽しみにしているよ。自分がどれだけできるか知りたいなら、競争しなくちゃ。個人で持っているラリーカーで、森を運転することはこれからもできるよ。

RB: しかし、君が去年ラリーフィンランドでWRCに参加した時、他の転向した人達と比べてもっと専門的なものだったよね?
KR: 何かをしようとするときは、最高のチームとやればいい。僕のクルマはトミ・マキネンのチームによって準備された。彼らはものすごいプロフェッショナルだ。もちろんF1チームよりは小さい活動だけど、彼らはプロだよ。F1よりもラリーではドライバーがより大きな役割を担うとして、ベストドライバーでも、ダメなクルマじゃ勝てない。だから、(自分とコドライバーとの)2人のうち少なくとも1人は、何をしていたか分かるように、経験豊富なコドライバーが欲しかったんだ。僕はトミを通じてカイに会った。クリス・アトキンソンのためにアイス・スパイをしていた、2006年のモンテカルロラリーのときにね。カイは傑出している。彼とトミは一緒にワールドタイトルをとった。カイが、シトロエンスポーツと最初にコンタクトをとったんだ。

RB: WRCに参加することは、2000年にザウバーでテストドライブをした時と同じような感じがする?
KR: ああ、自分の中に若い頃のキミをまた見つけたよ。ワールドラリーカーは、去年ラリーフィンランドでドライブしたS2000より早くてタフなんだ。より多くのパワーがある。難しいシチュエーションから戻れるわけだよ。ターボエンジンじゃないフィアットで横転しようものなら、もうそこで終わりだったよ。

RB: 去年フィンランドでやったロールはどうだった?
KR: 僕が速く行き過ぎたからじゃないんだよ! 正反対。クルマは既にボロボロになり始めていたから、サービスパークまでたどり着きたいだけだった。フィアットはS2000クラスで最速だったわけじゃない。左折しようとしたとき、たぶん2mくらいラインを外して、ひっくり返ったんだ。
RB: どうしてそんな悪いラインを?
KR: 目で見てたけど、耳ではドライブしてなかったんだ。でもラリーでは、コドライバーの言うことに100%集中しなければならない。
RB: それが、まだ君が学習しなければならないこと?
KR: そうだね。ドライブ自体はあまり大きな問題ではないと思う。ステージを知っていれば、普通は大きな違いはほとんどない。違いを生むのは、ペースノート[コドライバーの、ラリーの各ステージの道のコンディションのノート]と、自分自身の信頼だ。これが、僕の主なディスアドバンテージ。僕はArcticラリーとラリーフィンランドしか知らない。残りのイベントは、自分自身で解決しなければならない。
RB: 他のクルーのペースノートは使えるの?
KR: 自分のものを作る方がいい。本当に速くなりたければ、信頼を持たなければだめだ。他の誰かのノートでは、完璧な信頼を持つことは決してできないよ。
RB: 他のドライバーをフォローすることは役立つ?
KR: いや。自分の前にいるクルマがしたことを知るのは別に役立たない。コドライバーが言うとおりのことをしなければならないんだ。

RB: 最初のロールはいつ?
KR: 14歳の時。兄のラーダを転がした。家の近所に、3kmのトラックがあって。マーカス・グロンホルム[フィンランドのWRCダブルチャンピオン]もトレーニングしてたところ。リアにブレーキをかけすぎて、2回転した。ロールバー[車の内部にある安全ケージ]も壊れた。

RB: 君の兄のラミは、ラリーの才能があったみたいだけど、彼はまだドライブしているの?
KR: いいや、彼は今ファミリー・マンだ。ある年では、ミッコ・ヒルボネン[2008年、2009年のWRC2位]に続く2位だったんだよ。

RB: 君の甥っ子たちは、モータースポーツ・バグに捕まった?
KR: もちろん! まだ3歳と4歳なんだけど、もうカートをやっている。クアッド・バイクを買ってあげたよ。

RB: 自分はいいコドライバーだと思う?
KR: 1度、トミ・マキネン[4度のWRCチャンピオン]のコドライバーをやったことがあるけど、ノー。彼を完璧に信頼してたけど、あれはもうやりたくないな。たぶん、テストの間にロウブの横に乗ると思うけど、彼が同じようにしてくれるとは思わない。

RB: シーズンでいくつかロールすると思う?
KR: もちろん。WRCのコースで、バウンドして脇へそれることが何度かあると思う。このスポーツでは誰もがミスをするし、概して、ミスはクルマを破壊することを意味する。J-M・ラトバラ[WRC優勝経験者]とヒルボネンが、初優勝する前に何台壊したと思う? ロールしない唯一のドライバーはロウブだ。彼は例外。

RB: ターマックとグラベル、どちらでうまくいくと思う?
KR: グラベルでもすごく速かったけど、ターマックの方がより僕向きだろうね。雪が一番難しいと思う。雪の路面では、ラインを正確にしなければならない。ブレーキが1メートル遅すぎるのはターマックでは大したことじゃないけど、雪ではよりシャープにターンしなければならない。グラベルを読み取れるようにもならないといけない。ラリータイヤで、あるタイプのグラベルではすごくグリップがあるのに、他では全然なかったりする。

RB: どういう結果を予想している?
KR: 最初の何戦かはタフに違いない。他のドライバーがどんなに速いか分かるまで、どんな個人的予想も控えておくよ。トップ4(ローブ、ダニ・ソルド、ヒルボネン、ラトバラ)にはついていけないと確信してる。

RB: 君のチームメイト、セバスチャン・オジェは、将来のスターと目されている。
KR: うん、彼はすごくいいよ。(自分の力を)測って比べるのに、パーフェクトだ。

→NEXT: F1でのベストな瞬間は?

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HEROES: Kimi Raikkonen [Red Bulletin Jan 2010] vol.2

レッドブリテン1月号ロングインタビューのつづき。

RB: F1キャリアを振り返って、他人よりも上に評価する瞬間はある?
KR: F1では、全ての周回が大体同じようなことなんだ。雨だったら難しくなるけど、それ以外ではすぐにルーティンになる。ラリーでは、あらゆるコーナーや丘が、予想したものと違うかもしれない。たとえば、最近一番楽しかったことは、友達とスノースクーターで走り回ることだよ。あるひとつの瞬間を、この9年からピックアップすることは難しいね。
RB: 歴史的なこの瞬間はどう? キミ・ライコネン、ジャンカルロ・フィジケラを最終ラップでアウトサイドからオーバーテイクし、2005年日本グランプリに優勝。
KR: ああ、あれはすごくよかったな。

RB: 2009年のフェラーリは、負傷したマッサの代わりに入ったフィジケラが悪戦苦闘してたのを見るかぎり、本当にドライブしづらかったに違いないね? ルカ・バドエルは別としても。
KR: クルマは悪くはなかったんだよ。ただ十分なグリップがなかっただけで。ドライブするのは難しかったけど、2008年のよりは、2009年のフェラーリが好きだった。あまりひどくは対処しなかったけど[ライコネンは2009年ベルギーGPで優勝した]。だけど、あれでフィジケラは、2レースにつき10歳くらい老けたんじゃないかな?

RB: ニュートラルにバランスのとれたクルマを得られないとしたら、オーバーステアとアンダーステア[グリップがフロント寄り/リア寄り]、どっちが好き?
KR: アンダーステアを好きだと思ったことは一度もないね。

RB: どういう風になるか分からないとしたら、どうやってクルマをプッシュする?
KR: サーキットではタイムを失うだろうね。でもラリーでは、スペースをはみ出して、木にぶつかって終わりかな。

RB: モータースポーツではどのくらいコミュニケーションが必要になる?
KR: ドライバーとしては、ただ伝えることができないことが少しある。理解のレベルが完全に違うから、同じ基盤の上で空力エンジニアと話せるF1ドライバーなんていないよ。できるのは、自分の理想的な好みをレースエンジニアに伝えることだけ。メカニックも同じくらい重要だけど、彼らはエンジニアが伝えたことをやるからね。だから、コミュニケーションはチームの2, 3人に限られる。自分のインプットも、チームに依存する。

RB: ラリーでは、自分自身でクルマを直さなければならないこともあるかもしれない。どうやるのか分かる?
KR: エンジョイするよ。フィンランドでは、いつも自分の車を直していたんだ。バイクも自分でチューンするよ。指が汚れるのは全然悪いことじゃない。

RB: F1を生き抜くために、「Iceman」のイメージを促進した?
KR: ノー。「Iceman」はよく知られるようになったけどね。F1では、政治はエキサイティングなことの邪魔になる。ラリーの雰囲気は(F1より)すごくいいね。政治が関係することも少ない。ドライバーのパフォーマンスに比重がかかっている。

RB: 君はセレブリティだ、特にフィンランドでは。フィンランドの国技、ラリーに移ったいま、ヘルシンキの通りに出掛けるなんてことはしないんだろう?
KR: それは気にしないことにしてる。今より悪くなることなんてないだろうからね。対処する方法を学んだんだ。

RB: 君は兵役を果たした。何が一番難しかった?
KR: 最初の何ヶ月かはストレスを感じてた。いつも大声を出してたよ。終わる頃には、僕達は退屈して、ぷらぷらしてた。軍隊映画とは違って、早起きが一番サイアクだった。
RB: ラリードライバーも、しばしば早起きしなければならないよ?
KR: 分かってる。F1でも、時々はベッドから早く出なければならなかった。それは仕事の一部だよ。

RB: オフの間のお気に入りのおもちゃは?
KR: スノーモービル。ラップランドの周りを友達と一緒に乗るのはものすごく楽しい。モトクロスもいいね。

RB: 何がロードカーをよくすると思う?
KR: スペース。

RB: 最近トライしたスポーツは?
KR: フィットネストレーナーに勧められて、去年クライミングを始めた。楽しいよ。

RB: アイスホッケーのStanley Cupはどこが勝つと思う?
KR: San Jose Sharks

RB: オリンピックのスノーボードハーフパイプで、金メダルをとるのは?
KR: フィンランド人のために祈ってるけど、ショーン・ホワイトを倒すのは難しいだろうな。

RB: 次のWRCチャンピオンは?
KR: ロウブかヒルボネン。ロウブ。
RB: Moto GP?
KR: チームって大きく変わったの?
RB: いや。
KR: ロッシ。

RB: F1?
KR: 難しいな。僕はフェラーリの計画を知らない。メルセデスは多分いいクルマを用意してくるだろう。マクラーレンも。レッドブルもたぶんそう。だから、僕の好きな人物にタイトルをあげようかな。セバスチャン・ベッテル。彼はすごく現実的だ。
RB: 彼とはよく連絡を取り合うの?
KR: ヘイキ・コバライネン[フィンランド人同士]の方がよく知ってる。大体、僕はあまりF1の人とは接触しないんだ。時々ベッテルとはバドミントンで遊ぶよ。彼はスイスの僕の近所に引っ越してくるから、たぶんもう少し会う機会が増えると思う。

RB: 自分自身がF1カーに乗っていなければ、どのくらいF1に興味がある?
KR: 時々テレビでレースを見ると思う。多分モナコグランプリには行くかな。僕はいつでもF1ドライブに戻ることができるけど、F1ではたくさんの悪いことが起こっている。マニュファクチュアラーは撤退しているし。この話は、また今度しよう。

RB: 将来に目を向けよう。WRCタイトルは君にとってどんな意味がある?
KR: F1のタイトルより大きいだろうな。僕はいまスタートしたばかりで、そこに到達するには長い旅になることは感じ取れる。今まで誰も成し遂げた人はいない。これが、(WRCタイトルへの挑戦を)より面白くするんだろうね。

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HEROES: Sebastian Vettel [Red Bulletin May 2010] vol.1

RedBulletin5月号に、ベッテル君のロングインタビューが掲載されています。難しい表現もいっぱいあったけど、言葉の使い方が面白くて、全部読んじゃいました。ぜひとも本物を読んでいただきたいですが、せっかく訳文を作ったのでのっけときます! べっつん★ますます好きになったよ★

今年のタイトルの筆頭候補が、ネズミが怖いだなんて思ってた?
Words: Anthony Rowlinson

自宅での朝食であるかのようだった。セバスチャン・ベッテルはミューズリーの小さいボウルの前に座り、彼のトレーナー、トミ・パルモコスキがジュースを注ぐ。右のこめかみに、ふわふわのブロンドヘアーがカールしている。明るい赤のプーマのハーフパンツ。自信に満ちリラックスした空気が、見えないエネルギーシールドのように彼をとりまいていた。
しかしここはもちろん自宅ではない。KL空港に隣接する、7つ星のパンパシフィックホテルの朝食ブッフェで、リラックスした服を着ているけれども、ベッテルは戦うためにマレーシアにいた。
セバスチャン・ベッテルの場合、ミスマッチは甚だしい。彼は円熟し、堅実で、社会的である。ほとんどの22歳が決してそうでありえないように。しかし彼は弟のようだ。空港の到着ロビーを闊歩し、ロックスターのように歓迎されている人ではなくて、大学から帰省してきて、駅で出迎えてやらなければならない子のように。
彼はほとんど最初から、「弟」のようだった。彼は2007年、19歳のアメリカグランプリでポイント獲得デビューを飾った。グランプリでポイント獲得した最年少ドライバーになったのだった。シーズンの終わりまでは、彼は自信があり、大きな男の子とをミックスするのに十分であった。中国GPでは、2台のフェラーリと1台のマクラーレンに続き、STRで4位を獲得した。(彼はそれが必要だった:1週前の日本で、2位を走行中のRBRのマーク・ウェバーに追突し、自身も3位を失った)彼は、最初のF1フルシーズンでイタリアGPを優勝し(F1の最年少優勝記録)、2009年にはトップチームであるRBRにステップアップ。RBRの5年目のシーズンに、チームの初優勝をもたらした。彼は残り2戦までドライバーズタイトルを争い、2010年の有力候補として地位を高めた。
(今年の)3つのレースのうち、彼は3回ともポールからスタートし、マレーシアGPではマーク・ウェバーとの1-2を達成した。統計的に、とにかく- ベッテルは特別な才能を持っている。危険なウェットコンディションで彼は輝き(常にこれは「天才」ならではの特質である)、ドライでは破壊的な強さを誇る。このようなトラック上での早熟よりをもってしても、レースでの功績に対する尊敬と同じくらいにファンのハートを獲得したのは、セブのオフ・トラックスタイルだ。
ベッテルはおもしろい。個人が統制されがちであるパドックで、漫画の「ひらめき電球」のように目立つ。彼は、クルマに名前をつける。罵ることもある。そして笑う。マレーシアでの崇高な勝利の後、彼はプレスカンファレンスで、「シャンパンでほろ酔いだよ!」とジョークを飛ばした。彼は本当に、彼が笑うのと同じくらい激しくレースをすることができ、RedBulletinによってこの見た目の矛盾について尋ねられることを恐れない。2セットの質問が彼に用意されていた-難しいものと、簡単なもの。ネズミの一件で、我々が彼に投げかける最悪の事態に対する準備ができていることを示した。

RedBulletin(Easy): F1でなければ何をしていた?
SV: 簡単な質問じゃないじゃん! 分からないよ。これが唯一の答え。3年半前に高校を卒業しただけで、どの大学に行こうか考えてたから。僕の夢はレーシングドライバーになることだったから、えっと…”OK, これは事実になる、学校は僕には必要ない”って。もし大学に行くことにしてたら、機械工学の大学にしたかな。技術的な何か。グレーなものよりは、説明することができるもの。
RB:エモーショナルなものではなくて?
SV: うん、そのとおり。
RB: アマチュアレーサーになったら、自分でクルマを修理できるように?
SV: カート時代は、いつも大好きだったよ。僕と父はよくメカニカルなことをやってた。メカニックは、ウィークエンドにつき1500ユーロとか、かかったから。その代わりに僕達は新しいタイヤに投資をして、カートをフィックスしていったんだ。父はすごく向いてたんだけど、彼は25歳じゃないから、自分の担当のところは自分でやらなければならなかった。だけど僕は楽しんでたよ。ドライバーにとって、何かがうまいかなかったとき、ただ「エンジン」とか「タイヤ」とか「クルマ」じゃなくて、何が起こっていて何が失敗したのかを知ることは重要なんだ。僕にとって、物事がどういう風に働くのかは、すごく面白かった。もちろんF1カーを最初から全部説明するのはちょっと違うんだけどね。できる人なんかいないと思うよ! RBRでは、たくさんの人が働いていて、みんなが自分自身の領域をもっている。だけどそれはとっても面白いことだよ。売っているクルマじゃないんだ。全てが独自のもので、(F1の)そのために作られている。全てが一緒になったとき、芸術になるんだ。どのくらいの仕事が注ぎ込まれているか知っているから、サーキットでこれをハードに酷使することをちょっと悪いなと思うけど、これは僕の仕事だ。レーシングのために、作られているものだからね。

ベッテルはシリアルを平らげるにあたりトラブルをかかえているが、くじけずに、彼はもうひとつのカードに手を伸ばした。

RB(Easy): 自分はF1で最速のドライバーだと思う?
SV: ああ、僕にとってはこれも難しい。もちろんそうなりたいけど、この手の類の質問がほんと好きじゃないんだ。たくさんのエキスパート達が向こうにいて、こういう質問を誰もしなかったら彼らは悲しくなるだろうから、彼らに聞いたほうがいいよ。だけど、僕のターゲットはベストになることだ。そのためにここにいる。ただ参加するためだけじゃない。

RB(Easy): ズボンを履いている間の、一番の楽しみは何?
SV: 裸でも自転車には乗れるよ…やりたかったらね。可能性かな。誰でも、一番好きなものや、一番楽しめるものをもっている。僕は普段は動いて、活発でいるのが好き。休める時間も楽しんでいるよ。だけど、僕は太陽を楽しめるから、島に1週間とかいられるタイプじゃない。とんでもないよ!時々は自分自身を休めなければならないけれど、動くのが好きだし、スポーツは何でも好きだし、新しいことにトライしたいし-できれば友達とね- それで、楽しみたいんだ。その後、楽しくやって、どこかに夕食にいくか、火を囲んで座っていたいな。

RB(Easy): 自分のヒーローと乗るために、ツールドフランスをインドアバイク練習マシンで見ていたのは本当?
SV: どうやって知ったの?! まだ夏はやってるよ。同じレベルで、とても正確に、長時間できるから、時々は室内でトレーニングした方がいいんだ。覚えてる中で一番最初にやったのは、13歳のとき。家で、自分の部屋に小さいテレビがあったからそれを自転車の前にセットして。学校から帰ってくるとそれに乗って、テレビをつけて、ツールに1, 2時間参加してた。

RB(Hard): 怖いものはなに?
質問に答える前に、長い空白があった。
SV: 難しい質問だね。一方で人は特定の動物を恐れるよね、僕の場合ではネズミで…
RB: ふざけてる?
SV: 本当だよ。僕はネズミが怖いの。だけど、本当の恐怖っていうのは…うーん…クルマを運転することは怖くない。レースしている時は、恐怖を感じないんだ。コースアウトしたときでさえ、ふつうは何かテクニカルな問題があったとか、ミスしたとか、何かで説明できる。だけどそれは怖くない。ただ「くそっ!」ってだけ。どうなるは分からないから。それよりもっと怖いこと。僕は、恐れっていうのは何か…たとえばこういうこと。ある特定の予想があって、それから、失敗をするか、誰かに負けるみたいな何かすごく悪いことがある……こういうのが、僕はより怖いね。どういう事言ってるかわかる?感情的なことなんだよね。

Next: → RB(Easy): なぜクルマに名前をつけるの?

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HEROES: Sebastian Vettel [Red Bulletin May 2010] vol.2

RB(Easy): なぜクルマに名前をつけるの?
SV: よく分からないけど、習慣になったんだ。何年か前にキャリアが始まった。今年はLuscious Liz(官能的なリズ)、去年はKateとKate’s dirty sister、その前、トロ・ロッソではJuliaだった。
RB: これは誰かの、えーと、知ってる人の名前をとってつけたの?
彼は、この質問の意図を分かっているかのように笑った。
SV: いいや。ズボン履いてない時ってことデショ?名前にはちょっとした説明があるんだよね。まず、いい名前じゃないとダメ。美人なレディをイメージできるような名前じゃないとダメだ。だけど同時に、彼女は、わかるでしょ、ワイルドでありうる。マシンは名前みたいにならないようにしなきゃいけないけど…ああ、ここ慎重にならなきゃだめだね……そういう風にならない名前は、たとえば、Daisyとか?だけどこれを読んでいるデイジーがいたら、いい気持ちはしないよね! こんな感じで、深い意味はないんだけど、これはクルマに対する仕事へ感謝する僕の方法で、メカニックのみんながクルマに思いをもつ方法なんだ。

RB(Hard): ユーモアのセンスを失っていってる?
SV: どうして?
RB: 最近は、より激しい状況にあるから。あなたは短期間で、チャンピオンシップの可能性を秘めた一番若いドライバーになった。プレッシャーもあるでしょ?
SV: うん。だけどこういう風に考えてるんだ。今年はもっと期待がある。ポジティヴなね。去年、強力なポジションにいたから、同じようなことをみんな期待する。僕にとってそれは賛辞だ。とりわけ、自分がなぜここにいるのかをいつも分かっていなければならない。F1に辿り着いたことを、とてつもなく嬉しくて、すごく誇りに思ってる。12月にゴーカートのレースに行って、若い男の子、時には女の子に会った。おっかしいんだけど、彼らは僕のことを他の普段レースしてる相手のドライバーみたいに見る。彼らは「F1のドライバー」に会ってるんだけど、僕にとっては、時には彼らと何歳も変わらなかったりして、少し変な感じだ。僕のすることをたくさんの人々が気にする。その人達のスポーツの頂点なんだ。この事実は忘れてはいけないと思う。サーキットでいつも通りのことをするなら、それはルーティンになって、仕事みたいになる。レーシングを始める瞬間、予選ラップに出て行く瞬間、たとえば「すごい、これがF1だ」なんて考えてない。その瞬間に100%の集中をしているから。だけど、自分がどこからスタートして、何をやっているのか、決して忘れてはいけないんだ。自分がやっていることの喜びを常に感じて、エンジョイすべきだ。そして、楽しみを決して失ってはいけない。僕は、これが自分が誰であるかってことと同じだと思ってる。自分がどこからスタートしたのか、忘れてはいけない。最初の質問に戻ると、僕にユーモアのセンスがあるなら、僕はそれをキープしないといけないね。だめな理由はない。

RB(Hard): 去年のタイトルを失った理由は?
この質問は、いままでの笑顔から不機嫌な表情を促した。
SV: 去年のシーズンを振り返ってみると、僕達はすごく、とても、いいシーズンを過ごした。今年とは全然違うスタートで。レースに勝って、ワールドチャンピオンになるのが僕の目標だった。だけどみんなも知っているように、F1ではクルマの出来と全体的な環境に依存するんだ。去年、僕達はすごく強力なポジションにいた。もし僕達が去年のタイトルを失った理由があるとすれば、大部分は、シーズンの序盤で、レギュレーションの解釈がチーム間で異なっていたという事実だ[ダブルディフューザーのルールが、最終的なタイトル獲得者Brawn GPに序盤のアドバンテージを与えた]。これが一番大きな理由のひとつだろう。サーキットで僕達は、常に理に適った仕事をした。ミスも犯した、失敗もあった。だけど、これが人間だ。いくつかは僕達のせいだ。だけど僕は、僕達が台無しにしたとは言わない。僕達はミスを犯したけど、今年はもう既にそれらの過ちから学んでいるから、それも重要だったんだ。思えば5回のリタイアは、最高ってわけじゃなかったね…

RB(Easy): Gerhard Noackとは誰?
SV: 若い頃、クルマを買ってゴーカートに行きたかった人物。これで彼の感情を傷つけないと思うけど—– 彼は、自分はあまり速くないと理解した。そして彼は少年ミハエル(後にミハエル・シューマッハーになる人物)に出会い、ミハエルがとてもよくやっているのに、レーシングをする十分なお金を持っていないのを見た。それで彼は、ミハエルをサポートすることに決めたんだ。ミハエルがすごく小さい時から15, 16歳頃まで、ゲルハルトは彼をすごく助けた。彼と旅して、メカニックになって、スポンサーを調達して、いつも彼と一緒だったから、時には「父」の役割までやった。ミハエルがシングルシーターに進んだ時も彼はそばにいて、Kerpenでカートのトラックを持っていた。まだ(トラックは)あるんだよ。運命的に、僕達がレースをはじめたとき、チャンピオンシップのひとつはKerpenで開催されたんだ。ゲルハルトはすごく早い段階で僕達を助けてくれることを決め、僕達は彼のチームで走った。そのとき僕達は5000ユーロでレースしてたから、すごく助かったよ!彼は僕達をシングルシーターまでずっと助けてくれたんだ。レッドブルが来てくれるまでね。だけどゲルハルトは本当に早くから僕達をサポートしてくれた。レーシングをやっているほとんどの人達はすごくお金に困っているんだ。でも彼はいつも資金の面倒をみてくれて、僕達をすごく助けてくれた。僕が7歳か8歳頃、レースに参加するだけで精一杯だったから、チームキットとかを買うお金がなかったのを覚えてる。でも、僕がレースに勝った時に彼にもらった一番最初のプレゼントのひとつは、Tony Kartチームキットのシャツだったんだ。すっごくありがたかった。「すっごいクール!!」って。彼は全然厳しくなかった。「OK, これも、別のも」みたいな感じで。彼は僕の人生で本当に大きな存在だ。最初、彼は僕をちょっとしたプレゼントでハッピーにしてくれたけど、一番重要だったのは、僕達が資金を見つけるのを手伝ってくれたことだ。そしてとうとうレッドブルを探してくれた。振り返ってみれば、とても大切だった。

RB(Easy): 髪を伸ばしてるの?
SV: 僕の美容師が死んだから。ウソだけど!自分でも分からないけど…いつもはシーズンが始まる前に髪を切るんだけど、今回は冬が終わって、そのままにしておこうと思ったんだ。少し整えたけど、それだけ。

RB(Hard): 負けるのが嫌いでしょ?
SV: 簡単な質問だよ。YES! もっちろん。次!

Next: → RB(Hard): クリスチャン・ホーナーや、ヘルムート・マルコと口論する?

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HEROES: Sebastian Vettel [Red Bulletin May 2010] vol.3

RB(Hard): クリスチャン・ホーナーや、ヘルムート・マルコと口論する?
SV: 場合によるかな。見方が違うせいだったら、少しの戦いで終わるかもしれない。けど、みんな彼らを尊重するよ。時々、違う意見を持っているかもしれない。だけど正直に言うと、クリスチャンともヘルムートともすごくうまくやっているから、本当の口論じゃないかな。口論というより「議論」だと思う。僕は決して声を荒げたりしないし、怒ったりもしないし。

RB(Hard):
セックスを短期間にたくさんしすぎたことがある?(Have you had too much sex too soon?)
ベッテルは声に出して、質問をわざと読みまちがえた。
SV: マジで?あ、「短期間に多くを手に入れすぎた?(Have you had too much too soon?)」ね。いいえ。成功は、勝ちたいと思っている人間にとっては、ドラッグのようだ。もっともっと欲しくなる。速くなればもっといい。みんながそれぞれ、トップへ向かう、もしくはトップへ戻るやり方があるから、僕は自分がしたことを振り返ることしかできない。そして常に浮き沈みがあるから、自分がしたことを振り返ると、いいことも悪いこともあった。時々は全てがスムーズに進み、全てがうまくいった。だけど僕達はまた、すごく難しいときもあった。いくつか理由はあるけど、結果がなかったり、パフォーマンスがなかったり、お金がなかったり。外から見ると全てがバラ色で素晴らしくて、スムーズで理想的で、何の問題もないように見えるかもしれないけど、すごく沢山のことが内側では起こっているんだ。ある年のシーズンのはじめ、僕の父はもう資金がないと告げられて、僕達は「終わった」と思った。そうしたら、いい結果が出て、続けることができた。だけど本当に簡単なことじゃなかったんだよ。これを切り抜けることがすごく重要だった。そうじゃない?だから、たくさんのものをあまりに早く手に入れすぎた?って訊かれても、僕はそうは思わない。僕達が歩んだステップは…僕は他の人と比べて若かった、だけど僕は常に準備ができていたし、常に学ぶためにオープンだった。だから、トップからスタートしないとは思っていたけど、自分自身の力と、僕を取り巻く周りの環境、チームを信じて、しばらくすれば頂点に行けると思っていた。そうできなければ、何かが間違っていて、それが何であったか分からなければならなかった。

RB: 今年タイトルをとれば、あなたは最年少ワールドチャンピオンです。[マクラーレンのハミルトンが2008年に、22歳301日で達成]
SV: (興味がなさそうに)ああ、何日かね。最年少とか最年長とかは、僕にとってはあまり意味がないけど、ワールドチャンピオンになることはもっと意味がある。「最年少」と一緒だったらすごいかもしれないけど、本音を言えばそれは一番気にしていないことだよ。

RB: 今まで食べた中で一番ゆっくり食べたシリアル?
SV: うん…なんかあんまりおいしくなくなっちゃった………次は何?

RB(Easy): あなたはドイツ人ぽくないですね?
SV: パスポートによると僕はドイツ人らしいから、僕はドイツ人なのではないかと思うよ。おっかしいよね、僕の出身についてからかわれても別に問題ないけどさ。ほとんど、彼らは正しいしね。でも、ドイツ人がユーモアのセンスがないってことは偏見だと思う。どこの国にも、おもしろい人と全然面白くない人がいるじゃない。僕達ドイツ人と、僕とにとっては、ほんとうにおっかしいよ。僕はこれを笑えるタイプの人間だからOKだけど。たとえば、イギリス人のほとんどは、ドイツではマレットヘアで歩き回ってると思ってるんじゃないかと僕は思うんだけど。実は、僕達はUKの人と同じくらいヘアカットに行くんだよ。OK、ちょっと変わった人がいるかもしれないけど、これはどこの国でも同じだと思うけどな。どんな国にもそれぞれの習慣があって、それはいいことだ。そうじゃなければ、どこの国もみんな同じようになっちゃうし、退屈だよ。人や、その人の国をからかう理由はないよ。

レース前のトラックウォークに行く時間が迫ってきたが、彼が楽しんでいるようなので、我々はあともう少し質問に答えるよう迫った。いまいましい彼のミューズリーのボウルには手をつけていない。

SV: OK、簡単なやつをもう一個。
RB(Easy): 今までに大食いしたことはある?
SV: どういう意味?
RB: ハンバーガーとチップスとビールをつめこむとか。
SV: ああ、OK! うん、時々ね。

彼は逆側に座っている、トレーナーのトミからの視線をキャッチした。

SV: えーと…よくあるって意味じゃなくて…。怖がりすぎる必要はないけど、ファストフードはふつう、すごくいいものではないよね。年に1, 2回ならいいけど、毎週やってたら問題だよ。だけど友達との楽しい夜の後とか、もう時間も遅くて、何か食べるものを探してて、まだ開いてるファストフードの店があったら…行って悪いものをたくさんゲットしちゃうでしょ?それについてはリラックスして考えてるよ。一度や二度食べたからって、死にはしないよ。習慣になるなら、問題が出るだろうけどね。

目の前のボウルのドロドロを見るベッテルの目線が、段々と嫌そうになってきた。残りの中身をスプーンでただ押しはじめた。

SV: あのさ、これ、今まで食べたミューズリーの中でサイアクだよ。ミルクをかけたミューズリーじゃないよ、ひどい味になってるんだよ。ヘドロって感じ。あと残ってるのは何?

RB(Hard): 弱点は何かある?
SV: 自分自身とか、自分の長所とか短所とかについて話すのは好きじゃない。僕は弱点があると思う、でも僕はそれをあまり誇りに思わない…僕はすごく頑固なんだ。道で渋滞にぶつかったときとか、自分の思う通りにいかなければ、落ち着かなくなる。時々、ちょっとわめいたりするしね。トラックでは、他の人と比べて僕にはあまり経験がない。そうでない人もいる。だけどそのには、彼らについて尋ねることができる多くの人もいる。OK、最後の質問。

RB(Easy): ジョークをひとつ。
SV: あんまりいいもんじゃないよ。ズボンを脱ぐ必要がある。前にインタビューされた時、こう言われたんだ。「あなたはこのスポーツで面白おかしい男として知られています、ジョークを言って下さい」って。大体は、僕は冗談が好きだけど、おもしろいことをするか、ばかな軽口を叩いてる場面でもなくちゃ、「OK,いくよ」って言ってひとりで芸をするつもりはない。(でも)一度きりの人生なんだから、笑顔でいかなくっちゃね。

ちょっと日本語になってないとこや、訳があやしいところもたくさんあるのですが…雰囲気だけでも! ここの部分はこうじゃない?ってダメだしがあればおまちしてます。。。

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I’m finding a bit of the young Kimi in me again

英語版をコピペしてくれた神がいるから詳しくはこちら
(公式にも載ってました →GOODBYE F1, HELLO WRC )
↓RAIさんによるF1シーズン予想とオトモダチトーク

(Who’s going to be the next Champion of )Formula One?
KR:
Hard to say. I don’t know what Ferrari’s plans are. Mercedes will
probabaly have a good car, so will McLaren. Red Bull Racing probably
will too. So I’m going to have to award the title based on who I like:
Sebastien Vettel. He’s so down-to-earth.

Do you have much contact with him?
KR:
I know Heikki Kovalainen better. As a rule, I don’t have that much
contact with people from F1. Sometimes I play badminton with Vettel.
He’s moving to my part of Switzerland so we’ll probably see more of
each other.

べっつんてほんとオトモダチになったんだねぇ。びっくりー
去年は「つるんでる奴:特にいない」だったのにwww
ラミ兄ちゃんもう引退したんですねー知らなかった。甥っ子ズ(最凶のかわいさ)にquad bike買ってあげたりとか子煩悩だな!!!早起きについて2項目もしゃべってるとか色々面白いので読んでください。神ありがとー

Be the first to like.

Either/Or DAVID COULTHARD[Red Bulletin#229]

レッドブリテンのノリをうまく訳しきれてないのは相変わらずですが、ハンガリー号はEither/Orコーナーに先生が登場。(原文はRed Bulletin#229より)
WET RACE OR DRY RACE?
ドライレース。ハイスピードでクルマをドライブする喜びを感じられる。だけど、ウェットでのレースに何か問題があるというわけではないよ。結果もいいしね。我々のポジションを考えると、得点するとてもいいチャンスだ。しかしアクアプレーニングと視界が悪くなるのはね…慌ただしい。ドキドキするしハラハラするものだけど…ドライの方がいいね。
SALAD OR STEAK?
サラダ。赤身の肉を少しならいいけど、サラダが好きだね。
IPOD OR VINYL?
iPod。アダム&ジ・アンツ(※1980年代にニューロマンティックムーブメントを作り出したイギリスのニュー・ウェイヴ・バンド)のLPに起こったことは今でも忘れられないよ…
NIGHT ON THE TOWN OR QUIET NIGHT AT HOME?
ちょっと両立してみようとしている。街の外でワイルドな夜を過ごすのも、家で丸まっているのも好きなんだ。
WINE OR WATER?
水。少しのアルコールは踊り始める時にはいいけど、おいしい1杯の水に勝るリフレッシュはないね。
SUIT OR CASUAL?
僕はいいスーツを愛する数少ない人間のうちのひとりだよ。スーツは特別だと思う。ある状況においては、人はフォーマルな服装をしなければならない。バギージーンズとスケートシューズを着た医者に会いたいと思うかい?白衣を着た医者に会いたいはずだ。スケーターとかスノーボーダーみたいな反体制的人々はおかしいと思うね。
GOLF OR FOOTBALL?
ゴルフ。観るのは両方とも好きだけど、最近はフットボールをするよりゴルフをするのが好きだね。ゴルフボールは僕のと同じような大きさだけど、フットボールは少しばかり恐ろしいね。
MINIVAN OR MOTORCYCLE?
モーターホームは「ミニバン」に入るかな?バイクは何台か持っているけど、天気のいい時だけしか乗らない。
MOZART OR MOTORHEAD?
クラシカル。Motorheadのファンではないんだ。
YACHT OR PLANE?
ヨット。今までにない自由を感じられる。好きな経路を選べるし、飛行機ではパーティはできないだろう?…できたとしても、ボートでのパーティよりも楽しくないよ。
SUPERMODEL OR GIRL NEXT DOOR?
スーパーモデルが近所の女の子だったらどうだい?最高だね。
BEACH OR MOUNTAIN?
おもしろい。どちらも違う理由で好きだけど、尻に砂がつくのは嫌だね。だけど水の中にいるのは好きだ。
NEWSPAPER OR COMICBOOK?
新聞だろう。マンガ?それが何になるんだ。現実こそファンタスティックだよ。
SHOPPING MALL OR INTERNET SHOPPING?
モール。インターネットに興味がないんだ。買い物自体そんなに頻繁にしないけど、買い物をするなら触って感じたいんだ。迷う楽しみと、自分が買ったものに満足して店の外へ出る時の幸福感が好きなんだよ。
MONACO APARTMENT OR SWISS CHALET?
両方、それぞれ理由がある。モナコはセキュリティ、サービス、生活のしやすさ、コミュニケーション、あとは地中海へのアクセスにおいて素晴らしい。山は計画して行かなきゃいけないけど、雲より上にいること、山を登ることは何ものにも代えがたい。トレーニングにもいいしね。
BEARD OR SHAVE?
(あごひげを生やす?剃る?)
ひげ。何年かは剃っていて、若いころの僕はひげを剃らないなんて想像できないだろうな。しかしここ何年かは剃るのをやめたんだ。ひげを剃ってレース用のつなぎを着ると首に湿疹ができるんだよ。レースをしなくなったら、多分また剃り始めると思うよ。
TRAINING IN THE GYM OR OUT ON THE ROAD?
外に出る方が僕の好みだね。気分的にもいいけど、いつも時間があるわけじゃないのがね。
BOOK OR TV?
テレビ。本は場所をとるし邪魔になる。読書のための規則正しい十分な生活もない。
MONEY OR GLORY?
両方手に入れることができると思うよ。
先生ってばwwwタマの大きさがどうとか尻とかまた好き放題wwwww首に湿疹ができるなんて知りませんでしたよ。マク時代は湿疹出っぱなしだったのかな。

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IT’S ALL IN YOUR MIND [RedBulletin ISSUE #228]

週末のレッドブリテンで一番笑ったのはこれ
(※本人のコメントではありません)
ヘイキ
I think Ron likes me…
Remember: Finnish, but animated.
Pick up dry cleaning, nothing else to worry about.

ロンは僕を好きだと思うよ…
覚えといて:フィンランド人、だけど元気がある。
ドライクリーニングをとってこなくちゃ。それ以外に心配なんてないよ
眉毛
BMW haven’t called.Have they lost my number? Should call them? How long do you leave it? Is three days too long? Do they like me? I really like them. Should I walk past the factory and see if they notice me?
Honda want me, but what does that say about my reputation? Does it make me bad if I might want them to want me?
Do people know I don’t like not winning? Have I been too subtle? Am I not giving out the right signals?

BMWが電話して来ない。僕の番号をなくしたのか?僕から電話した方がいいのか?どのくらい待てばいいのか?3日は長すぎないか?BMWは僕が好きだろうか?僕は彼らがとても好きなんだけどな。彼らが僕に気付くかどうか、ファクトリーの前を横切ってみた方がいいかな?
ホンダが僕を必要としているけど、僕の評判はどうなるだろう?ホンダに僕を欲しがって欲しいともし思ったら、評判が悪くなりそう…
勝てないのが嫌いだってことを人々は知っているのか?ちょっとアピールが足りなかったのか?どっから見てもそうだと思うんだけど?
そしてキミたん
Have money, title, motorcycle. RUN!
One more season x more money + more titles = huge motorcycle! STAY.
Getting paid to drive really fast car. Stay for a long time!
Where is that Corvette?
Go to sleep now. Too much thinking. Tired.

金もタイトルもバイクもある。RUN!(引退?)
(あと1シーズン*もっとお金)+さらなるタイトル=でかいバイク! 残留!
本当に速いクルマをドライブするのってお金がかかるんだよな…
長期延長!
あのコルベットどこにあるんだっけ?
ちょっと考えすぎて疲れた。寝る!
キミたんは結構合っていそうな気がするwwww書いた人GJwwwww

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KIMI: REBEL WITH A CAUSE [RedBulletin ISSUE #221]

月曜の朝に気になった記事をプリントして通勤中RedBulletin読んでる変わった女子は私ですが、RedBulletin#221(土曜日号)にキミたんロングインタビューキター!!!!!原文は赤牛新聞で読んでくださいね。

キミ・ライコネンはサーキットを離れると何をしているのだろう?ある時は「イージー・ライダー(チョッパーハンドル・サイケデリックロック・長髪のヒッピー・ドラッグ&セックスという映画)」のPeter Fonda, ある時は「Stripes(なまけ者の男がアメリカ軍に入隊して一躍大ヒーローになる軍隊コメディ、邦題パラダイス・アーミー)」のBill Murray。しかしキミが本当になりたいキャラクターは、キャプテン・ジャック・スパロウ(「パイレーツオブカリビアン」)だ。Adam Hay-Nichollsに彼の自宅での生活のこと、「一匹狼」の精神を語った。

Q:Walz Hardcoreが君のために作ったクールなバイクを2台持っているけど、どのくらいそのデザインには関わったの?
KR:最初の黒いやつには結構関わったよ。新しいのは似ているけど、赤くペイントして欲しいことと、フェラーリのロゴを入れてくれるように言ったんだ。内側にはちょっとした違いがある。僕はそいつらを走らせるのが大好きだよ、そうでなきゃ僕は買わなかった。いくつかのショーに出展したことはあるけど、乗るためのバイクなんだ。スイスに持って行って、僕と同じくバイクが好きな友達と一緒に毎年モンツァまで乗っていくんだ。

Q:どちらのバイクにも「Iceman」のロゴが燃料タンクについてるけど、店の外側に停めておいたら君が帰ってくる前にファンに囲まれてしまうのでは?
KR:いやいや、バイクを停めて放っておいたことは一度もないよ。持っていかれちゃうんだ、鍵がついてないから!ゲートの中か、警備された駐車場に止めないと、どこかへ行っちゃうよ。それに、ショッピングなんかにはこのバイクは使わないんだ。ただ乗るためのバイクだから。何日かのツーリングに行く時は、僕はサドルを離れないし。イタリアの山を越えて、湖のほとりの道を波を立てて走るのが好きなんだ。あれよりいいものは他にないね。

Q:Amber ファッションチャリティーオークション(モナコで行われたイベント)では、20万ユーロでシャロン・ストーンのコルベット・スティングレイを落札したけど、君のガレージには他にどんな toys があるんだい?
KR:他にバイクがいくつかあって、全部で10台かな。大体はモトクロスバイクだよ。車は、僕の唯一のフェラーリ、フェラーリ・エンツォ、スノーモービル、あとハマーとキャデラックエスカレードのピックアップを持ってる。この間新しいフィアット500が気に入って手に入れたんだ。あとはDTMレースを見に行った時に思いつきで買ったメルセデスのDTMカーがあるよ。

Q:君の初めての車はラーダだよね?
KR:ああ、もうずっと昔に友達に売ってしまったけどね。ラーダはいい車だよ。壊れなくて。
Q:それでレースをしようとしたことはある?
KR:いいや、でもビートルでやろうとしたことはある。お互いにぶつかってもいいような砂の上の場所でレースをやったんだ。ぼろ車レースってやつ。このビートルにロールケージ装備を完璧にやっといたんだけど、4回やったらもう動かなくなっちゃった。(ロールケージ:装着することにより、「ユガミ、ネジレ」に打ち勝つ強いボディー(車体剛性)と安全性向上という大きなメリットが、装着時によるデメリット(重量増)よりも優れる)かなり派手に壊してしまったんだ。
Q:ミニもあるよね?
KR:うん、すごく古いやつね。何年も修理しなきゃと思ってるんだけど時間がないんだ。
Q:ガレージからなくなったものはある?
KR:何も。がらくたは整理しないといけないけど!欲しくないものとか使わないものとか。僕はこのtoysは全部いつも使っているよ、特にモトクロスバイクはね。必要のないものがもしあったら、売ったり誰かに貸したりするだろうな。

Q:アイスホッケーは最近やってる?
KR:冬はいつもやってるよ。アイスホッケーと一緒に育ったから、子供の頃からいつもやってた。練習を続けるのが好きなんだ。すごく応援しているチームがあるわけじゃないけど、NHLでプレイしている友達やフィンランド代表の友達がたくさんいる。

Q:観戦するだけで賭けはしないの?
KR:もちろん楽しいだろうけどね!フィンランドでは滅多に見られないよ。すごく重い処罰があるから。でも賭けをするのはスパイスになるし面白くなるから、ゲームの一部だと思う。トリノオリンピックの決勝と、あとアメリカでNHLも見たことがあるよ。もっと頻繁に見に行きたいけど、時間を見つけないとなかなか行けない。テレビで試合を見ようと思っても、ヨーロッパだと朝の3時からやるんだよね。家にいる時とか何も予定がない時は問題ないけど、グランプリの週末はそんなに起きてはいられないし。それに僕達が滞在するホテルは大概、チャンネルがないんだよね。

Q:子どもの頃からアイスホッケーをやっていたって言ったけど、学校に通ってた頃はどんな子供だった?先生のお気に入りの優等生だった?
KR:まさか!いい子じゃなかったよ…学校は嫌いだった。他のことに興味があったんだ。体育と、実技(キミママによると図工)しか好きじゃなかったな。

Q:F1の他に一番エンジョイしているスポーツは?
KR:スノーモービルのレース。でも今年の冬はタフだったよ、ラップランド以外雪がなかったし、あそこへ行くのは時間がかかるから。もしスイスでできるなら毎日やってるだろうね。スイスでは違法なんだけどね。
Q:じゃあ一体何でスイスに住んでいるんだい?
KR:いや、スイスは好きだよ。だけどモーターレーシングについては難しい土地だってことさ。スイスはすごく厳しいけど、モトクロスはできる。それに、スノーモービルはイタリアでも同じで、多くの場所では禁止されているから。
Q:しかし、すごく危険だよね。何か壊したことはある?
何回もケガをしたけど、歩けなくなるほどひどいのはないよ。もちろん背中や全身にひどい痣ができたけど。でもこれまで何も壊したことはない。F1に戻ってクルマに飛び乗る生活が続く限りは、大切なことだよね。

Q:君は兵役にも就いていたけど、規律に忠実に従ってなんかいなかったんじゃないかい?
KR:うーん、僕はそこで多くのことをやった。すべきではなかったことをね。そして、できないのにしなければならないということが好きじゃなかったよ。
Q:マクラーレンのようじゃないか…
KR:[笑]うん、軍隊にいた年を振り返ると、まあいい時間だったんだけど、あそこにいた当時はすごく嫌だと思っていた。行きたいところに行けないし、人から文句を言われるしね。でもあそこで僕達がやったことについては未だに友達と笑い合ってるよ。
Q:どんないたずらをしたんだい?「Stripes」のBill Murrayみたいに、君は部隊のジョーカーだったの?
KR:ああ、まあそんな感じ。おそらく、詳しくは話すべきじゃないだろうね!とにかく、僕は21歳で、ザウバーで2000年にF1のテストをした時はまだ軍隊にいたんだ。
Q:何を撃ったの?
KR:何も撃ってないよ!
Q:いや、武器は何だったの?
KR:AK47。あともういくつか撃ったと思うけど。

Q:去年のサンパウロでのレッドブルパーティーで、君は自分のタイトル祝いにバーで皆のドリンクを作っていたよね?一番作るのが楽しいカクテルは何?
KR:カクテルじゃなくショットがいいかな。それか、ウォッカ&コーラ。

Q:君がヨットから落ちるクリップをYouTubeで見たことがあるかい?
KR:YouTubeの自分のクリップは、多分全部見たよ。確かに全部に出てた!YouTubeで終わらないようないいものもたくさんあるよね。

Q:映画のキャラクターになれるとしたら誰になりたい?
KR:パイレーツ・オブ・カリビアンのキャプテン・ジャック・スパロウかな。[キミは大笑いした]彼は楽しい時間を過ごす方法を知っているように思う。役になりきるためにたくさんラムを飲む必要があるかもね!ああいう映画が好きだよ。

Q:タイムマシーンが発明されたら、どこに行きたい?
KR:レースについてなら、もっと面白そうな1970年代だね。多分僕は楽しめただろうと思うよ。もっと前なら、西部劇の時代だな。

Q:最後に、君は自分がインタビューしやすい人間だと思う?
KR:人がどう思うか、僕はあまり気にしないんだ。彼らがいい質問をしてくれればそう(インタビューしやすい人間)だけど、ばかげた質問をしてくると僕は答えたくない。そして彼らは僕が能なしだと考える。どちらにもなり得るよね。みんながお互いに思いやりがあれば、簡単なことなんだけどね。

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WHERE'S YOUR MOTORHOME FROM HOME?[Red Bulletin#201]

カテゴリ整理してたら4月に書いて未公開だったエントリあったので公開します。RedBulletinの「あなたにピッタリのモーターホームは?」って企画で、YES-NOで答えるものを日本語にしてみたw
The complimentary mineral water and biscuits from your hotel are long gone, your throat is drier than a
sandpit and your stomach is grumbling more than Ron Dennis after a Ferrari one-two. So, what to do?
Let The Red Bulletin direct you to the best place to get some paddock refreshment…

ホテルでとった食事はもう随分前。喉は砂漠よりもカラカラ、胃はフェラーリが1-2した後のロン・デニスよりサイアク、じゃあどうする?レッドブリテンがあなたにピッタリのモーターホームをご案内します。

↑クリックしてやってみてください☆
ミシュランのネタがいまいち分かんなかったけど、なかなかユーモアがきいてます。右端はもちろんレッドブル。ちなみに私は空腹じゃない時にやったらウィリアムズ、今やったらアグリでした。もうないから!

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SOCCER STARS

ベッテル君のサッカー写真がやたら出てくるなと思ったら、水曜日の夜に、ドライバーチーム対地元チーム(プロ+セレブ)の試合があったようですー

SOCCER STARS
As the final score was 8-3 to the F1 team.
It was Force India who owned the game, as strikers Tonio Liuzzi and Giancarlo Fisichella scored three goals each. Fernando Alonso and Sebastian Vettel also hit the back of the net.

8-3でドライバーチームの勝ち!うっちーとフィジコが3点ずつ入れて、あとは眉毛とベッテル君が1点ずつ。でも”Man of the match”はトヨタのドクターRiccardo Ceccarelli。
画像: ちょっと出した舌が可愛いベッテル君//リフティングするベッテル君//フィジコ。ベッテル君の後にみるとトシだなぁ。苦み走ったいい男ですけどね!//眉毛。すっげ筋肉!//全員集合?うっちーの写真はこれだけ…真ん中でストレッチしているのは鶴さん???
時々サッカーやったよってニュースを見るけど、固定チームなんだろうか、その都度適当…??と思って調べたら、ドライバー&ライダーのサッカーチームとしてちゃんと存在するみたいです。公式サイトもあります。
F1関係で名前を見たことがある人がごろごろと…

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あの、RedBulletin@2005にぺヤング画像が

RedBulletinを整理していたらあのこれ

明らかに2で出回ったぺヤングを食べる先生(もちろんコラ)なんですけど…おかしいな私はこの時既に■スレ住人だったはずだけど、祭りになった記憶がない><
ついでだからこの間どっかのスレで話題になっていたマクラーレンのノーズについている少年ジャンプの写真うpする

レーシングラインの、家宝として大切にしている2005年12月号に載ってました。

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